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初顔合わせのサマーソング
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風がでてきたおかげかひらけた場所だからか、陽射しはあいかわらずではあるが、神社への道はシーサイドタウンよりずっと涼しい。
「ちょっとお豆、そんな急かさないで~」
先頭は飛ぶように歩く豆だ。リードを手にした彩葉が追い、いくらか距離をあけて椎名と拓郎がつづく。
「なるほど、拓郎君は陸上選手なのかあ。目指すはオリンピック日本代表かな?」
「ははは、まあ……目標は……高いほうがいいかな、とは……思います……」
拓郎はリストバンドで額をぬぐった。軽く汗をかいている。椎名がフレンドリーなおかげで妙なプレッシャーはないものの、それでもなかなか平常通りとはいかない。
鳥居をくぐると誰の姿もない。真夏ゆえ観光客も避けたのだろうか。目で見たのかそれとも匂いで察知したか、豆は口をあけしきりと彩葉を見上げた。そわそわしている。「遊びたい!」とアピールしているのだろう。
もちろん彩葉には以心伝心だ。
「むむ? お豆が何やら遊びたそうにしているねぇ」
すると拓郎も、心の犬耳をぴんと立てた。
豆くんが遊びたがってる?
拓郎もうずうずしてきた。
じつのところ初対面時からずっと、豆の可愛さに魅了されていたのだ。
小さい柴犬、可愛いよな……可愛いの足し算ってすごいよな……後で彩葉さんと豆のツーショット撮らせてもらおうかな……。
とぼんやり考えていたくらいなので、
「拓郎、豆と交流してあげてくれない?」
「喜んで……!」
即答すると同時に拓郎は照れ笑いした。
「って、気になってるのバレてた、か……」
「そりゃあもう」
彩葉はくすくす笑いをもらす。
お豆も正直だけど、拓郎も負けずに正直だもんね。
「うん、自分の家はペットいなかったからちょっと憧れてた……」
じゃあ預かるよとリードを受け取り、拓郎は豆に声をかけた。
「行こうか」
豆はちゃんとわかっているようで、「よろしくね!」と言わんばかりに拓郎を見上げた。
一人と一匹、石畳を踏み玉砂利を越え、気の向くままにほてほてと歩く。
蝉の声たちこめる境内だが、うるさいとは思わない。むしろ心をおだやかにするBGMのように感じた。
閑さや岩にしみ入る蝉の声――って俳句があったよね。松尾芭蕉だったかな。
ちらりと拓郎は彩葉をふりかえった。椎名となにやら談笑している。
彩葉さんも、お父さんと積もる話もあるだろうしね。
豆はちょこちょこと歩いていたが、ときどき拓郎に視線を送ってくる。「あっちに行きたい」「ペース早めていい?」といったメッセージだ。まなざしはずっと愛らしい。
豆くんいい子だな……散歩ってこういう感じでいいのかな?
ヒヨコみたいな歩調はやがて、しっかりした足取とになり、いつの間にかランニングへと変化していた。
「うわあ……さすがワンちゃんだ……!」
それでもとことんつきあう拓郎である。楽しい。
たわむれる拓郎と豆を眺めつつ、娘と父は会話に花を咲かせる。
実家のあれこれと学校生活のよしなしごとを交換したのち、おもむろに椎名は話題を変えた。
「拓郎君との出会いを聞かせてよ」
「おっとそれ訊く?」
「ぜひ聞きたいな」
えっとねー、と彩葉は頬をかいて言う。
「出会ったのは屋上、お昼寝している拓郎に話しかけたのがきっかけだったなー」
「屋上で昼寝かあ」
いいねえと椎名は目を細める。自分にもそんな時代があった。
「そこから私の作ったお菓子とかを食べてもらったり一緒に食べに行ったりしたんだよ」
彩葉からわけてもらった記憶を頭で再生し、噛みしめるように「青春だね」と告げて、いよいよメインテーマに椎名は切り込んだ。彼の、と前置きして、
「どこを好きになったの?」
想定外の質問!
「え!? えっと……」
さすがに照れて彩葉は顔を赤らめつつ、二秒の黙考ののちこたえるのである。
「柴犬っぽくて私を守ってくれる姿とかすごくかっこいいんだけど、叱られてしゅんとしてる姿は可愛いんだ。あとね、私のお菓子を食べるときすごく美味しそうな顔をしてくれるんだ。な、なんか言ってて恥ずかしくなってきた……!」
いささか早口だ。早口になるほかないではないか。どんどん紅潮が増していく。
父は無言だ。ただ、ほほえましいものを見る目と表情でうなずいている。
「ちょ、ちょっともう……! これくらいで勘弁して!」
頭から湯気が出そうだ。彩葉は手で父の肩をぺしぺしと叩くのである。
拓郎が戻ってきたのはちょうどそのタイミングだ。
「うわっ。拓郎、早いお戻りだね!」
「あ……早すぎた、かな……豆くんが走ったから……大事な話、してたかな……?」
「そんなことないないっ、なんでもない世間話だから」
そうだよと意味深な笑みを浮かべつつ、椎名はしゃがんで豆の顔を両手でつつんだ。
「だから早すぎなんてことはないよ拓郎君、大丈夫大丈夫」
そのまま豆に話しかける。
「お兄ちゃんにいっぱい遊んでもらったね。嬉しかったね」
忠犬豆は、ワンとひと声元気に返事した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年02月18日
参加申し込みの期限
2022年02月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年02月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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