猫vs人！お寿司争奪戦！｜リアクション

猫vs人！お寿司争奪戦！

◆乙女のチャンス
「えっΣ　お寿司食べ放題！？」
　ねこったーを見ていた楡宮遠海が驚きの声を漏らす。木天蓼市の公式アカウントからリツイートされている呟きには、いざ合戦の時！　出前を届けきれれば無料寿司食べ放題！　と書かれていた。その呟き元のアカウントは、旧市街にあるちょっと有名でお高い、回らないお寿司屋さん。そのお寿司が食べ放題！　女子高生のお財布事情では手を伸ばせない料理を食べるチャンスに、これはもう参戦しないという選択肢はない！　と思い立ち、遠海は直ぐ様Telを入れる。

「あのっ！　ねこったー見ました！　お寿司屋さんの合戦イベントまだ募集していますか？！」
「おう！　電話ありがとうな！　まだまだ募集中でい！　良かったら店まで来てくれな！」

　遠海の口が嬉しそうにむずむずと揺れる。落ち着いた見た目とは裏腹に、大食いで美味しいものに目がない遠海の頭は、もうお寿司でいっぱいになっていた。

「よーし！　絶対出前届けきってお寿司沢山食べるわよー！」
　遠海は足取りを早め、意気揚々とお寿司屋へと向かっていった。

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