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島山梅園のとある休日。
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さてその日、
七尾 蒼也
が島山梅園を訪れたのは、偶然だった。
この4月、寝子高に入学したのを機に寝子島へとやって来た蒼也にとって、ここはまだまだ未知の土地だ。ゆえに、季節もいいし休みだし寝子島を探検してみるかと、今日は山のほうをあちこち歩き回っていたのである。
そんな探検の最中で見つけた、簡素な柵で囲まれた林。見つけた立て看板には『島山梅園』とある――梅園?
興味を惹かれて柵の向こうに立ち並ぶ木々を眺めていたら、少し離れた所にある門から出てきた人が、今なら試飲をやってるよ、と声をかけてくれた。
「試飲? 梅園だと……梅酒かな?」
だとしたらさすがに、未成年だし飲む訳には――と思ったのだが、蒼也の言葉を聞いた相手は「違う違う」と笑って手を振る。そうして教えくれた事には、なんでも『梅の花湯』とかいう飲み物をふるまっているらしい。
今日だけだからラッキーだったね、と笑って去っていく相手にお礼を言って、ふむ、と蒼也は梅園へ向き直った。
「梅の花湯……そんなものがあるんだ」
ちょうど歩き回って喉が渇いたし、折角だからもらうかな、と門に向かって歩き始めた蒼也とは反対側、梅園の隣にある農園の野菜直売所で
仙藤 紫
は、頼まれた春野菜を備え付けのビニール袋に入れ、ふぅ、と小さな息を吐いた。こんなもんかな、と並んでいる野菜と手の中のビニール袋を見比べる。
毎年、ここで取れる春キャベツなどの野菜を購入して、色々な料理にするのが仙藤家の習わしだ。そしてここ数年は、その野菜を買いにくるのは長女である彼女の役目だったりする。
ゆえに今年もやってきて、直売所――と言ってもいわゆる無人販売所だ――に並んだ春野菜をあれこれ眺め、良さそうなものを選んで購入した。そうして、さて帰ろう、と思ったところで紫はふと例年とは何やら違う様子に気付き、小さく首を傾げる。
(家の方が賑やかな感じがする……?)
そうして視線を巡らせたのは、直売所から少し離れたところ――農園と梅園を簡素に隔てる柵のすぐ向こう側にある、島山家の母屋の方。花の頃ならまだ梅見客で賑わう事もあるけれど、その季節はとっくに終わっているはずだ。
それなのに、いったい何が――? 何だか気になるから見に行こうと、梅園側の入口へと回った紫の手に持つビニール袋とそこから覗く野菜類を見て、
古苗木 美姫
は軽く目を見開いた。
あれはもしや――と紫に声をかける。
「あの! そのお野菜は……どちらで……」
「え? あぁ、これは隣にある野菜の直売所で買ったんです」
「直売所……! あるんですね!」
ありがとうございます、と頭を下げて美姫はそわそわと、辺りに視線を巡らせた。隣、と言っていたからここからは見えないだろうか――いやでももしかしたら見えるかも――
何度か視線を巡らせて、どうやら奥に見える簡素な塀の向こう側に畑があるらしいと気付き、美姫は微笑んだ。さっきのは春野菜でしたね、と目を輝かせながら考える。
改めて辺りを見回せば、野菜の入ったビニール袋を持っている人は、他にもちらほら居た。向こうで試飲を配っている青年は、いわゆる『農家』な恰好をしているし。
(ふふふ♪ 落ち着きますね)
こう見えて、農園育ちの美姫である。ゆえにこういった農家の雰囲気はよく馴染んだものだし、湊弥の知り合いのいる農園となると何やら面映ゆい気もするし――なにより湊弥とのデートで農園、というのが意外で胸がドキドキしてしまう。
そんな美姫の傍らで、
澪乃 湊弥
もまたきょろきょろと辺りを見回して、物珍しげに梅園の様子を観察していた。知り合い、というか正確には友人の友人の伝手で聞いて来たのだけれど、なかなかいい所だな、と思う。
(ちょっと地味かと思ったけど……)
正直なところ、4月の梅園はさやぐ緑が目に眩しいとはいえ、花が咲いているわけではない。併設されている農園は言わずもがなで、華やかな要素はほぼ無いと言っても過言ではないだろう。
けれども――ちら、と傍らの美姫を見て、その嬉しそうな様子にほっと胸を撫で下ろした。こうして喜んでくれるのなら、やって来た甲斐があったというものだ。
折角の春日和、思い切り楽しみたいし、何よりも美姫にのんびりと楽しんで貰いたい。友人の友人によれば今日ここで試飲出来る、梅湯とかいうものも初めてで楽しみだ。
(どんなだべな)
ゆえに色々と想像を巡らせて頬を綻ばせる、恋人達を始めとする賑やかな梅園を様子を、ぴょこん、と門から首を出して見ていたのは
小山内 海
だった。もちろんと言うべきか、彼女も梅花漬の花湯の試飲があると聞いて、やって来たのである。
以前、2月頃に島山梅園で梅花漬を作る手伝いもした彼女にとって、その後、無事に完成したのかは気になるところだ。何度かスケッチしに行った時にも聞いた話によれば、4月頃に……という事だったから、そろそろ完成する頃だよね、と少しそわそわしていたのである。
だから、せっかく作るのに協力したんだし弥生にも会いたいし、また行ってみなくちゃね、と考えていた所にちょうど、弥生からも梅花漬の花湯の試飲をするという連絡があった。となればこれはもう是非とも行くしかない、と思って海は早速、こうして島山梅園までやって来て。
海が最初に気付いたのは、何やら催し物をしているらしい気配と、いつぞやの梅花漬作りの時以来と言っても過言ではない人の多さだ。試飲をすると聞いて来たけれど、他に何か、催しでもやっているのだろうか……?
不思議に思ってじっと目を凝らしてみれば、家の前の人だかり――と言っても十数人程度だが――の間に、何やらテーブルのようなものが見えた。
(あ、あそこで試飲会してるんだね)
なるほど、と納得して海はするりと門を通り抜け、そちらへと近寄っていく。きっと、弥生もあの人達の中のどこかにいるのだろう。
心なしか、春めいた良い香りが漂ってくる気がした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年04月28日
参加申し込みの期限
2021年05月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年05月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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