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今日は本屋でお手伝い。
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外観はさほど大きく見えないが、中に入ればそこそこ広い店内は、一部を除いてすべての壁面が本棚で埋め尽くされている。その、壁面本棚のジャンル移動と言ってしまえば簡単なのだが、
「じゃあ、まずはここのコミックスを全部抜いてもらえますか? それをあっちの本棚の前に積んで、ここは参考書コーナーにするから棚の高さを変えて……」
流れるように説明する女性店員(20代)と、指示された棚に収められた本の量を見比べて、早くも
落合 まゆら
は「これはキツそうだ……」と覚悟した。ここからあっち、と簡単に言うが、ようは店の端から端までの大移動だ。
頑張らなくちゃ、と決意を新たに指示をしっかり頭に叩き込むまゆらの横では、同じく
羽奈瀬 リン
がうん、うん、と頷きながら指示された棚をしっかり確認する。本には興味あるけれど、まずは仕事が優先なのは、彼ももちろん理解していた。
そうして一通りの説明が終わり、じゃあ私は向こうの本棚をやってるんで、と女性店員(20代)が去っていくと、いよいよアルバイター達の出番である。
「よーし、がんばるぞー」
自身を鼓舞するようにそう言って、
白 真白
はまず端の棚1つから本を抜くべく、手を動かし始めた。無理のないよう5、6冊くらいをまとめて抜いて、汚れないように移動先に用意してあるシートの上に移動していく。
そうやって、手の届かない高い棚は脚立も使ってせっせと本を抜いていくが、これがなかなか体力の消耗が激しかった。単純な脚立の上り下りもそうだし、そこに少な目とはいえ本を抱えていればなおさらだ。
何度かそれを繰り返して、うーん、と真白は唸り声を上げた。
「これ、脚立の上で本を抜く人と、抜いた本をシートに置く人に分担した方がいいかも」
「あ、なら僕が受け取る係をやります」
真白の言葉を聞いたリンが、ひょい、と手を上げてそう言った。そもそも脚立の数も少ないので、手分けできる所はした方が良いだろう。
そんなリンに、じゃあお願いするよ、と真白は遠慮なく本棚から抜き取った本を渡していく。それをどんどん受け取って、リンは移動先へせっせと運んでいった。
無理はせずに少しづつ、でも数多く往復して――人並みに体力はあると自負しているけれど、大人に比べるとまだまだかもしれないから、大切な本を守る為にも確実に。そうしながら、嫌でも目に入ってくる数多の本を見ていると、タイトルだけでも興味が湧いてくるのが面白い。
(当たり前だけど、本って色んなものがあるんだ……)
後でまた見てみたいな、そんなことを考えながら、よいしょ、と何往復目かの本を運ぶリンである。そこから少し離れた児童書コーナーでは
夏風 遥
と
宇佐見 望月
が、気になる絵本をチラチラ見つつ、女性店員(40代)から説明を受けていた。
「夏風さんは絵本棚を抜いてくれる? もち君はあっちの子ども向けコーナー。男の子なんだもの、たーっぷり力仕事してもらうわよ♪」
「はーい、頑張ります!」
お店がご近所かつちょくちょく通っているおかげで顔見知りの女性店員の、半ば子ども扱いな言葉に望月は、ビシッと敬礼してみせつつ苦笑いする。そんな望月に遥が、あの、と笑顔で声をかけた。
「一緒に頑張ろうね」
「おう! 力仕事はどんどん俺様に任せてくれていーんで!」
「ありがとう、助かる! でも、私もこう見えて体力あるんだ。まかせて!」
力拳と共に頼もしくそう言った、望月に遥も笑って言い返す。サイクリングやスポーツが好きで鍛えている方だと自負している彼女は、体力にも自信があった。
そんな遥の言葉に、なら一緒に頑張ろうと親指を立てた望月は、さっそく言われた作業に取り掛かる。指定された棚の本をどんどん抜いていきつつ、たまに手を止めて感慨にふけったり。
「完成品のネコッガイが付録か、良いなぁ……」
「……望月君?」
「はっ!?」
開始3分で動きの止まった望月に、きょと、と遥が声をかけた。それに我に返った望月は、わたわた辺りを見回して女性店員(40代)が見ていない事を確認すると、ほっと息を吐く。
それから「これ」と見せたのは、『だいすきニャンダムモデルビルダー』という児童向けの本だった。――実のところ、この児童書コーナーはレジの近くにあって会計の時などにうっかり見えてしまうため、望月にとってはニャンダム本に引っ掛かりやすいエリアで。
まして手に取って間近で眺める機会にもなるこのバイト、実はなかなか美味し――じゃなかった、危険な仕事であった。まんまとその罠に引っかかり、うっとりとニャンダム本を眺めていた望月は、女性店員(40代)のゴホン! と大きな咳払いでまた我に返り、ぶんぶんと頭を振る。
今はレイアウト変更のバイト中!
「えっと、レジから視線さえぎんないようにするのは、そのまんまっすよね?」
「そうよ。抜き終わったらそこに張ってるレイアウト図を見ながら移動ね」
「はーい。奥に高い棚、テーブル手前に低い棚で……低い棚は絵本メインっすかー?」
「あ、じゃあ移動先の近くに絵本を置いといた方が良いですよね?」
「そうね、だから夏風さんが抜いてくれた絵本はひとまず、その隣のテーブルに置いてもらえる?」
「はい!」
そんな風に声を掛け合いながら作業を進めていくと、あっという間に小一時間ほどが経過した。日頃から働いている店員達はまだまだ涼しい顔だが、1日アルバイター達の顔にはすでに、疲労の色が見え始めている。
その1人である
落合 まゆら
は、いつしか額に浮かんでいた汗をタオルで拭い、ふう、と深い息を吐いた。――思った通りキツい、と知らず、遠い眼差しになる。
まだ始めたばかりで、作業内容も本のちょっとした上げ下ろしや移動といった単純作業しかしてないのに、もう疲れが腰に来ているのを感じていた。無理な量を持っているわけでもないのに、地味に負荷がかかっているらしい。
とはいえ、泣き言を言っても始まらない。店員さん達も「無理せず休みながらやるのが1番よー」と声をかけてくれるので、それに頷きながら出来るペースで仕事を進めていくのみだ。
それにしても、と手に持つ本を見下ろしてしみじみ思う。――自分の受け持ちにコミックが少なくて良かった。
壁面本棚のコミックスは幸い量は多くなく、しかもまゆらの趣味とは少しずれていたのであまり、気にせず作業することが出来る。もしこれが趣味のジャンルやラノベのコーナーだったら、中身が気になって仕事が進まなかっただろう。
とはいえ、さすがに官能小説を移動させる時には少し恥ずかしくなって、何となくそわそわしてしまったのだけれど。――いやまあ女性向けコミックやラノベにだって中々な内容やタイトルの物もあるが、そういうのとはまた恥ずかしさのベクトルが違うというか。
そんなまゆらの横を女性店員が顔色1つ変えず、何なら時折平然と(かなり恥ずかしい)タイトルを読み上げて確認しながら、同じく官能小説コーナーの書籍をどんどん移動させていく。それに、まゆらは掛け値ない尊敬の眼差しを注いだ。
(……プロだ)
もはやその言葉しか出てこない。いつか、あの境地に至れる日は来るのだろうか。
そんなことを考えながらせっせと手と足を動かすまゆらから、少し離れた所でリンは不意に、見覚えのある表紙に気付いて目を奪われた。これは――昔『あの子』と一緒に見た、星空の写真が載っている本だ。
どうりでいくら探しても見つからなかった訳だ、と懐かしさに手を取りながら苦笑する。写真集だと思っていたけれど、詩集だったのならそもそも、探すジャンルも場所も違い過ぎた。
そう、苦笑いするリンの横を通り過ぎて、児童書コーナーが一段落した遥が壁面本棚コーナーに参戦した。脚立の上で新たに抜いた本を手にする真白に、はーい! と声を上げる。
「その本、私が運ぶよ」
「ありがと。あっちはもう終わったんだ?」
「うん。て言っても、後でまた戻るんだけどね」
ひょい、と肩を竦めながら笑ってそう言った、遥に真白が「へー」と頷きながら児童書コーナーをちらっと見た。店長と女性店員(40代)が何やら話し合っている所を見ると、予定していたレイアウト図に問題でもあったのか。
何とはなしに考えながら、ひたすら棚から抜いては渡す真白から受け取った本を遥は、丁寧に大切に扱うよう気を付けながら移動させる。『彼ら』は物語を通じてときめきを届けてくれてる、大切な『友人』だ。
だから感謝の思いを込めて、大切に、丁寧に。せっせと移動するうちにまた1つ棚が空になったので、真白は空拭きをしてから指定された棚幅へと板を移動させ、水分補給しながら次に収めるべき本を確認する――ここはレシピ本が入る予定だっけ。
査定胴元はどこだろう、と店内をぐるりと見まわせば、ちょうど雑誌コーナーが模様替えを始めたのが目に入った。あちらでは「今のうちに雑誌棚の移動もお願いしていいかい?」と男性店員に声をかけられて、「はぁい、任せてくださぁい!」と2つ返事で腕まくりした望月が、よいせよいせと奮闘している。
――が、ここにももちろんと言うべきなのか、望月を魅惑する罠は隠されていて。指示された棚の雑誌を移動しようとして、5分で望月はまたしてもその罠にひっかかり、動きを止めた。
「うわ、『鉄筋のオーシャンズ外伝』のニャンダム白竜星の情報が!」
「……望月君」
「……あハイハイ、仕事やります仕事!」
そこに苦笑い交じりの男性店員の声がかけられて、慌ててまた手を動かし始める。――が、やっぱり雑誌が気になってしまって、バイト代で相殺してもらおうかなー、とチラチラ目が離せない。
そんな望月を見て、男性店員が苦笑いしながらアドバイスした。
「あとで店長に相談してみたら?」
「そうしまっす!」
男性店員のその言葉に、望月は元気にビシッと返事をした。そうして今度こそ集中、集中、と自身に言い聞かせながら、仕事に精を出し始めたのだった。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年06月17日
参加申し込みの期限
2021年06月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年06月24日 11時00分
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