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寝子島高校
ウィンター☆ 部活動のお時間です! ~運動部編~
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寝子島高校の武道場の二階で剣道部の部活動が始まった。全員が道着を身に纏い、号令に従ってストレッチに励んでいる。
「そこまで!」
一際高い声に部員は速やかに立ち上がった。
「島岡先生、お願いします」
剣道部の顧問である
島岡 雪乃
は隅の方で待機していた。少し遅れて、はい、と声を出して小走りとなった。
部員である
響 蒼留人
は生唾を呑んだ。雪乃の迫り出した胸が上下に弾んでいる。
――おっとりした感じなのに胸は大胆で、激しいギャップに目が、いやいや。
抗うように顔を背ける。目は周囲の部員に向かう。動じることなく直立の姿勢を維持していた。
倣うように蒼留人も背筋を伸ばす。
――心が弱いな。俺も先輩達のように強い心を持たないと。今後も腕を磨き、謙虚な気持ちを忘れずに真剣に取り組むつもりだ。
雪乃は部員を見回して微笑むと、こほん、と小さな咳払いをした。
「これから部活動を始めます。怪我がないように気を付けて励んでくださいね」
一同は声を揃えて、わかりました、と腹の底からの声で応じた。
笑顔で頷くと雪乃は壁際に戻っていった。やはり、ふくよかな胸は上下に弾んだ。
蒼留人の目が釣られた。締まりのない顔を慌てて引き締める。目は対戦相手を求めるように忙しなく動いた。
小柄な
伊藤 佳奈
が目に留まる。
「伊藤先輩、地稽古をお願いできますか!」
「蒼留人君、気合が入ってるね。いいよ。防具を装着してやろうね」
二人は手拭いを頭に巻いた。各防具を取り付けて向かい合う。どちらも中段に構えた。
蒼留人の竹刀の先が細かく動いた。佳奈は冷静に見ていた。間合いを意識した動作で絶妙な間を保つ。
――間合いを見切られている。このままじゃ、ダメだ。
蒼留人が思い切って跳び出す。竹刀は大きく傾いて小手を狙い、瞬時に面に切り替える。
「めぇぇぇんん!」
捉えたという思いで高揚した。直後、一気に失意に変わる。佳奈は顔を上げて面金で受け止めていた。
佳奈は竹刀を合わせた。鍔迫り合いに持ち込んだ。
「春の合宿の時よりも隙が少なくなっていて、良い打ち込みだったよ。鍛錬の成果がちゃんと出ているね」
「まだまだです。もっと鋭く、無駄な動きはしないようにしないと」
「それと小手の精度をもう少し上げないと、フェイントだってわかるよ」
佳奈は緩急を加えて押し込み、離れ際に蒼留人の小手を打った。
「小手だよ」
間合いを取って笑顔を浮かべる。
「……完全に一本ですよね」
「まだ始まったばかりだよ。どんどん行こう」
明るく返した。
蒼留人の眼光が鋭くなる。改めて中段に構え直した。
突如、悲鳴が上がる。羽ばたくような音が聞こえてきた。
「なんの騒ぎ、どこからきた?」
蒼留人は道着姿の連中を睨み付ける。顔や手が青白い。背中には悪魔の象徴のような羽が生えていた。先の尖った尻尾まで見える。
「まあ、まあ。これってコスプレですよね。どこの生徒さんですか」
隅に控えていた雪乃が嬉しそうに駆け寄る。
「キキキ、怖いもの知らずが。俺達は『魔界第一高校』の生徒だ。嫌怒羽で勝負しろ!」
「剣道だよな」
蒼留人が聞き返す。
「もちろん、嫌怒羽だ! その貧弱な棒は貸して貰うぞ!」
「これは竹刀だけど」
佳奈はムッとした様子で言った。
「そこのチビはオレが相手をしてやるよ」
別の悪魔が前に出た。底意地の悪い笑みで異様に長い舌をだらりと垂らす。
「伊藤先輩が出るには及びません。こんな奴ら、俺一人で十分です!」
「相手が誰であっても、挑まれたからには受けて立つよ!」
「先鋒、行かせて貰います!」
蒼留人の意気込みを目の当たりにした佳奈はポンと肩を叩いた。
「任せたわ」
「はい、しっかり役目を果たしてきます!」
悪魔には他の部員が怖々と竹刀を渡した。
「キキキ、やるか!」
「防具はどうするんだ?」
「キキ、必要ないな。悪魔を舐めるなよ、小童」
「そうか。安心して打ち込めるってもんだ!」
蒼留人は敵意を剥き出しで対峙した。悪魔は竹刀を肩に担いで余所見をしている。
「……舐めたことを」
面の中の双眸が怒りでぎらつく。その状態で一礼した。
「構えろ!」
怒鳴ると蒼留人は中段に構えた。
「キキキ、見せてやるよ。俺の嫌怒羽は甘くないぜ!」
悪魔は竹刀を首の後ろに回した。柄と先端を握ってふわふわと宙を浮かぶ。
「な、なんだ、その構えは!?」
「驚くのは早い!」
悪魔は床をすれすれで飛びながら蒼留人を中心にして回り始めた。徐々に速さが増していく。
「そんな攪乱戦法で俺が冷静さを失うと思うなよ!」
中段の構えを崩さず、その場で回る。悪魔を正面に捉え続けた。
「小癪な!」
悪魔は回りながら間合いを詰めた。柄を握っていた右手で面に竹刀を振り下ろす。蒼留人は竹刀で弾いて逆に相手の頭部を跳び込んで狙う。が、急激な後退で躱された。
「羽か」
悪魔は再び竹刀を首の後ろに据えた。懲りずに前に出て振り下ろす。
蒼留人の構えた竹刀とは逆の腕からの一撃に反応が遅れた。
「なんだと!?」
悪魔は竹刀の先端を握った左手で打ってきた。虚を突かれたが辛うじて頭の動きで避けて肩で受けた。衝撃で膝が落ちそうになった。
「まだだ!」
踏ん張った蒼留人は反撃に転じる。振るった竹刀は悪魔の羽に当たった。
「しまった!」
バランスを崩した悪魔は床に横倒しとなった。
見物していた悪魔の一人が手を挙げた。
「羽アリ、転倒の合わせ一本でこちらの負けだ」
「ま、待ってくれよ。偶然に当たっただけで俺が負けたわけじゃ」
「黙れ! 見苦しいぞ! 地獄の業火に焼かれたいのか!」
「……わかったよ。キ、キキ、俺の負けだ」
悪魔は立ち上がると蒼留人に向かって頭を下げた。
「俺は勝ったのか?」
「蒼留人君の勝ちだよ」
後方に控えていた佳奈が竹刀を手にして立ち上がる。
「そうか、俺は勝ったのか!」
勝利を実感した蒼留人は興奮した様子で佳奈のところに駆け寄った。
「勝ちました!」
「まずは一勝だね」
佳奈は背筋を伸ばし、静々と前へ歩む。
対戦者の悪魔は竹刀を肩に掛けて長い舌を出して笑った。
佳奈は作法に則り、一礼した。
試合が始まった途端、悪魔は羽を使って高く舞い上がる。天井を背にすると急降下。右手に握った竹刀を振るった。
佳奈は上段に構えた姿ですっと横に動く。竹刀は床を強かに打った。
瞬時に悪魔は急上昇。休む間を与えず、急降下。一方的な攻撃が続けられた。
正座で見ていた蒼留人の尻が浮く。
「降りて戦え! 卑怯だろ!」
佳奈は制するように右手を伸ばした。蒼留人は口を閉じ、正座の姿勢に戻った。袴の一部を強く握り締めて怒りの目を天井の悪魔に向けた。
「これがオレの戦法だ。悔しかったら飛んでみろ、チビが!」
「飛ぶ必要はないよ。こちらも本気になるから」
右足を後ろに引いた。竹刀を胸の前に捧げるようにして持った。軽く息を吐いて瞼を閉じる。
悪魔は飛びながら様子を窺う。佳奈は動きを止めた。竹刀の先端は微動だにしない。
「臆したか!」
「それでも魔一の生徒か!」
他の悪魔達が野次を飛ばす。
「これで終わりだ!」
上空の悪魔は凄まじい降下を見せた。羽で加速して竹刀を大きく振り上げる。
佳奈は動かない。唸りを上げる竹刀が頭頂に迫る。部員から短い悲鳴が上がった。
悪魔の竹刀が床を叩き、先の方が折れ曲がった。
「なんだ、これは!?」
悪魔が後ろを振り返る。背中を向けていた佳奈は構えを解いた。くるりと回って目尻を下げた。
「危機を肌で感じて、自然に身体が動いて斬るって感じかな。夢想剣には、まだまだ遠いね」
悪魔の肩から胸に掛けて赤い筋が出来ていた。
「人間、見事だ!」
「そうだな! 楽しめたぞ!」
「もう、いいだろ。次に代われ」
悪魔達は上機嫌で騒ぎ立てた。
その後も悪魔と部員の対戦が組まれた。勝敗はどうでもよくなり、賑やかな対外試合となった。
練習後、悪魔と部員は揃ってカレーを食べた。初めての味に悪魔は驚きながらも陽気に平らげていく。
その中には雪乃の姿もあった。
「コスプレ剣道も悪くないですね~」
「……どう見ても悪魔なんだけど」
給仕を終えた蒼留人は席に着き、カレーを食べ始めた。
一瞬、目が丸くなる。斜め前にいた佳奈に声を掛けた。
「先輩、料理の腕も上がりましたね」
「本当は料理って苦手なんだけど、今年の春に赤ちゃんが生まれるからお姉さんとして練習したんだよね」
「そうなんですか。おめでとうございます」
屈託のない笑みを返した。隣に座っていた悪魔は長い舌で皿を舐め回し、ちらりと佳奈を見やる。
「カレーの腕は知らんが、チビの嫌怒羽は悪くなかったぜ」
「ありがとう。悪魔君とはこれで友達だね」
「なんでオレが」
「一緒にご飯を食べたら友達なんだよ♪」
「そ、そうなのか!? 知らなかったぜ」
「……俺もだよ」
蒼留人は苦笑いで言った。
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シナリオガイド公開日
2020年08月07日
参加申し込みの期限
2020年08月14日 11時00分
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2020年08月14日 11時00分
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