【新入生歓迎会】情熱のイッサイガッサイ新歓祭｜リアクション

【新入生歓迎会】情熱のイッサイガッサイ新歓祭

　司会進行役の青山絢は生徒会役員から連絡を受けた。パフォーマンスの結果が書かれた紙を受け取り、ステージの中央に立つ。
「全てのパフォーマンスが終わりました。生徒会役員による評価が決まりましたので、ご報告します」
　拍手が沸き起こる。静かになるのを待って話を続けた。
「審査の基準としては頑張っている姿や面白い物が選ばれました。では、発表に移りたいと思います。全てのパフォーマンスが基準を満たしていました。『あなた達は立派な寝子高生だ』、という熱いコメントをいただきました。皆さん、おめでとうございます！」
　拍手と共に上級生から、おめでとう、の合唱が起こった。

　本当の意味で最後の後片付けが始まった。嘉渡洲稀跡はステージの雑巾掛けに励む。お団子頭を振るわせて何回も往復した。
　講堂内には多くの生徒が残り、清掃に打ち込んでいた。
　八神修は新聞部の部長の任を解かれたかのようにモップを使う。側には七夜あおいの姿もあった。揃って床を拭きながら談笑を楽しんだ。
　佐藤英二は野々ののこと共に外の清掃に当たった。火ばさみを使って空き缶や飴の包装紙を拾ってゴミ袋に入れる。
　下を見ていたののこが急に顔を上げた。
「聞いてなかったんだけど、私の猫ダンスはどうだったかな？」
「良かったよ。猫の元気なところや可愛らしさが、よく表現できていたと思う」
「ありがとう。頑張って練習して良かった。元気いっぱいで踊ったからね」
　ののこは両手を丸めて猫ダンスを披露した。
　英二は目を細めて小さな拍手を送った。

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