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春の声聞く、『somnium』ストロベリーフェア。
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◆Sun. 14:00 p.m.
その姉妹が『somnium』を訪れたのは、春休みに心浮き立つとある日曜日の事だった。
仙藤 紫
と
仙藤 蒼
の姉妹が手に持っているのは、シーサイドタウン駅のmiaoで仲良く買い物をした、その荷物だ。
楽しいひと時を過ごした帰り道、だがこのまままっすぐ帰るには何だか、中途半端に感じられる時間で。だから時間潰しに『somnium』へ……と言い出したのが、紫が先だったのか、蒼が先だったのか、それはどちらでも良い事だった。
大事なのは以前、紫が妹に『somnium』の話をしたら「お姉ちゃんと一緒に行きたい」と蒼が言った事。そうして今日、偶然にもその良い機会がやって来たという事――それだけ。
ゆえに姉妹は連れ立って、シーサイドタウン駅から少し離れたその店へと足を向けた。そうして、慣れた様子で中へと入っていく紫の後ろに続いて、蒼もまたワクワクしながらその扉を潜り抜ける――前から行きたかったので、とても楽しみだ。
だからどこか弾むような足取りで入った店内で、姉妹を出迎えてくれたのは店長夫妻だった。
「あら、いらっしゃい」
「こんにちは。今日は妹と一緒に来たんです。――妹の蒼です」
「
仙藤 蒼
です、初めまして!」
そうして妹を紹介した紫の横で、紹介された蒼はぺこん! と頭を下げて挨拶をする。可愛らしいお嬢さんだこと、という言葉にそっと顔を上げれば、老夫婦のにこにこ笑顔とぶつかった。
もしかしたら、大人びた姉とは対照的だから活発な子と思われているかも……? そう考えながらまた、ぺこん、と頭を下げる蒼である。
そんな姉妹ににっこりして、伊都子さんが「今日はストロベリーフェアをしているの。よろしかったらお1つ、召し上がってらして」とガラスケースを振り返った。それに釣られるように視線を向ければ、なるほど、苺尽くしのスイーツがたっぷりと並んでいる。
へぇ、と2人は興味深げにそれらを眺め、こく、と1つ頷き合った。つい先日もイチゴ狩りへ出かけたばかりだけれど、せっかくだから食べて行くのも悪くない。
ゆえに、まずはカフェスペースの日当たりのいい席を確保した2人は、揃って再度ガラスケースの所へ行くと、何を注文するかじっくり考え始めた。何しろガラスケースのどこを見ても、何なら側にある焼き菓子コーナーに至るまで、苺だらけなのだ。
「こんなにあると迷うわね」
「どれもこれもおいしそう」
そんな風に話しながら、あれも良い、これも良いと色々と迷った末に紫は、苺の焼き菓子の苺ジャム添えとストレートティを注文する事にした。対する蒼はストロベリーケーキと苺大福、コーヒーを注文する――姉より少し、食べる量が多かったり。
とまれ無事にオーダーも決まってトレイに載せられた品を受け取ると、早速席に戻ってストロベリースイーツを堪能する事にした。姉妹で向かい合って座ると、まずは選びに選んだスイーツに手を伸ばし、楽しみに口に運んで。
「~~! とても美味しい!」
「でしょ。ほんと、美味しいのよね」
思わず感嘆の声を上げた蒼に、何となく我が事のように誇らしく感じながら紫もまた、まずは何も付けずに口に含んだ苺の焼き菓子をゆっくりと味わった。そのまま食べてももちろん美味しい焼き菓子は、だが添えられている『somnium』オリジナルの苺ジャムをつけると、味わいが濃厚になってますます美味しく感じられる。
ほぅ、とどちらからともなく洩れた吐息は、満足げだった。あっという間に苺大福をお腹に収めてしまった蒼は、続いてストロベリーケーキに手を伸ばしながら、しみじみと呟く。
「この前イチゴ狩りに行って散々食べたけど、まだまだ食べたりない感じだよね」
「美味しいものは、いくら食べてもね――そういえば、高校の準備はもう終わってるの?」
同じく苺の味わいを堪能しながら、のんびりと紫は妹にそう話を向けた。春休みもそろそろ終盤に近付いてきた今日この頃、4月になれば紫自身も大学2年生に上がるけれど、蒼は寝子島高校に入学するのだ。
自分自身も通っていた高校に妹が通う、という状況は人によって、様々な感傷をもたらすものらしい。紫自身にそれが当てはまるかどうか、それは本人のみぞするところだけれども。
同じ高校の先輩としてか、とりとめなく紫が話すのは高校時代の思い出や、これから妹が経験するであろう出来事のあれこれ。それをふぅんと相槌を打ち、時には「そうなんだ」と感心しながら聞く蒼の脳裏には、まだ見ぬ高校生活への期待や、仄かな不安が見え隠れしているようにも思える。
その時、姉妹の話すテーブルへとやって来たのは、この『somnium』の孫娘・木原 理子だった。休みの日は、彼女はこうして祖父母のお店を手伝っている事が多いのだ。
「こんにちは。お冷のお代わりは如何ですか?」
「ありがとう、お願いするわ。――あ、そう言えば理子さんも寝子高生だったわね」
ピッチャーを手に、喫茶店などでお決まりの文句で声をかけて来た理子に返事をしてから、ふとその事実を思い出して紫は眼差しを上げた。きょとん、とした表情になりながら、はい、と頷く少女を見上げる。
理子は元々は遠方の出身だけれども、祖父母にとても懐いていた事と、寝子高に進学したいという強い希望があって寝子島にやって来て、今は祖父母宅――つまりこの『somnium』で暮らしながら寝子高に通っていたはずだ。学年はちょうど蒼の1つ上、新学期から2年生になるはず。
そんな彼女からはまた、紫が話すのとは違う寝子高の姿が知れる事だろう。何より現役の寝子高生だから、すでに卒業した紫よりリアルタイムな情報が知れるかもしれない。
ゆえに紫は「そうだ」と理子にこう提案した。
「この子、蒼っていって私の妹なんだけど、妹も4月から寝子高に入るの。色々と教えてやってくれない?」
「わ、そうなんですね。よろしくお願いします」
そんな紫の言葉に理子は、嬉しそうな表情になって蒼に向き直ると、ぺこん、と頭を下げる。こちらこそ、と蒼が頭を下げると嬉しそうににっこりして、「えっと、そうですね……」と考え込みながら理子は、彼女なりの寝子高生活を語り始めた。
そうして聞いた理子の話は、姉からすでに聞いていた寝子高の話と重なっている所も、もちろんあった。けれども理子が入学してからあった出来事など、最近のエピソードは初耳の事も多く、そうなんだ、と興味深い。
そんな理子の話と、これまでに聞いてきた紫の話が、ゆっくりと蒼の中で膨らんでいく。4月の入学や、そこから始まる新生活が、どんどん楽しみになってくる。
お手伝い中の理子は、あまり長い時間立ち話をしていることも出来ず、少しして「それじゃあ、また」と頭を下げて去って行った。そんな理子の後姿を、また、と見送った姉妹は顔を見合わせて、どちらからともなく席を立つ。
ねえ、と蒼が姉に声をかけた。
「ここ、雑貨も置いてるんだよね? 見てみたいな」
「良いわね。私も何か、見て行こうかな」
そんな妹の言葉に、紫も快く頷いて雑貨コーナーへと足を向ける。そうしてまた2人仲良く、あれも良い、これも良いかも、と話しながら小物類を見て気に入ったものを購入し、揃って家路についたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年01月10日
参加申し込みの期限
2021年01月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年01月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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