大発見！　ウチはこんなところです！　オカルト取材編｜リアクション

大発見！　ウチはこんなところです！　オカルト取材編

　◆第二章「また来てくれてありがとう！」

「あっ！」
「おっ」

　水樹と共に歩いている砕牙と響タルトが巡り合うと、お互いが声をあげる。
　以前砕牙とサライが来た時、絶好のオカルトスポットを教えてくれた芸術科に通う高校生だ。
　歴戦の戦士な部分が惹かれ合っているのか、砕牙とタルトはあの後ねこったーで繋がったという。

「砕牙さん！　また来てくれたんだね～！　今回は撮影かな？」
「お、お、おう！　今回は、その、はい」

　察してください、と言わんばかりの目線を投げた砕牙に対して、タルトは以前のオカルト話を気に入ってくれて嬉しいよ！　と声をかける。
　声が上ずる砕牙とサライに対し、タルトの顔はとてもニヤニヤしている。彼らの反応をまさに楽しんでいる表情だ。
　タルトの話は前回は前回でかなり怖い（サライ調べ）ものだったために、今回の内容も非常に怖いんだろうなぁと２人は身構えていた。

　なおこのやりとり直後に、今回の撮影ではかなり本格的なものを探しているとディレクターが発言。
　砕牙、サライ、瑞毅のビビリ方と裏腹に、水樹とタルトは張り切って寝子島のオカルトスポットを紹介することにした。

「それにしてもモデルの城山水樹さんと一緒だなんて、砕牙さんもニクいね～」
「え、いや、彼女には島の紹介してもらってるだけで……」
「そうですねえ。ちょっとだけ、１番怖いところを通ってあげようかなとは思ったけれども」
「城山さんっ！？」

　切羽詰まった声で水樹を見た砕牙。その様子を面白そうに笑った水樹は、タルトも一緒についてきてみたらどうかと提案する。
　当然、怖がりの砕牙、サライ、そして瑞毅という新メンツがいるのだからついていかない理由はない。タルトは水樹の提案に乗っかることにした。

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