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海のかけらに想いをこめて
~想いこめた、贈り物~
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●それぞれの幸せ
「お邪魔するわね」
お菓子とお茶の乗ったトレイに両手をふさがれた密架のため、ドアを開けてワークルームに入ると、彰尋は濡らしたサンドペーパーを使っての磨きの工程に入っていた。
それを目にした瞬間。
「できたの? 見せて見せてっ」
期待にわくわくしながら彰尋の手元を覗き込む。
「あらステキ。夜の海岸ね。でも、猫の目シーグラスは?」
と見渡すと、作業用に敷かれたマットの端に置かれたパーツが目に入った。
先端が輪になった金線が猫の目シーグラスの上3分の1に巻かれて、レジンで接着されている。輪には鎖が付いていた。
「ああ。こうして一緒に下げるのね」
「そうすると、月に座ってる月猫みたいに見えるだろ」
「そうね。すっごくロマンチック。きっとあおいちゃんも気に入ってくれるわ。私も欲しいくらいだもの!」
恩の称賛に、彰尋の中に最後に残っていた小さな不安が消えていった。
ほっと笑顔になる。
「だったらうれしい」
そして恩が入れてくれたお茶を受け取った。
二人のやりとりを見ながら、密架も喬にコーヒーの入ったマグカップを差し出す。
「お疲れさま。気に入ってもらえてよかったわね」
「…………別に。仕事だ」
ぼそっと呟き、コーヒーに口をつける喬を、密架はほほ笑ましく見つめたのだった。
金具は、ネジバネタイプを選んだ。装着する際に強弱の調整が利く上、耳裏にくる部分にカバーを着脱できるので、長時間装着するときも痛みがほとんどない。
ラッピング用の棚からリボンを選んでいると、喬が「これを使え」とケースを机上に置いた。
透明なアクセサリーケースで、底部分に打ち寄せる海岸が描かれた紙が敷かれている。陶器粘土製の小さな猫が隅に座っていた。
「蓄光材を使ってあるから、暗闇でしばらく発光する」
「わあ。中山ちゃんのお手製ね!」
「いいんですか?」
「いい。前に作ったが、結局使わなかったやつだ。そろそろ始末しようと考えてた」
「まあもったいない。
よかったわね、彰尋ちゃん」
「ありがとうございます」
きっとこのケースで渡せば、あおいは喜んでイヤリングを部屋で飾ってくれるだろう。
彰尋はイヤリングを入れたそれを丁寧に箱に入れ、ピンクのリボンで包んだ。
店を出たときはもうすっかり夕方で。空には一番星がうっすらと浮かんで見えていた。
もう少し早く終わっていたら、あおいの元へ走っていたかもしれない。達成感と充実感と幸福感で満たされて、気分がふわふわして。心がはやった。
彼女に会いたい。待ちきれない。これを目にした彼女を見たい。
かばんに入ったイヤリングを思うたび、そんな衝動がこみ上げる。
だから、今が夕方で良かったと思った。
「恩さん」
「んっ?」
「きょうはありがとう」
「……ふふっ。いいのよ。いつか、ちゃーんとお返ししてもらうから」
恩もうれしかった。友達の力になれたし、すてきなピアスも買えた。
「うん。そのときは、俺、全力で恩さんの力になるよ」
「あら。かわいいこと言ってくれるのね。期待してるわ」
ぽん、と軽く背中をたたく手も優しい。
思うだけで幸福にしてくれる、好きな子がいて、親身に考え、力になってくれる友人がいる。
たぶん、こんな幸せなことはそうそうない。
今度のことを話したら、きっとあおいも同意してくれるだろう。
ああ、彼女に会いたい、声が聞きたい。
早く明日にならないだろうかと思いながら、家までの道を、彰尋は幸せをかみ締めて歩いた。
『海のかけらに想いをこめて 了』
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あとがき
担当マスター:
寺岡志乃
ファンレターはマスターページから!
こんにちは、寺岡です。
初めてのプライベートシナリオ。久々のらっかみシナリオに、終始大変緊張して執筆しました。
大好きな『memoria』、密架、喬をまた書くことができて、本当にうれしかった。
このような機会を作っていただきましたお二人には、感謝しきれません。ありがとうございます。
その気持ちを込めて、書かせていただきました。
わたしが今感じている思いのいくらかでも、同じように感じていただけているととてもうれしいのですが……。
またいつかお二人とお目にかかれることを祈りつつ、筆を置きたいと思います。
本当にありがとうございました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSS(500)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年12月22日
参加申し込みの期限
2021年12月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年12月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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