まだ冬の寒さが尾を引く、3月のとある日。
滝原 レオン、今日も今日とて女装ライフを満喫中である。あまり人には言えない趣味は、今や彼のアイデンティティを語るに欠かせないファクターとなっていた。
ドレスと見紛うばかりにフリルで飾られた衣装へ身を包み、颯爽と街行けば誰しも自分を振り返る。それだけで、レオンはたいそう気分が良いのだった。
「さて、今日はどこに行くかな。あんまり人の多いとこだと身バレが怖いし、かといって全く見られないのも……」
「見つけたぜ、怜ちゃ~ん!!」
聞き覚えのある声に呼び止められ、レオンいやさ滝川 怜は飛び跳ねた。
「お前は、い、いえあなたは……!」
「探したよ、怜ちゃん! ああっ、今日も可愛いぜ!」
狗条 光。木天蓼工業高校に通うアクの強い不良学生の中にあってはいかにも目立たない、一見してごくフツーのヤンキーである。
しかしながらこの狗条、レオンその人をライバルと目してつけ狙うかたわら、そうと気づかぬまま滝川 怜に惚れてしまい、表裏に渡って彼を追い回すという何とも救いがたい業を背負った漢であった。
そんな狗条であるが、今日は何やら一際に眼光鋭くレオンを見つめている。
「怜ちゃん……俺、何だかおかしいんだ」
おかしいのはいつもだ。だがそうとツッコム前に、彼は半ば前のめりにレオンへ詰め寄った。
「怜ちゃんに触れたいんだ、抱き締めたいんだ。
丸みを帯びて柔らかいその肩を抱き寄せて俺の腕の中へ収めたい。ずっとずっといつまでもそうしていたい。
離れたくない、君と離れていることにはもう耐えられない。隙間もないほどぴったりとくっついていたいんだ。
そうして君の首筋あたりをすりすりはむはむしたいんだ。
触れたいんだ、ボディタッチしたいんだ……!」
「へ、変態だーーー!!」
『近くにいる人や親しい人にボディタッチしたくてたまらなくなる』。つまりはそーゆー現象であった。
神魂のやらかす事象はいつだって理解に苦しむが、今のレオンに必要なのは常識を問う心よりも逃走経路である。
「怜ちゃん、大好きだ! すりすりはむはむむにむにさせてくれ~!」
「ひいいいいいっ!!」
言わずもがな神魂に容赦などなく、あなたにもまた影響を及ぼすわけである。
誰かにボディタッチしたくてたまらなくなっちゃったり。あるいはレオンよろしく望まぬボディタッチを強要されたりするのやもしれぬ。
はてさて、どうする?
こんにちは。網です。どうぞよろしくお願いします。
再びやってきたボディタッチ日和です。
神魂の影響で、あなたは突然、近くにいる誰かや親しい人、好意を持っている人などに、
ボディタッチしたくてたまらなくなってしまいます。
衝動は強烈で抗いがたいですが、意思が強い人は耐えられるかもしれません。
ボディタッチされる側も、神魂の影響で、触られてもなんとなーく、
まっいいか? な気分になることもあるようです。
症状は人によって様々です。
<例>
・指に触れたくなる。
・手をつなぎたくなる。
・指ちゅぱしたくなる。
・抱き着きたくなる。
・抱き着いてすりすりしたくなる。
・抱き着いてはむはむしたくなる。
・チュウしたくなる。
などなど。
複数のPCさんで触ったり触られたりする場合は、必ずGAを組んでください。
GAの場合は、影響を受けない人がいてもOKです。
普段とは違う友人に戸惑う一日を楽しみましょう。
特定のマスターさんが扱うキャラクターを除き、NPCにタッチすることもできます。
NPCもなんとなーく、タッチされてもいいかな? な気分になっています。
ただし現象の終了後は、タッチされた記憶が曖昧になってしまうこともあるようです。
大胆なボディタッチほど、その傾向は強くなります。
また、Xイラストのキャラクターも描写することができます。
口調などのキャラクター設定は、アクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いてもらえれば大丈夫です。
ガイドのように、Xキャラが影響を受け、影響の無いPCさんを追い回す、といったアクションも可能です。
それでは、ご参加お待ちしています。