変身は一瞬！　バニーガール！｜リアクション

変身は一瞬！　バニーガール！

　楠瑠璃はすでに城の中へ侵入していた。
　通路の彫刻の陰から辺りを見回す。
「……確か、ボスバニーを倒すのよね」
　現在、瑠璃は白バニーへ変身中だ。隙を作るため、解除はせず、ボス部屋まで行きたいところ。
　他にも白バニーがいるらしいので囮役をかって出るのも良い。
「う……」
　動くと普段より胸が揺れるような気がする。
「布の面積が少ない気がするわ」
　腰から太ももにかけての切り込みが鋭角で、セクシーな黒網タイツにハイヒール。戦闘スーツとしてはあまりにも機能的ではない。
「！」
　後ろから黒バニー達が近づいてくる。
「階段を、探さないと」
　瑠璃は彫刻の陰からそっと出て、追い付かれないように小走り。
　道中で見つかっては意味がない。ボスバニーと対峙するためには。
　城の中を隠れながら、どうにかボスバニーの部屋へと到着する。
　合流した他の白バニーと一緒に中へ。
　数人の護衛がいた。その後ろにグラマラスボディのボスバニーが立っている。
　仲間達が怯むが、
「最初に行くわ」
　向かって来る護衛へ、瑠璃は構える。
(ここは蹴りを)
　回し蹴りを食らわせようとして、足を捕まれた。
「え、あぐっ！？」
　床に組み敷かれ、身動きを封じられてしまう。
「み、皆、私のことは構わず戦って」
　少しは隙を作れただろうか。
　しかし、
「え、どこへ」
　縄で縛られ、護衛の一人にボス部屋から連れ出されてしまう。

　そして気づけば、地下牢にいた。
「な、なんで……しかもこれ、亀甲縛り？」
「ふふ、ボスバニー様が他のやつらを潰す間に、お前にはえっちなお仕置きをしてやろう」
　黒バニーが赤い目を細める。
「え、えっちなお仕置き？」
「それっ」
　自分に繋がっている縄を黒バニーが思い切り引く。
「ひぅ！？　な……縄が大事な所に食い込んで」
　ギチギチな上、敏感なところに結び目が当たるように調整されているよう。
(変な気分になっちゃう……)
「ふふ」
　と、黒バニーにおへそから上のバニースーツを破られてしまった。
「！」
「どれ、具合を見てやろう」
　二つの膨らみの一番大事なところに舌が這う。
「んんんっ」
　ゾクゾクする。黒バニーの魅了も効いているのかもしれない。
「媚薬を使うまでもないな」
(う、うう。おっぱいも丸見えだし……)
　さらに定期的に縄を引かれ、刺激が体中に巡る。
(み、みんな戦ってるのにこんな)
「他のことは考えるな」
　耳を甘噛され、体がびくりと反応する。
「ひっ」
　そのまま、耳を好きなように舐められてしまう。
(耳なんてお姉ちゃんにしか舐められた事ないのに……)
　と、耳の穴に舌が入り込んできた。さらに縄が引かれる。
「ふひっ」
　何故か視界にモヤがかかってきた。
(エッチなお仕置きされるの悪くないかも。私ってマゾの変態かも……)
　とその時、地下牢の扉が開いた。

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