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水底の蜃気楼
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遥か上に揺蕩う波のかたちして、白い光が降り注ぐ。
ぐるりを濃緑に囲まれた白波の光の中心には、丘の上の廟よりも巨大な石があった。
光に照らし出されて白くも見えるその巨体が鎮座するのは、敷き詰められた白砂と、それから波間の光に銀色にきらきらと光り重なる数え切れぬほどの鱗の上。
歩むユニと己の足元、シャラシャラと涼し気な音して鱗が微かに鳴った。
青い光の中に巨石を仰ぐ。輪郭が描くかたちを思い描く。
(……蛇?)
ふと思ったのは、海底に於いて蜃気楼を生み出すとされる怪。蜃、と呼ばれるそれは、大ハマグリであるとも大蛟であるとも伝えられている。
誘われるように大岩の傍に立つ。とぐろを巻いた尻尾のあたりにぺたり、掌で触れる。見た目にゴツゴツとして見えた岩肌は、触ってみると思いがけず滑らかだった。
まるで鱗に触れているかのような感覚に首を捻る。隣のユニがどこか悪戯っぽいような、くすぐったいような風に肩をすくめた。
「この岩は?」
「見てて!」
ずっと繋いでいた手を緩く解き、水底の少年は水中に躍り上がる。くるりと一回転してくすりと笑い、更に上昇する。とぐろ巻く大蛟の頭の上、服の裾を金魚の鰭のように揺らめかせて舞い降りる。頭に触れたと見えた瞬間、宝物を包む布が一瞬で解けて広がるように、海底の大岩が蒼い鱗の大蛟の姿となった。
「おれの本性」
言ってから、ユニはちょっと考えて首を捻る。
「ううん、本体?」
魚の仕草で水中を舞い戻り、千早の前に立つ。動揺しているようにはまるで見えない千早の様子にどこか安堵した表情を僅かに見せて後、蛟の尻尾の上に腰を下ろす。
ユニが触れた途端、蒼い鱗の大蛟は瞬きのうちに灰白の大岩の幻を纏い直した。
「ひとと話すには、こっちの姿の方が話しやすいから」
「……さっきの町は?」
「あっちは、町の姿の方が幻。この姿も、触れるけど幻みたいなもの。おれ、色々出来るんだ」
得意な気ようにもどこか寂し気なようにも、ユニは笑った。
千早はまなざしだけで頷いて返す。ユニのすぐ傍、ユニの本体だと言う蛟の尻尾に背中を預けて白砂と銀鱗の上に腰を下ろす。
「少し休憩」
「うん」
まだまだ元気いっぱいに裸足をばたばたさせるユニをしばらく眺めてから、千早は伸ばした足の腿の上をぽんと叩いた。
「いいの?」
ユニの眼が丸くなる。最初はちょっと遠慮がちに、すぐに嬉しそうに、千早の膝枕に海の色した頭を乗せる。
深海の瞳に仰がれ、千早は息を吐くように小さく微笑んだ。
「退屈じゃない?」
「ううん、誰かと町を歩くのはすごく楽しいよ」
蒼い髪からゆらゆらと揺れる。膝の上の猫を撫でる仕草でユニの頭を撫でつつ、千早は天を仰いだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月06日
参加申し込みの期限
2020年09月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年09月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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