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夏蜜柑と冬の精霊
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まゆらはスーパーで購入した夏みかんをトートバックへとしまった。
「よーし」
後はこれをオレンジ色のリスに届けるだけだ。
「あれ」
袋詰めをする台の前で、まゆらは首を傾げた。今、一気に冷房の風が強まったような気がする。
何気なく入口へ視線を向けると、何か白い靄のような見えた。
「!」
直感的に危険だと感じ、別の入口からまゆらは外へと飛び出した。振り返らずに走る。
スーパーから少し離れたところで、
「はぁはぁ」
立ち止まって息を整える。
「もしかして、あれが冬の精霊?」
夏蜜柑を持つまゆらを追ってきたのか、それともスーパーにある夏蜜柑を滅ぼしに来たのか。
「急いだ方が良さそうね」
小走りでリスと出会った場所へ向かう。
と、その時。
「ひゃっ!?」
右足首に何か冷たい物が触れた。慌てて見てみるが、何もない。そこで気づく。先程までかいていた汗が嘘のようにひいていた。冷たい風が吹きつけて思わず身を縮こませる。
さっきまで汗ばんでいたのが嘘みたいに……。
「うぇ!? ガチで寒いんですけど!」
冷房の涼しい風などではない。冷たい朝のような空気が。
「!」
一般人でも分かるような、強い殺気にまゆらは横へ飛び退いた。
今まで自分がいた場所に地面に生えたような巨大つららが出来上がっていた。
「っ」
まゆらは駆け出した。細い裏路地へと飛び込み、後ろを確認する。
靄をまとった真っ白な狐が入ってくるのが見えた。かなり素早い。
(でもこれで、他の人を巻き込まなくて住むかも)
そこはほっとする。それが油断に繋がった。足元の段差に気づくのが遅れ、転びはしなかったものの、バランスを崩した。
「わっ……と」
追いつかれる。そう思った時。
「ねえちゃん、こっちだ」
前のめりになりそうになったところで、腕を引かれた。
「え」
横道に引き込まれ、そのまま手を引かれる。
「あいつら、急には止まれない! みたいだぜ!」
男子小学生、もとい龍樹がにひっと笑った。
「あ、ありがとう。……ていうか、なんで水着?」
龍樹の格好は名札付き水着に水中ゴーグル、そしてビーチサンダル。手には上に羽織る用のパーカーを持っていた。パーカーのポケットは膨れているので、夏蜜柑入りなのだろう。
「俺もリスに頼まれたんだ! 全力で夏を表現してる」
「確かにぱっと見完全な夏ね」
完璧な装いだった。
一緒に走りながら振り返ると、白い靄が二つに分裂していた。それぞれ白い狐の姿に変わる。
「!? 一匹じゃないの?」
「マジ!?」
冬の精霊の動きがスピードアップし始めた。
「くぅっ、ここは俺が食い止めるから、ねえちゃんは先に行け!」
「分かったわ。夏蜜柑優先ね」
彼の格好を見ると、あまり心配はいらないだろう。風邪を引かないかどうかだけ心配だが。
冬の精霊の前に立ちはだかる龍樹はだめ押して、もう一枚水着を掲げた。
「うりゃっ」
二体の冬の精霊が怯むのが分かった。
「夏パワーだあぁあっ!」
嫌がっているのが分かる。しかし、
「あっ」
一匹だけ龍樹の横を通り抜けて、まゆらを追って行ってしまった。
とはいえ、夏っぽいものは用意しているのだろう。
「俺はこいつを追っ払うぜ! ……って寒っ」
路地全体が凍り始めた。それに伴い、水着の効果が薄れているようだ。
「やっぱり男の水着じゃ効果半減か!?」
龍樹はパーカーを着てから路地を飛び出した。
「わっ!?」
ぶつかりそうになったのは知り合いの
桃井 かんな
だった。
「頼む、水着貸してくれ! 冬を追っ払うんだ!」
まゆらは路地を奥の方へ進みながらトートバックから風鈴を取り出した。
「やっぱり」
後ろを確認すると、二匹のうち一匹がまゆらを追いかけてきていた。
まゆらは曲がり角で振り返り、風鈴を構えた。冷気が風鈴を揺らす。路地を凍らせてゆくが、その音色が響くと、凍ってゆく速度がゆっくりになる。
「ほら、風鈴よ!」
チリリリリンと少しだけ強めに鳴らす。
すると辺りの冷気が生温い空気になっていく。
(これなら追い払えそう)
早く夏蜜柑をとどけなくては。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年12月24日
参加申し込みの期限
2021年12月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年12月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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