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飛ばされるは絶海の孤島、異世界サバイバル
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もうもうと上がる黒い煙を遠目に見ながら
白石 妙子
は額から流れる汗を拭う。
「あら、あの煙……槍の奪取に行った方たちが上手くいったんでしょうか。私も早く食糧を見つけて戻らないと、ですよね」
そこは拠点となる海辺の洞窟から少し離れた森の中。
鬱蒼と茂る植物のせいかむしむしと夏のように暑かった。服の中を大粒の汗が流れていく。
戦闘が不慣れな妙子は戦闘が主となる遺跡の探索や槍の奪取に参加せず、食糧調達をすることにしていた。
森の入って一時間程が経った現在、キノコや食べられそうな野草などは見つかっているがメイン食材となる物はいまだ見つかっていない。
そろそろいい時間だから戻ろうかと思った矢先、妙子の足が止まる。
目の前に狼の魔物……ワイルドウルフが現れたからだ。
だが、幸いなことにワイルドウルフは川の水を飲みに現れただけのようでまだ妙子に気が付いてはいない。
(落ち着いて、大丈夫。まだ向こうは気づいていないわ。水を飲んでいるなら……これが使えるかしら)
音を立てないように細心の注意を払いながら妙子は雷のカードを使用する。雷の魔弾が川に向かって放たれ、着水と同時に激しい電流が巻き起こる。眩い輝きが川を覆った。
物陰に隠れていた妙子がハンカチを頭に乗せたまま顔を覗かせると、ワイルドウルフは倒れて身体から黒い煙を放ち、真っ黒こげになっているようだった。見れば、川にはデビルフィッシュと呼ばれる魚の魔物までひっくり返って浮かんでいるではないか。彼女は実に幸運なようだ。
「まあ、お魚さんまで? これならお腹すかせて帰って来るみんなに美味しい料理を作ることができそうね」
拠点へと戻った妙子はワイルドウルフの肉とデビルフィッシュの肉を調理していた。
ワイルドウルフの肉はしっかりと血抜きをした上で、木串に刺して直火で焼く。滴る油が何とも美味しそうだ。
デビルフィッシュは通常の魚――どっちかと言えば鯛などの魚と同じつくりをしているようで主婦である妙子にとっては捌くこと自体はさして難しくはなかった。
「ちーあちゃん、味見お願いできるかしら?」
「はいなのですよー! タエコの料理はうまうまだからとっても楽しみなのですっ」
「あらあら、嬉しいこと言ってくれますねえ」
美味しそうに焼いた肉を頬張るちーあを見て妙子は優しく微笑んでいた。
そんな二人から少し離れた場所で
八神 修
が何かをごそごそと弄っている。
それはちーあの支給品の一つである【わくわく探検家セット】だ。
探検家に必要なアイテムならば何でも出すことができるという優れモノだが、関係ないアイテムを出そうとすると全て【棒アイス】になるという不思議なアイテム。
初めに八神はスコップやナイフ、背嚢など探検家に必要なアイテムを一通り揃えるとあることを実践していた。
ぱんぱかぱーんといった効果音と共に取り出されたのは棒アイス。そう、関係ないアイテムを出そうとして現れる棒アイスを大量に取り出しているのだ。
「ちーあ、このポーチ、本当にすごいなっ」
彼はそう言いながら傍らに広げた折り畳みバケツへ棒アイスを突っ込んでいく。山盛りに突っ込まれたアイスを見てちーあは首を傾げる。それもそうだろう、彼はこの大量のアイスで何をしようというのか。
「オサムは……好きなのです? 棒アイス?」
「いや、特別好きってわけじゃないさ。だけど、こうしておけばこの島にいる間の当分補給には事欠かない。糖分ってのは思っている以上に得にくいし、大事なんだ」
再びぱんぱかぱーんと八神は棒アイスを量産していく。
そして爽やかな笑顔を浮かべ、こう言うのだ。
「ちーあ、このポーチ、本当にすごいなっ」
◆
島のほぼ中心に位置する三角形の遺跡。ピラミッドに似たその遺跡の奥には、元の世界に戻るゲートを作る為の最期のアイテム【黄金の腕輪】があるらしい。
その遺跡の攻略に挑むのは、
月原 想花
と八神だ。二人は上手く相談しながら連携し遺跡の最深部まで進行していた。
「ほんと、あり得ないって……転がる岩に、針の天井、ここはゲームかっての」
「はは、まあ俺はそういったものじゃもう驚かなくなってる辺り、少しそういう感覚が麻痺してるのかもな。さて、そろそろ最奥部だろう。気を引き締めていこうか」
「うん。そうしよう。ぼくも怪我はしたくないからね」
巨大な石造りの扉を二人掛かりで押し開けるとそこは少々広い広間になっていた。天井は非常に高く、その中央に何段か段差が重なっており一番上に台座のようなものがある。台座には黄金に輝く腕輪が安置されているようだ。
「見るからに……罠があるよね」
「だろうな。あんなに取ってくれとばかりに主張してるんだ、何もない筈がない」
慎重に歩みを勧めた想花が階段を少し上ると、ごごっと地鳴りとと共に想花の乗った台座が地面から浮かび上がった。
「なっ!? この台座、浮かんでるよ!?」
「慌てるな、きっと何か意味が……っと、こっちはそれ所じゃないみたいだ。腕輪の方は任せる!」
既に建物の二回ぐらいの高さまで浮かび上がった台座から下を覗くと、八神の周りに包帯塗れのマミーがわらわらと湧き出していた。
彼を囲むように地面から這い出したマミーは腕を伸ばし、ゆっくりと八神へ歩み寄ってくる。
「ははは、何かのホラー映画みたいだな。だが、簡単にやられる俺ではないさ!」
上着を脱いだ八神はスコップにぐるりと巻き付けるとライターで着火する。燃え上がり即席松明となったスコップを振り上げ、八神はマミーの群れと対峙する。
想花は八神に託された思いを受け取り、黄金の腕輪へと落ちないように気を付けながら登っていく。
すると黄金の腕輪の前に骨で体構成されたスケルトンが現れる。スケルトンは小盾で身を守りながら想花目掛けて曲がった剣を振り下ろす。
その刃をライジングブレードで受け止め、想花はぎりっと歯を食いしばった。
(遺跡の中でスケルトンと財宝をかけてバトルだなんて……ほんと、物語の主人公じゃないかっ)
カタカタと歯を鳴らしながら、赤い瞳を輝かせ剣に力を込めてくるスケルトンと何度も打ち合いながら想花は果敢に攻める。
だが盾を持つ相手への攻撃は難しく、次第に想花は押され彼女の後ずさった足ががらりと石の欠片を下へと落とす。
チャンスと思ったのかスケルトンは大きくジャンプし想花目掛けて大上段から斬り掛かってきた。
想花はそれをライジングブレードを盾代わりに受け止めるが、その衝撃に耐えきれずその場に倒れ込んでしまった。
彼女へ馬乗りになったスケルトンが盾を捨て両手で剣を振り下ろす。それを想花は必死に剣を振るって受け止める。少しでも遅れればそこには死が待っているのだ。恐怖と緊張が募っていく。
「こんな所でっ、負けるわけには……いかないんだっ!」
想花がライジングブレードの柄にあるハンドルを握り締める。直後、刃部分が展開し激しい雷が放たれた。骨を鳴らしながらスケルトンが痙攣する。
一瞬、動かなくなったスケルトンを押しのけると強く踏みつけながら想花は刃を振り下ろしてスケルトン頭部を砕く。
そのまま台座を想花は登ると黄金の腕輪に手を伸ばしそれを掴み取った。
「やった、取った、腕輪を取ったよっ……!? て、天井がッ!?」
腕輪をゲットしたのも束の間、天井に突如現れた槍が彼女に迫っていた。浮かび上がる台座と天井が衝突するまで時間はあまりなさそうだ。
「こっちへ飛ぶんだ! 早くっ!」
「で、でも……この高さじゃ、絶対に――」
「そこにいたら槍にやられる! 俺を信じろっ! 飛ぶんだっ!」
飛び降りようにも台座と眼下の床の高さは既に地上五階は言うに超えている。ここから紐なしバンジーをしろというのだから足がすくまないわけはない。
だが待っていれば天井にある槍でブスリ、絶体絶命とはこのことだろう。
深呼吸をして、想花は震える足を抑え気合を入れるとここまで共に進んだ彼を信じて台座から飛んだ。
その瞬間、八神は周囲の床のタイルを分解するとそれらを階段の形へと積み上げ、一気に落下してくる想花目掛けて駆け上がった。
落下する想花に追いつくと八神は彼女をがしっと抱き留める。そのまま階段を降りると八神は想花を床へと下ろす。
「大丈夫だったか? 怪我とか……」
「だ、大丈夫だよ。えっと、その、あ、ありがとう」
「うん、どういたしまして。さて、こういう宝物をゲットした後のお約束はわかるかい?」
ふと問いかけられた想花は少し考え込んだ。
「……うーん、お宝を入手して……それで……あ、もしかして!」
「そう、崩れるってことさ! 急いで脱出しよう、俺たちも彼らマミーの仲間入りをする前に」
がらがらと崩れ始める部屋を後にし、八神と想花は遺跡を脱出するのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
ウケッキ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年01月25日
参加申し込みの期限
2022年02月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年02月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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