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after the mirage
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「怒った?」
まだ余裕ぶろうとしたMaliceだが次の瞬間には、さゆるに押し倒されている。
どさっと音が立った。
先ほどとは位置関係が逆転していた。
寝台に背をつけ仰向けなのがMalice、彼女に覆い被さっているのがさゆる。
「いいわ、その調子よ」
あざけるようにMaliceは笑うも、さゆるは言葉を使う気はないようだ。
行動に出たのだ。
さゆるの両手がMaliceの首にかけられている。
絞める。
ポーズではない。ありったけの力をこめていた。
絞まる。
「……私を殺したいの?」
小さく空気を吐き出してなお、Maliceは恍惚とした表情を唇に宿していた。
「なら殺して。これで何人目になる? ……あなたと関わって身を滅ぼした人って……?」
Maliceは目を細める。真冬の三日月より細く鮮やかに。
「藍人だけじゃないよね……片篠由樹弥……あなたの本当の父親だってそうよね……ねえそうでしょ?
片篠さゆる
さん?」
白刃で頬を撫でられたよう、さゆるの肌が粟立った。
意思に反して腕の力が抜けてゆく。
このベッドごと冷たい沼に沈み込んでいくような錯覚があった。黒く、底のない沼に。
「なぜ、知ってるの?」
「私は知りたがりなの。あなたのことならなんでも」
「あたしのことを知ってどうするつもり?」
さゆるは怒りの表情を崩さないが、すでに恐れと不安が入り込んでいることは一目瞭然だった。
「好きな人のことならどんなことでも知りたいものじゃない?」
当然でしょ、とでも言いたげにMaliceは鼻で笑った。
「たとえそれが醜くおぞましい部分であっても……ましてあなたは、私に何も話してくれない。私は倫理子の過去も含めて何もかも話したのに」
反射的にさゆるは応じる。
「私はあなたのことなんて」
「知りたくない、って言うつもり?」
右手を伸ばしMaliceはさゆるの頬を撫でた。
私たちは似たもの同士なのに――といった言葉をMaliceが吐くだろうとさゆるは予期した。
実際は違った。Maliceは手を下ろし目を伏せてこう言ったのだ。
「……今のは少し、傷ついたかも」
予想外の反応を目の当たりにしてさゆるの力が鈍ったのか、倫理子は首を真横に動かしている。
倫理子は壁を無言で見つめた。
病院の白い壁だ。といってもよく見れば純白ではない。煤のようなものでところどころ黒ずみ、経年劣化でひび割れ、補修もまばらだった。全体的には白ではなくグレーに近い。
ふたたびさゆるを見上げたとき、倫理子の瞳(め)はMaliceの瞳に復している。
「さっきあなたの部屋から中学生くらいの女の子が出てきたけど、あの子、さゆるのお友達?」
見ていたのか。
当然だろう。Maliceなら。
さゆるの手に力が戻る。
「答える必要ある?」
「そう言うと思った」
Maliceはにやりとした。
「……調べはついてるのよ。姫木じゅん。別名まみ子」
歌うように話しだす。おそらくダークウェブで調べたものだろう。
「クラブ『プロムナード』勤務のキャバ嬢、営業成績は真ん中くらい。けれど根強いファン層を持っている。子どもっぽい外見としゃべり方をしてるけど全部作りで、実際は二十代半ばのくたびれた女よね」
「黙って」
Maliceは無視する。
「いわゆるオタク趣味で休日も趣味に費やしていることが多い。親しい友人なし。店の客ともプライベートでは会わない主義。出身地はひた隠しにしているけどそれは実家と問題を起こしているからという噂。未成年時代にだけど犯罪歴もあるようだし――」
「黙りなさい!」
さゆるが語気を強めると、Maliceは一瞬口をつぐんだ。
しかし短い時間にすぎない。おもむろに言った。
「あの姫木じゅんって女と何回寝たの?」
「あたしが誰と寝ようが関係ないでしょ。……嫉妬してるの?」
「当然!」
Maliceは、威嚇する獣のように牙を剥いた。
「寝取られただけじゃなく、あなたはあの女に自分の何もかもを打ち明けたんじゃないかって……私の知らないさゆるを、あの女が知ってると思うと……殺したくてたまらないわ!」
発作的に身を起こしかけたMaliceだが、すぐにまたさゆるに組み伏せられていた。
さゆるは手に力を込める。
もうためらいはない。渾身で。
「いいよ。殺してくれて。それで私はさゆるのものになる……から」
Maliceの目は充血し、口の端からは唾液のすじが流れ落ちている。
なのにMaliceは同時に、満ち足りた、幸福そうな表情していた。
「あなたに滅ぼされた人間が一人増える……この前言ったでしょ、『あたしは死神に恋したけど、死神にフラれた』って。……でも死神はあなたじゃない」
かすれ途切れ途切れになった唇が、
待ってたよ。
と紡いだ。
言ったのはMaliceか。
倫理子か。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月13日
参加申し込みの期限
2020年09月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年09月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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