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帝都異能秘匿探偵
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夏朝がミルクホールから出てくると、外のようすは一変していた。帝都の大通りを、無数の猫と犬が駆け抜けてゆく。人と、猫と、犬とがないまぜになったそこでは、あちらこちらから惑う声がする。
「……何かな、この騒ぎ」
ぐるりを見渡したとき、夏朝の視界を猫と犬の群が駆けていった。その中に、シルクハットをかぶった見慣れない生き物を見た気がして、夏朝は瞬きをする。そこへ、真白の声がした。
「夏朝ちゃん! ケーシーが――ケーシー・シーカーが、そっちに!」
息を切らして走ってくる真白の後ろには、葉月の姿も見えた。夏朝には、何が起こったのかはわからない。けれど、先ほど駆けていった群の中にケーシーがいたのだということだけは、はっきりとわかった。
「僕が追いかける!」
文房具屋で購入した、糊と折り紙で作ったお手製のねこシールを素早く袖の下に貼り、夏朝はろっこんを発動した。自分自身の身体を軽くし、ケーシーを追いかけるべく強く大地を蹴った。
※
追っ手を撹乱するためだろう。帝都を駆ける猫と犬の群が、少しずつ散り散りになっては入り組んだ路地へと入りこんでゆく。そんな中で、偶然にも美野梨はケーシーと鉢合わせた。
ケーシーは人の姿をしてはいなかったものの、猫とも犬ともつかない姿と、頭にちょこんとかぶった小さなシルクハットが、美野梨にその正体を知らしめていた。
『こんにちは。よかったら、お話しませんか?』
ろっこんを使い、猫語で話しかけてみる。矢のように駆けていたケーシーの動きが止まった。美野梨の姿をとらえて、金色の瞳がかがやいた。
『キミは猫の言葉が話せるのかい? これは、愉快だ』
『ここでいうところの異能みたいなものかしらね』
おだやかに応対しながら、確認のためにも美野梨は言葉を続けた。
『ケーシーよね、あなた。あなたは猫や犬と話せるの?』
『ああ、キミも彼女たちの知り合いかな?』
ケーシーが、くすりと笑った。
『ボクが猫や犬と話せるかどうかという話なら、もちろん話せるさ。鳥や魚とだって話せるからね』
『奇遇ね。鳥だったら、私も話せるわ』
『へえ! キミは本当に愉快なひとだね!』
『あなたは、本当にそれが口癖なのね。愉快ついでに、お茶でもしながら、もっとお話できないかしら』
美野梨の提案にケーシーは、けれど、おもむろに人の姿へと変化し、かぶりを振った。
「すまないけれど、今ボクは追いかけっこをしている最中でね。お茶を楽しむ時間は――」
「追いかけっこしてても、お茶はできるよ」
遮るように、夏朝の声がした。かと思いきや、ケーシーに追いついた夏朝は手にしていた包みから、白い湯気のあがる饅頭を取り出し、その手にそっと握らせる。
「お行儀は悪いかも知れないけど、お饅頭なら、走りながらでも食べられるから」
そう告げて、夏朝は美野梨にも饅頭を手渡していく。そのようすを見つめ、ぽかんとしていたケーシーだったけれど、やがて喉を鳴らして笑った。
「ふふ、はははっ! キミたちって、これ以上ないくらい愉快だね! 追いかけっこなんかより、よっぽど愉快だ!」
そうしているうちに、夏朝に続いて、真白と葉月も追いついてくる。だけれど、ケーシーはもう逃げなかった。それどころか、真白を振り返って言った。
「無理に、ボクの遊びに付き合わせてすまなかったね」
建物の影や路地に潜んでいた猫や犬たちが、そっと四人のもとへと歩み寄る。ケーシーは帽子を取るなり、きれいな礼をした。そして、屈託のない笑顔を見せるのだ。
「ボクのほうから、お願いするよ。キミたち、ボクの友達になってくれないかい?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
かたこと
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年08月09日
参加申し込みの期限
2020年08月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年08月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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