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水中光芒
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館内にイベント時刻を知らせるアナウンスが響き渡った。
『まもなくペンギンお散歩&ふれあいイベントがはじまります! ペンギンたちがよちよちお散歩いたします。お散歩の最後にはみなさまとのふれあいコーナーも設けております。どうぞ可愛いペンギンたちに会いに来てください』
それを聞いた途端、ラッセルの目が輝きだす。
ラッセルが一番楽しみにしていたイベントだ。
「行くんだろ?」
「もちろん。あ……いい?」
「いいに決まってる」
アヤトはラッセルのために人ごみの中を先導するように歩き出す。
まさかアヤトがこんなに上手に人ごみを縫っていくとは思わなかった。気づけば一番最前列だ。
「ほら、前行けよ」
アヤトはラッセルの背中を押して最前列に座らせた。後ろの人も見えるように、前の人はしゃがむのが暗黙のルールなのだ。そうしてアヤトもラッセルを守るかのように斜め後ろに控える。
まもなく係員のお姉さんが先導するペンギンたちの行進が始まった。
よちよち、てくてく。白と黒の模様も鮮やかに、くちばしを高く上げたり、あっちこっちよそ見しながらペンギンたちは歩いてくる。首のあたりがオレンジ色に染まったキングペンギン。きりりと黄色い眉毛が特徴的なイワトビペンギン。腹にリボン状のラインとゴマのような斑点のあるフンボルトペンギン……。
まだ灰色の毛をした赤ちゃんペンギンも混じっていて、いっしょうけんめい左右に揺れながら歩いているのがこの上もなく可愛らしい。
「本物のペンギンだ。わー……」
ラッセルは目線をあわせるように低く屈んで会釈をする。
「よろしくお願いします」
するとよっちよっちと赤ちゃんペンギンがこてん、と転んだ。
その転んだ姿すらあまりに愛らしくて気持ちがほわほわ上昇する。
「ドジだなー。がんばれ」
赤ちゃんペンギンはしばらくぱたぱたもがいていたが、近くにいた仲間が体をくちばしで押してあげたことで再び立ち上がった。その姿を見たらもう目が離せなくなって、ラッセルはその子と一緒に歩き出した。
「うんうん。もうちょっとでゴールだぞ」
ほんの数メートルだけれど、きっとあの子には長い道のり。
ゴール地点にあるふれあいコーナーに辿り着いたときには、ラッセルは我がことのようにほっとした。
「えらいぞー」
すると係員のお姉さんが寄って来た。
「どうぞ撫でてみませんか?」
「いいんですか」
「はい、やさしく触れていただければ大丈夫です」
「こんな手触りなんだぁ」
カナリアに変身できるろっこんの持ち主であるラッセルとしては、水族館の中では鳥の親戚として興味津々だったペンギンに触れることができて、こんなに嬉しいことはない。
「ずいぶん楽しそうだな」
それを見たアヤトがのほほんと微笑んでいる。
「ペンギン好きだよな~桜井」
「うん。ペンギン好きだなあ、俺」
「写真撮ってやるよ」
潔癖なので自分は触らずに眺めるだけだが、ペンギンの可愛さは折り紙付きだし、ラッセルが喜んでいることも素直に楽しい。1枚、2枚とシャッターを切るとラッセルがちょいちょい、と手招きしてきた。
「次はアヤトも一緒に写ろうぜー! あ、お姉さん、写真撮って貰ってもいいですか?」
係員のお姉さんに携帯を渡すと、ラッセルが大人しい子を抱えて、その隣にアヤトが立っての3ショット。
「撮りますよぉ」
手を振るお姉さんに視線を合わせ、
「1+1は~?」
「にー!」
とお約束の合図で笑顔を作る。
「どうでしょう、上手く撮れたかご確認いただけますか」
お姉さんに差し出された携帯をタップして、今撮った写真を表示させる。
すごく……いい写真だ。
お礼を言って、ペンギンを地面に下ろす。
「やっぱりペンギンとアヤトは似てる気がする」
ラッセルはそのことを噛みしめご機嫌だった。写真には、なんだか幸せな家族写真みたいな空気感があった。どっちがお母さんとかお父さんとかそういうのではないけれど、こんな写真を撮れたことが嬉しかった。
一方のアヤトは似ていると言われて思わず苦笑する。
(桜井にとってペンギン=俺に似てると知ったら、なんとも言えない気持ちだが……)
苦笑したまま屈みこんで、さっきのペンギンと視線を合わせる。
「俺たち似てるってよ。……全く、どこがなんだか」
――俺には翼なんかないんだがな。
言葉にしなかった自嘲まで伝わったかわからないが、ペンギンは首を傾げるような仕草をしたのち、何もなかったかのように嘴で勢いよく毛づくろいをしはじめた。その仕草すらもラッセルにとっては堪らないものだったらしい。蕩けるような顔をして興味津々魅入っている。
アヤトの興味はペンギンよりも、そんなふうに楽しそうなラッセルのほうだ。
「さて、桜井の楽しそうな顔を撮ってやるか」
「マジ? じゃあこっちの子と一緒のところ、頼める?」
「わかった。撮るぞー。はい、ちーず」
ペンギンと、ラッセルのピースサイン。
そんな写真があっという間に何枚も、アヤトのスマホの中に蓄えられていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年09月13日
参加申し込みの期限
2021年09月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年09月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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