人気メニューを当てまSHOW！！｜リアクション

人気メニューを当てまSHOW！！

●中間発表

　これに決めた、と楡宮遠海が最初に食べたのは、愛猫萌々子と観月光が注文したマンボウくんチーズハンバーグ。
　フォークとナイフを手にすると、食べやすい大きさに切ってから一口。
「マンボウくん型のハンバーグを崩すのは可哀想な気がするけど、美味しいわ」
　大盛りライスの上に載せて食べると更に美味しくなるわ、とご満悦。
「その食べ方も美味しそうですね」
　萌々子がそう言うので「美味しいから試してみて」と遠海は答えた。
　そうしてみます、と言いつつ萌々子が食べているのはほうれん草のグラタン。
　ほうれん草とグラタンソースが絡み合い、程よい味を出している。
「これも美味しいです」
　グラタンを食べ終わると、お腹の具合を考慮して2種のサラダを少しずつ食べる。

　出演者達が注文したメニューをあらかた食べ終えたところで、リポーターが結果発表をした。
　折河樹がこれこそ1位だと得意気に注文した鉄火丼は、残念ながら圏外だった。
「順位は……圏外！？　ば、ばかな……！！　この至高たる珠玉の輝きを放つ赤身の魅力を、民は知らぬというのか！？」
　頭を抱え信じられん！　とショックを受ける樹に「だから違って言ったでしょ」と肩を竦める観月光が注文したライスも圏外だった。
「絶対あると思ったのに！！」
「俺のことを馬鹿にできんな光」
　ライスは駄目だったが、光にはまだランク入りのチャンスがある。

　恵御納夏朝と吉住志桜里が注文したオムキャットライスは第4位。
「当たってた……嬉しい……」
　食べたいと思っていたメニューがランク入りしていたので、夏朝は頼んで良かった……と心から思った。
「やりましたね、吉住先輩」
「やりましたよ、あいびーさん」
　志桜里と愛猫萌々子は顔を見合わせハイタッチ。
　萌々子と光が注文したマンボウくんのチーズハンバーグは第8位。お子様プレートは圏外という結果だった。
「この勝負、私の勝ちね樹！」
　両手を腰に手を当て、樹に誇らしげに言う光。
「サイゼリニャでの勝負には負けたが、別の勝負では負けんぞ光！」
　マンボウくんのチーズハンバーグがランク入りしていたのは良かったが、憧れのお子様プレートが圏外だったので萌々子は少し残念だった。
　少し落ち込んだがタラコソースのパスタ第3位。
　ほうれん草のグラタン第7位、エビのサラダが第2位だったので、予想が当たったことに驚いた。
「3品当てるなんてすごいですね、あいびーさん」
　その調子で頑張りましょう、と志桜里は、ますますやる気が出てきた。

　私も頑張ります、と志桜里はメインディッシュを食べ始めた。
　まずはデミソースハンバーグ。
「ジューシーで美味しいですね」
「マンボウくんチーズハンバーグもジューシーでした」
　デミソースハンバーグを平らげた志桜里は、玉ねぎ醤油系のソースに脂身が程よく柔らかいサーロインに手を付ける。
　それも綺麗に平らげた後は、トマト系ソースで皮目のぱりっとした鶏もも肉を。
　メインディッシュは、どれも焼き加減がちょうど良い具合だった。
「ランキング上位はバランスの良い定番、チーズ系です」
　そう予想して頼んだマルゲリータは、萌々子と分け合って食べている。
「ここ、チーズが美味しいですよね……幸せです」
「マルゲリータ、美味しいです。ティラミス、一口どうぞ」
　最後はデザートと決めていた萌々子は、頼んだティラミスを志桜里に一口。

「全部食べ切れるかなぁ……いや、食べる」
　ちょっと苦しいかも……と思いながら、夏朝は烏龍茶を飲みながらカレーライスを食べている。
　この後にハンバーグとステーキ、チョコレートケーキが待ち構えているので、大丈夫かな……と不安に。

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