this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ウル寅な年明け! 新春☆初夢フェア2022! ~富士編~
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
なんじゃこらと言うなかれ。ここは神社グレイトな鳥居、真冬の空はシアンブルーで、カラーコードなら『#7eabe2』、鳥居の朱(あか)とは好対照。行き交う人々みな初詣、刻むリズムはあけまして、年の始めのためしとて。
初詣ということで、と前置きして
吉住 志桜里
は言う。
「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
まだ七月じゃないかなどと野暮を言う
矢萩 秋
ではない。
「はいよ、おめでとう」
とVサインだ。
「旧年中は世話になったねェ」
「いえいえお世話になったのは私のほうでして。本年も変わらぬバイブスでご愛顧のほどお願いします」
「バイブスもバイパスも私にゃわからんが、まあつつがなく仲良くやろうよ」
からからと秋は笑った。
やけに大きな鳥居をくぐる。ちゃっちゃと初詣を済ませようじゃないか。
ところがこれはしたり、本殿までずいぶんあるのだった。ずっとずっとストレート、定規でひいたような一本道だが、目的地ははるか先にある様子、ここから見えるサイズたるや消しゴムほどだ。ロードトゥ本殿は白い石畳、両脇はおなじみ玉砂利で、左右に石灯籠がそれこそ、何百何千と佇立している。本当は相当にいるであろう参拝客も、広大な敷地のおかげでソーシャルディスタンスは充分、平日昼間の普通電車みたいに余裕がある。
「寝子島神社かと思っていましたが、どうやら異次元の神社だったようです。はたして賽銭箱にたどりつくまで、どれほど時間のかかることやら」
「なァに大した距離じゃあないよ。歩いてみればあっという間さ」
ぼちぼち話しながら行こうよ、と秋が歩み出したので、「御意!」とおどけて志桜里は秋に並んだ。
「お姉様にとって、昨年はどんな一年でしたか?」
「そうさねェ……まあ、いいこともありよくないこともあり、ぼちぼちといったところさね。萩屋の売れ行きも例年通りで」
と言って、でも、と付け足す。
「おしなべて無病息災、大きな怪我や病気がなかったのは幸いだったよ。健康第一さ」
「それは重畳、御姉様が入院しているところなんて、夢の中だって想像もつきませんよ」
「だったら想像してみるかい?」
「想像と言いますと?」
「イマジネーションってやつだよ、ほら」
秋が意味深に含み笑いすると、イマジンの扉が今開く。
想像が創造につながった。
☆ ☆ ☆
何が起こったのか。
志桜里は、高校の制服&学生カバン、その姿で病室の入り口に立っている自分に気がついた。
「神社は……? っていうかここは……?」
鼻をつくエタノールの香り、白い制服の看護師が、忙しそうに通りすぎていく。
「よく来てくれたねェ」
病室の奥には白いベッド、そこに秋が横たわっている。といってもベッドは背もたれみたいに起き上がっており、秋の手には旅行雑誌があった。
「ああそうか、私、御姉様のお見舞いに来たんでしたっけ……」
「そうだよ、来てくれて感謝さ。入院生活してみてわかったのは、こいつがおそろしく退屈ってことだね」
状況を把握するなり志桜里は涙目になり、秋のベッド前にぬかずかんばかりの勢い。身をよじって悲痛に告げた。
「連絡を聞きました!」
秋の返事次第によってはその場に崩れ落ち号泣しそうな志桜里である。待て待て、と秋は言う。
「志桜里、学校はどうしたよ?」
「こんな一大事を前にしてはそれどころじゃないです! 休むと連絡しバイクでカッ飛んできた次第で!」
「なんの大げさな。ただの骨折じゃないか」
「といっても御姉様のご容態を確認しなくては、私は死んでも死にきれません!」
「志桜里が死んでどうするよ? まったくもう」
苦笑しながらも、「気持ちは嬉しいよ」と秋は笑む。それだけで志桜里は天にも昇る気持ちだ。
「それで、ご無事なのですか……?」
「見ての通りご無事だよ。まあ、五体満足とはいかないが」
秋は自分の右足を示した。ギブスが当てられ包帯で巻かれ、ずいぶんな太さになっている。
「おいたわしや……御姉様の美しいおみ足が……! できることならばそのダメージ半分、私がもらってさしあげたい」
「よしなよまったく。入院はだいたい十日の全治三か月、これで済んでよかったと思わないとねェ」
「本当に……でも」
志桜里はふたたび目を潤ませる。
「道路に飛び出した子どもをかばってご自身が骨折されるとは……御姉様、本当に立派です!」
言いながらもう落涙まったなしの状態である。
よせよせ照れるじゃないかと秋は言い、
「それにしても残念だったよ」
ふっと視線を落とした。表情がかげる。
「残念なことが?」
「今日、甲子園予選の決勝戦だったんだよねェ。エースピッチャーとしてマウンドに立つ予定が」
「きれいな顔してるだろ。ウソみたいだろ。死んでるんだぜ、それで……って
違うでしょ!
」
秋はたちまち破顔した。
「アハハ、ネタが古いから通じないかと思ったよ」
「御姉様真剣な目をしたから、止まりましたよ呼吸が、一秒」
「そいつは失礼」
と秋が軽く敬礼したところで、ふたりは神社への道へと戻った。
「あれ病室は……? そして御姉様、骨折……」
「平気だよ。さっきのは仮定の話さ」
もうひとつ鳥居をくぐった。
さっきよりもぐっと本殿が近づいている。
「仮定の話だとしても御姉様は健康でいてください」
「そりゃどうも、気をつけるよ。志桜里もね」
「ラジャ!」
「ケガ病気といえば志桜里こそ」
「はいな」
「バイク通学大丈夫なのかね? 安全運転してるかい?」
その点ならご心配なく、と志桜里は胸を張る。拳で胸を叩いていわく。
「ほぼ安全運転です」
「『ほぼ』ってのが気になるねェ。スピードとか守ってンのかい?」
「法定速度破ればいずれ行く法廷、でも法定通りじゃなれぬ道路の皇帝、合法非合法のアンバランス、これぞ解けない方程式! って感じでどうですか?」
「突然のライミングでごまかすんじゃないよ」
ところで皇帝というワードで思いついたのですが、と志桜里は言った。
「私たちがちがう形で出会っていたとしたらどうなったでしょうか? たとえばどこか異国の皇帝の妃と、寵姫という立場であったり……」
「ずいぶんと突飛なシチュエーションだねェ。まあ、そういうのもアリっちゃあアリか」
「となるとまた星が飛ぶような気がします」
「飛びそうだねェ」
☆ ☆ ☆
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ウル寅な年明け! 新春☆初夢フェア2022! ~富士編~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年01月01日
参加申し込みの期限
2022年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!