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くくつかみおに
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――おのれっ! 何をした!
異変を感じ、くくつが吼えた。
髪による攻撃の勢いが弱まったのがエレノアにも分かった。
「私ではありませんよ。そんな暇がなかったのは貴女が一番ご存知では?」
繰り出された幾度目かの標識による薙ぎをいなし、エレノアは後ろに飛び退く。
――逃げるか!?
エレノアを捉え支配しようと、くくつは髪を伸ばしてくる。しかしそれまでの速さに慣れたエレノアの目には児戯のように遅く見えた。
「逃げる? まさか。ここからがいいところですよ」
エレノアは後ろ足で地を蹴り、髪束の間隙を縫って逆に間合いを詰める!
――愚かなことを。希望通り捉えてくれる。我が傀儡となるがいい!
「ハハハ! いいでしょう、踊りましょう」
繰り出される標識の攻撃をまともに受けてはいけない。
軌道を逸らせるだけでいい。それで充分攻撃のチャンスは生まれる!
片手をコートに突っ込んだまま間合いに入ると、左手の日傘で標識を受け流し、くくつの足元に蹴りを放つ。
くくつは跳んで避けた。しかしそれこそエレノアの狙いだった。コートから出した右手に握られていたのは水鉄砲。くくつの靴裏を狙って撃つ!
狙い通りくくつの靴裏を濡らした次の瞬間、エレノアはろっこんを発動した!
「<オールド・ジョーク>」
手に持った容器で液体を撒くか注ぐかするとその液体が乾くまでの任意のタイミングで強力な瞬間接着剤に変化させる力で、着地したくくつの靴裏と地面はぴたりと張り付いてしまった。
――な、なに! 小癪な!
肉弾戦を封じられたくくつは、当然の如く髪を伸ばして攻撃してくる。
エレノアはポリタンクがあった場所まで走ると、中に入っていた水を残らず髪に浴びせかける。
そしてすかさず<オールド・ジョーク>の進化能力を発動!
接着させるまでの間浴びせかけた液体を自由に動かし、髪の動きを妨害する。
髪は空中でぴたりと動きをとめ、<オールド・ジョーク>の力とせめぎ合うように小刻みに震えてる。
――く、このぉぉぉ、ニンゲンごとき、が!!
くくつの憎しみが膨れ上がる。<オールド・ジョーク>の操作の力を打ち破り、髪がエレノアに迫ってゆく。
「接着剤化」
<オールド・ジョーク>の力が濡れた髪の幾筋かを固めたが、水気を振り払った一部の髪がそれを押しのけるようにエレノアに向かう。
髪束の先がドリルのように鋭く尖り、エレノアの眼球まで数センチに迫る――!
(そうはさせないよっ! <アクセラレイトライン>!)
髪のドリルを弾きエレノアを救ったのは、弾道ミサイルのようにいびつな軌道を描いて飛んできた一本の忌竹であった。
「小山内さん、貴女でしたか」
藪から飛び出して来た海は頷いた。
海はそのままくくつへ向かって走る。
敵の動きが結界とエレノアのろっこんで鈍っている今がチャンスのはずだ。
(ねこったーにあげられていた写真で櫛が刺さっていたところは覚えてる。つつもみたいな実体が見当たらないっていうことは多分あの櫛が本体なんだ。だとすれば、櫛を引き抜けばきっとあおいちゃんは元に戻る!)
海は自分の進路上にある髪を払い除けるようにペンでさっさっと軌道を描く。軌道に沿って物体を加速させるろっこん<アクセラレイトライン>で髪はくくつの意思に反して海に対して道を開けた。
その道を海はまっすぐに駆け、くくつに近づく。
――甘いわ!
くくつは標識を両手で回転させ、そのまま左右に薙ぐ連撃で海の接近を阻んだ。
(わ、わわ、いつものあおいちゃんの動きじゃない! なんか武道とかやってる人みたいな動きだよ)
足は接着されているというのになんという力強さ。あおいの<カジバオトメ>はまだ健在だ。
(一発でも当たったら危険だよね、あおいちゃんのろっこんなら)
戸惑った一瞬に隙が出来た。髪束が反撃に転じて襲ってくる。
(捕らえられた! また操られる――!)
海が息を飲んだ瞬間、エレノアがろっこんで操る消毒用高濃度アルコールが、宇宙空間に浮かぶ水のように歪な塊となって、自然界ではありえない動きでくくつの髪に浴びせかけられた。
「傀儡が増えると厄介ですので」
エレノアはライターに点火した。
アルコールに濡れたくくつの髪は一気に燃え上がり焼ききれる!
海を捉えていた髪も焼ききれ、エレノアは海の手を引いてくくつから間合いを取った。
――おのれ、おのれ、おのれ! この身体はお前たちの仲間であること忘れたか! 髪を焼くなぞ、なんと冷酷無慙な所業か!!
「お褒めいただき光栄です。さて、仕舞にしますか……姉妹櫛だけにね? ハハハ!」
エレノアは牡丹の蒔絵の櫛を投げつけた。
つくもが姉妹櫛と呼んだそれは、とりもなおさず、くくつの姉妹櫛でもあるということだ。
くくつは櫛に気をとられた。
姉妹を受け止めようとくくつが手を伸ばしたその隙を、エレノアは見逃さなかった。
一気に駆け寄り、くくつを地面に投げ倒す。
エレノアは境内の冷たい地面に仰向けに倒れたくくつに馬乗りになり、片手で首を絞めあげた。
「どんな気分です? ああ、答えられませんか、それは失礼」
海が止める間もなかった。
エレノアはそのまま、手袋越しに髪をちぎって櫛を探り一気に引き抜いた――!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
4人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年10月09日
参加申し込みの期限
2020年10月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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