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寒い日こそ、ボディタッチ日和
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氷華・クルバトフ
は緊張の面持ちで、シーサイドタウンのとあるアパートのドアの前に立っていた。
控えめながら洒落た表札には『HIYAMA』とある。
恋人の
檜山 立樹
の部屋へ招かれたのはこれがはじめて。
緊張で喉も鳴ろうというものだ。
チャイムを押すとドアが開き、彼の笑みと温かい光が漏れて氷華を招き入れてくれる。
「いらっしゃい。……待っていたよ」
「お邪魔します」
バーテンダーの仕事をしている年上の彼らしいシンプルな部屋だ。持ってきた和菓子のお土産を渡し、勧められたソファに腰かける。これが檜山さんの家かと思うとなんだか落ち着かないが、あまりきょろきょろするのも悪い気がして、借りてきた猫みたいに静かにしていると立樹が和菓子に合うようガラスのティーカップに緑茶を淹れてきた。両手で包み込んで温かい香りごと口に含むと、すこし緊張が解れてくる。
「久々に人を招くのでちょっと緊張してたんだ」
氷華の隣に腰を掛け、立樹もカップに口を付けた。
それが君なら尚更、と横目で氷華を見ると彼女も同じタイミングでこちらを見て視線が合う。
「あ、」
「んん」
咳払いして視線を逸らし合い、それからなんだか可笑しくなってしまう。
恋愛事は苦手な自覚があったけれど、この年になってもこうも不器用だなんて、と。
けれど、けれどだ。
(付き合い出してしばらく経つ、彼女は奥手な方だから少しずつ触れ合うことも少しずつ進めてきたけど……今日はいつもより積極的になってもいいかな……?)
立樹はまるで氷細工に触れるように優しく、氷華の手の上に自らの手を重ね合わせる。
「ひ、檜山さん?」
氷華の肩がびくっと跳ねた。
立樹はそれに気づかぬふりをして手を握り、指を絡めてそっとさする。ロシアの血の混じる氷華の肌は寒国の雪で作った彫刻のように滑らかで華奢だ。こんなに華奢なら自分の手の熱で融けてしまうだろうか。いや、きっとそうはなるまいと立樹は思う。熱が移って氷華の指先がぬくもってゆくのがわかるから。
(細いけど男らしい手だ……)
触れられて氷華の胸は高鳴る。けれどどうしていいかわからなさすぎて困ってしまうのも事実で、氷華はおずおずと立樹に申し出る。
「あの、檜山さん。今日はスキンシップが多くないですか?」
氷華の困った顔に、立樹はしょぼーんと眉尻を下げた。でも、ここで引き下がったらいつまでも進めない気もして、手は離さずに伝えてみる。
「もっとこうして触れていたいんだけど……嫌だった?」
叱られた大型犬がおねだりするみたいに尋ねられると、氷華としても無下にもできない。
(私は犬より猫派だが檜山さんなら……ってそうじゃないだろ)
伝えなきゃいけないのは困ってはいるけれど嫌悪はないということ。
「……い、嫌ではありません」
「良かった」
あからさまにホッとして、立樹は氷華の肩を抱き寄せる。
「普段もこうやってもっと触れていたいな……もちろん往来じゃしないけど二人きりの時はさ……ダメ?」
そう言いながら、立樹は氷華のさらさらとした銀の髪を優しく撫でた。
「えぇ……と、その」
氷華は断れなかった。
また大型犬を見せつけられて断ることができなかった。
(もっと触れていたい……か。確かに、私が恥ずかしがってスキンシップを拒むことが多いから、二人っきりの時ぐらいならいいかもしれないな)
それに手を触れ合ったり頭をなでなでされるのは、存外悪い気分でもないのだ。
「む……まぁ、二人きりの時なら」
頬を染めながら憮然とする氷華は可愛い。その表情を了承と捉え立樹は微笑む。
恥ずかしがりながらも寄り添えることに今まで感じたことがないような充足を覚えずにはいられない。
「ありがとう。嬉しいよ」
そう言われた途端、氷華はなにやらむずむずしてきた。
(なんだか、私ばかり振り回されるのは狡い!)
こうなったら自分からも彼にくっつかせてもらおう。
とはいっても、奥手な氷華にできるのは体をぴったりとくっつけるくらいだ。
氷華は立樹の腕に頭をこすりつけようにして密着する。
「うわ、っと。さっきまで恥ずかしがっていなかった?」
「悪いですか?」
「……いいや、まったく。逆に君のこういう所は読めなくて毎回やられてしまう。まるで猫みたいだ」
「そういう檜山さんは犬みたいです」
普段の私ならきっとできないことだが、今日ぐらいはいいだろう……と氷華は密着したまま目を瞑る。
立樹はそんな彼女の長い睫毛を眺めながら、幸せを嚙みしめる。
彼女から来てくれるなんて。自然と頬が緩んでしまう。
目を閉じているから見えないかもしれないけれど、ふいに目を開けたときににやけた顔を見られたら恥ずかしい気もして、相貌の崩れるのを堪えながら彼女の頭を撫でる。
彼女は本当に猫みたいだ。
心地よさそうに身をゆだねてくる。
今にも喉を鳴らしそうで、そんなところも愛おしい。
「氷華さん」
名を呼んでみる。
「こんな無防備な姿を見せるのは、俺の前だけにしてね」
「檜山さんこそ。大型犬みたいに甘えるのは私の前だけにしてもらえると助かります」
見つめ合うと何故だか笑いがこみ上げて来てくすくす肩が揺れて触れる。
二人きりのときだけの、大型犬と猫の約束。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
お色気
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年11月07日
参加申し込みの期限
2020年11月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年11月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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