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after the mirage
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胸を激しく上下させている。
さゆるが。
Maliceも。
「……殺して……あたしを殺して……」
さゆるはシーツに顔を伏せすすり泣いていた。
服や髪の乱れを直すこともなくMaliceはベッドから滑り降りた。
「嫌よ。死にたいなら自分で死んで。でも、私はさゆるを死なせない。あなたを手に入れるのは、私よ」
身をすり寄せる。さゆるはこれを振り払おうとするも弱々しい。
Maliceは唇を舐めた。
そうしてさゆるの頬に、触れるか触れないか程度のかすかな口づけを残した。
身を翻すとMaliceはドアに手をかける。
そうだ、とつぶやいて振り返った。
「これを言っておかなくちゃ。銃撃事件の場所、知って笑ったわ」
さゆるは顔を上げないが、聞いていると判断したのかMaliceは話し続ける。
「だってね……だって、あの橋の下に銃を隠したの、この私だから」
驚いた? と軽口を挟んだ。
「一年前、三学期が始まってすぐのことよ」
塾からの帰り道だった。
黒のなかにより黒い部分が偏在する、テレビで観た深海を思わせるような夜空だった。
当時まだ倫理子は倫理子でしかなく、Maliceの片鱗はすでに存在していたかもしれないが、表に出てくることはなかった。
その夜倫理子は暴力によって尊厳を奪われ、はじめて身にMaliceを顕現させることになった。
出来事の細部はもちろん違う。しかし内容はさゆるが、入院するきっかけとなったものに近い。
「あの夜、あいつらが残していった荷物の中にくだんの銃があった」
冷ややかで重い感触に、倫理子ならばたちまち怖じ気づいたことだろう。けれど実物に触れてもMaliceは特別な感慨を持たなかった。こういうものか、と考えただけである。
「後始末に使うつもりだったのかしら、慌てていて残していったものかも……しばらく桜花寮のあの子の部屋に隠してたけど、使う機会もなかったし、クリスマスの少し前にあそこに埋めておいたの」
拾った人にとってはとんだクリスマスプレゼントよね、とMaliceは口の端をつり上げる。
「どういう経緯があって、あの香住って子が銃を見つけたのかは知らない。でもまちがいないことがひとつ、あの子が引き金を引くきっかけになったのは、さゆる、あなたを見たからよ。かわいそうに。あなたに関わったせいで前科がついちゃうわね」
こらえきれなくなったのか、あはははと声を出してMaliceは笑った。
「わかったでしょ? さゆる、あなたに関わる人間は全員、必ず破滅するってことが」
さゆるは顔を上げなかった。ただ肩をふるわせていた。
「また会いましょう。今度はもっと時間をかけて愉しみたいわね」
今度こそ振り返ることなく、嘲笑を残してMaliceは去った。
さゆるは顔を上げなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月13日
参加申し込みの期限
2020年09月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年09月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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