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今日は本屋でお手伝い。
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「うひょー! ピザうんめぇ!」
バイト合間の昼休みは、
宇佐見 望月
のそんな叫び声から始まった、と言っても過言ではなかった。もちろん言葉だけではなく、全身で感動感激を現しながら心底美味しそうにピザを頬張る望月に、自然、周囲からの視線が集まる。
それに気付いて望月は、いやその、と早くも次の一切れに手を伸ばしながらごにょごにょ口ごもった。
「まぁ、ウチだと大っぴらに食えないっすから……」
何しろ彼の家『うさぎ屋』はお好み焼き屋。別にお好み焼き屋の息子がピザを食べて悪い事はなかろうが、やはり外聞とか内圧とかその他とか何とか、色々とあるわけで。
そう話をしながら次々とピザに手を伸ばす望月に、なるほど、とあちこちから笑いが漏れた。あと2~3枚頼んだ方が良いのかな~、と店長だけが苦笑い。
そんな風に、何かと賑やかな食事スペースにちょこんと座り、
夏風 遥
は持参した大きめの水筒と紙コップを取り出すと、持ってきた冷たいジュースを注いでみんなに配って回った。良かったら、と差し出すと皆嬉しそうに受け取ってくれる。
「よかったら」
「ありがとう、頂くね。水分補給は大事だよね」
そんな遥からジュースを受け取った、
白 真白
もまたお礼を言って、ごくりとジュースに口をつけた。肉体労働をしているとなおの事、水分摂取も糖分補給も重要だ。
くぁぁ~、とついついお酒を飲んだ酔っ払いみたいな声を上げながら、真白は一気に飲み干した。五臓六腑に染み渡る、とはこの事か。
そんな真白に遥がにこにこと、良かったらお代わりどうぞ、と声をかける。とはいえ飲みすぎると作業中にトイレに行きたくなる回数が増えてしまうし、なかなか悩ましい所。
うーむ、と空になった紙コップを手に苦悩する真白のはす向かいでは、
羽奈瀬 リン
と
落合 まゆら
が、好きな本の話で盛り上がっていた。
「あたしはラノベとか好きなんだよね。リン君は?」
「僕は、普段はコンピューター系とかが多いんです。――そうだ、折角だから、皆さんのおすすめを教えてもらえませんか?」
折角だから、いつもと違うジャンルの本を手に取って見るだけでなく、色んな人の意見も聞いてみたい。そう思ってリンが周りを見回すと、さっそく何人かが自分の好きな本や、リンの年代に良さそうな本のタイトルを上げ始めた。
遥もそこに交じってお気に入りの絵本を紹介しつつ、みんなの意見を聞いてうん、うん、と相槌を打つ。誰もが知ってるタイトルには、思わず「それ良いですよね!」と盛り上がってしまったり。
ピザパーティーのような昼休憩は、そうして賑やかに、和やかに過ぎたのだった。
◆
午後からも目いっぱい力仕事を頑張って、どうにか時間内に今日の仕事が終了した。となればお待ちかね(?)、今日のバイト代を渡すからバックヤードに来てね~、と店長に言われてアルバイター達は、汗を拭いたり荷物をまとめてからぞろぞろと、指定された場所へと足を向ける。
――と言っても
羽奈瀬 リン
に関しては、今日はあくまでも『お手伝い』なのでバイト代は出ない。代わりに、と彼が希望したのは、バイト中に見つけた『あの本』を購入する事だった。
「それで良いの~?」
「はい。僕にとっては、この本にまた巡り合えたことが良いバイト代ですから」
少し眉を下げて確認した店長に、リンは微笑んでそう強く頷く。忘れていたつもりは無かったけれど、実際に手に取って本をめくると思い出が蘇って、何ともノスタルジックな気持ちにさせられた。
だから、その思い出を手放さないように。あとは折角だから、みんなのおすすめの本も読んでみようと、一緒に購入して紙袋に入れてもらう。
そんなリンと店長のやり取りを見た
宇佐見 望月
が、そうだった! と声を上げた。彼もバイトが終わったら本を買おうと思っていた――というか、バイト中に色々目を付けたニャンダム本を相殺してもらえないか、店長に聞いてみようと思っていたのを思い出したのだ。
そうとなったら善は急げと、望月はダッシュでニャンダム本を取りに行くと、本当に店長と交渉し始める。が、こちらはすでに誰かしらから聞いていたのか、店長は好きだね~、と笑いながら快諾してニャンダム本と残額を渡してくれた。
やった! と受け取って小躍りする望月が、この調子で果たして独立資金を貯められるのか、それは神のみぞ知る。その様子を、んー疲れたなぁ、と背伸びしながら何だか微笑ましく見守っていた
夏風 遥
は、だがいざ自分が「これ夏風さんの分ね~」とバイト代を渡される段になると、驚いて両手と首を横にパタパタと振ってしまった。
「こんなにいいですよ。私は本の仕事に携われただけで満足ですから」
「ん~、でもこれは~、働いてもらった分の正当な報酬だからね~」
そんな遥の遠慮の言葉に、困っちゃうな~、と店長が眉を曇らせた。話を聞いていた女性店員が、「働いた分はちゃんと受け取らなきゃダメよ!」と遥を説得し始める。
そんな遥から少し離れた所で、
白 真白
はぐったりとパイプ椅子に座り込んで天井を見上げていた。――やっと終わった、という正直な気持ちが、全身から迸っているかのようだ。
「もうへとへとだよー」
運動自体はちょくちょくしている真白だけれど、それはあくまでも運動だ。こういった形で1日中、純粋な肉体労働をしたのは考えてみると、初めてかもしれない。
明日の筋肉痛がちょっと怖いかも、とぼやくと店員さん達から、今日はお風呂でよーくもんで! おすすめのシップあるけど持ってく? と声がかかる。勤務中は涼しい顔で重い本の上げ下ろしをしていたように見えたけれど、やはり色々対策はしているようだ。
そんな話を聞くともなく聞きながら、
落合 まゆら
は静かに達成感を感じていた。1日の仕事が終わってヘトヘトだけど、得られるものも多かった――のかも知れない。
こうしてそれぞれの充足感を胸に、『ブック・ライフ』の1日バイトは終わりを告げたのだった。
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あとがき
担当マスター:
蓮華・水無月
ファンレターはマスターページから!
いつもお世話になっております、蓮華・水無月と申します。
この度はご参加頂きまして、本当にありがとうございました。
そして、リアクションのお返しが大変遅くなってしまいましたこと、本当に申し訳ございませんでした……
『ブック・ライフ』でのこんな1日バイトの物語、いかがでしたでしょうか。
普段は立ち入る事のない裏方仕事のあれこれが、少しでもリアルに感じて頂けたらと、頑張って執筆させて頂きました。
ちなみに水無月個人は本屋さん――は話に聞くばかりですが、学生時代に図書館で短期バイトをさせて頂いたことがありまして、実に腰痛と仲良く出来たひと時となりました事を懐かしく思い出したものです。
地味に重いですよね、本って……
お届けさせて頂きましたリアクションが、皆様に僅かなりとも楽しんで頂ける物であれば、心から嬉しく思います。
またのご縁がございましたら、どうぞ宜しくお願いいたします(深々と
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年06月17日
参加申し込みの期限
2021年06月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年06月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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