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【プール開き】六月快晴初およぎ日和
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●こちらフツウの寝子高プール(2)
うーんと指先を伸ばした先は「蒼」。
仙藤 蒼
は自らの名のような蒼空の下で、身体を捻ってストレッチをする。
根っからのゲーマー少女である蒼は、体力づくりの一環として水泳部に入っている。ゲームなんて座って遊んでいるだけでしょう、と思われるかもしれないが、頭蓋骨を背骨の上に乗せておくだけでも実はかなりの筋力が必要であることをご存じだろうか。長時間集中してゲームをプレイするというのは人が思うより体力がいるものだ。そんなわけでゲームに軸足を置いているので基本ゆるーくだが、水泳部の活動にも参加している。
「じゃあ、仙藤さんはふたばコース担当ね」
ふたばコース担当とは泳ぎが苦手だったり泳げなかったりする子に泳ぎ方を教える係だ。
事前の打ち合わせで指導教員の
相原 まゆ
先生にそう割り振られたとき、蒼は戸惑って返したものだ。
「え? 私が泳ぎ方とか教えるんですか?」
自分なんかが? と思ったものだが、入部前から元水泳部の姉に教えてもらって泳いでいたので、高校から水泳をはじめた初心者よりは泳げている、ということを周りに教えてもらってはじめて知った。
ふたばコースは同級生である高1の子が多かった。泳げないといってもいろいろだ。水慣れからの班、すこしは泳げるけれど苦手な人の班など、いくつかにわけて少人数ずつ指導することとなった。
蒼の班は小中学校時代の授業では泳いだが、クロールは苦手、25メートルは泳げないという人達だ。
「プールサイドに掴まって、バタ足から練習してみましょうか」
なんて言ってバタバタしてもらってみるけれど、膝を曲げて水を打ち付けるようなバタ足をする人あり、バタ足にすらならなくて下半身が水中に沈んでゆく人あり。
「えーっと、足だけじゃなくて足の付根から足を動かすかんじで……」
自分なりにこういう風にしたらいいよ、ということを教えてみるけれど、イメージがつかめないのか今度は体の軸がずれて返って泳ぎづらそうになってしまったりと今一つ要領を得ない。
(うーん、どうしようかなー)
どう伝えたらいいか悩んでいると、少し離れたところで練習していた班の方から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「リラックスして。大丈夫、人間の身体は浮くように出来ているから……身体を真っすぐ……そう、いいわね」
(え?)
声がした方振り向くと、たおやかな声でけのびの練習をする二三人を指導しているのは、紛うことなく姉の
仙藤 紫
ではないか。
「お姉ちゃん、なんでここにいるの?」
思わず声に出すと、姉は、あらあら、と笑って答える。
「蒼、私が水泳部のOGなの忘れてる?」
「うー、そうだった」
蒼は敬愛する姉の経歴を忘れてしまっていた自分が少し恥ずかしい。自分だって姉に教えてもらったのに、すっかり失念していた。
「まゆ先生から連絡があってね、」と紫は微笑む。「プール開きの日に泳ぎが苦手だったり、泳げない子に泳法を教えて欲しいと頼まれたのよ。幸い大学の授業もなかったし、特に予定もないので承諾したというわけ」
紫は現在、木天蓼大学文学部心理学科2年生となっており、旧市街にある実家から大学に通っている。
プール開き自体が地域の人にも開かれた行事になっているし、地元に残っているOB・OGなら声が掛かることもあるだろう。聞けば納得、である。
蒼はもちろんだが、紫も、胸元に『NEKOJIMA』とロゴの入った寝子高水泳部お揃いのブルーの競泳水着を着ていた。だから気づかなかったのだ。寝子高の水着を着ている人の中に姉がいるなんて思わなかったから。
「お姉ちゃん。それって高校時代の水着?」
「ええ。まだサイズはあっていたのでホッとしたわ」
紫にとって久しぶりの寝子高は、自分が卒業したころとほとんど変わっていないように見えた。
更衣室の間取り。塩素の匂い。
自分自身が水泳部員として泳いでいた夏がすぐに蘇ってくるのを感じる。
水質検査の仕方も忘れていなかったし、必要な備品の置き場も変わっていなかった。
紫が担当した班は、蒼が担当の班よりさらに初心者だった。
今日のところは水の中に潜って水慣れすることと、泳ぎの基本となるけのびの型を教えて、水にまっすぐ浮いてみるというところまで出来たら上出来だろう。慌てることはない、プール開きは夏のはじまりなのだ。ここから水泳の授業が続けば、夏の終わりには少しは泳げるようになるだろう。今日はその足掛かりとして、まず、楽しむことが肝要だ。
紫は初心者の手をとってけのびのサポートをしたりしていたが、蒼が困って助けを求めてきたので、蒼の方の班とも合流して、息継ぎが苦手な子には息継ぎの方法を具体的に教えたり、泳ぐ際のフォームに問題がある子にはそれをどうやれば正しいフォームになるか、と言ったことなどの基礎的なことを教えていった。
「……なあ、ふたばコース行ってみようぜ」
「は? お前も俺も泳げるだろ?」
「問題はそこじゃねえ。美人姉妹が泳ぎを教えてくれるんだってさ。泳げないって言えば、手を繋いでけのびの練習までしてくれるとか」
「お、お姉さんの手を握れるでごわすか!」
それは行かねば、いや俺が先だ、順番だ並べ並べ、お姉さんの手を握るんだ。
こそこそひそひそ。
噂は広がっていき、もじもじした男子たちで、ふたばコースはにわかに大賑わいになってくる。
「な、なんか急に人が増えて来た!? しかも男子ばっかり!? さすがにキャパオーバーだよー! 助けて、お姉ちゃーん!」
「ほ、本当ね。こんなにみんな泳げなかったとは知らなかったわ……応援を呼びましょう」
急遽呼びよせられる水泳部員たち。
紫や蒼と手を繋げるかもという下心で集まってきた男子たちのほどんどは、逆三角形の細マッチョな男子部員に手を引かれる羽目になったが、そうなってしまった彼らの傷心は紫や蒼の知ったところではない。
そのとき。
ピピッ。
5コースからの笛の音が、次にタイムアタックに挑む人を呼ぶことを知らせた。
「続いてはー、仙道紫さんと仙道蒼さん姉妹にお願いしたいと思いまーす!」
「ああ、これも恒例だったわね」
突然先生に指名された人ががっつり泳いで記録を計るタイムアタック。
そんなものもあったわね、と、先に蒼がお立ち台にたつ。
「何かポーズを!」
「ええー? ポーズ?」
ちょっと悩んだが、BGMがゲームミュージックになったので、蒼はくるりと回って片手をあげる某RPGの戦闘後の勝利のポーズをしてみせた。
「泳ぎ終わった後、戦闘後みたいによくやったって気持ちになりたいしね」
次の笛で水に飛び込む。
蒼はバタフライで50メートルを泳ぎ切り34秒を記録した。
蒼がゴールしたのを見届けて、今度は紫がお立ち台に立つ。
(ポーズと言われても困っちゃうわね……)
水泳は得意だが、蒼みたいにステージ度胸のようなものはない。
照れ交じりに髪を掻き上げるような仕草をしてみせたのだが、恥じらいながらだったのが逆に魅力になったようで、プールサイドからいくつか口笛が飛んできた。
「ふたばコースのみなさんの見本になれば……」
合図で飛び込む。選んだ種目はクロール。出来るだけ美しいフォームになるよう意識して泳ぐ。
25メートルでターンする。
くるりと水の中で抵抗なく身を反転し、残り25メートルを同じペースで泳ぐ。
タイムは28秒。
大学生になってブランクがあるだろうに、高校生女子の平均タイムを大きく上回っている。
「さっすがお姉ちゃん! 私みたいに緩く水泳をやっているのとは全然違うね」
蒼がタオルを差し出して来た。
その顔には『尊敬』の二文字が大きく書かれていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
お色気
定員
1000人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年11月06日
参加申し込みの期限
2021年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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