人気メニューを当てまSHOW！！｜リアクション

人気メニューを当てまSHOW！！

●チャレンジ開始

　注文するチャレンジメニューは、サイゼリニャ寝子島支店にあるものすべて。
　1品ずつ頼んでも良し。まとめて何品か注文するも良し。
　小学生まで注文できるお子様プレートも対象なので、中高生な出演者達も気兼ねなく注文できる。
　昔から食べる機会がなかったので、お子様プレートに憧れていた愛猫萌々子は注文ＯＫと知って安心。
（高校生にもなって注文するのは恥ずかしかったのですが、今は撮影だから気になりませんね！）
　実物を早く食べてみたいです、と萌々子はワクワクする。

「オムキャットライス、可愛い……！」
　一目見て、それを気に入った恵御納夏朝。
　上位10品がサイゼリニャ全体の上位なら寝子島支店固有の品は入りにくいんじゃ……？　と思った。
　出演するからには全員、無事に帰れるよう意地でも完遂すると気を取り直し、メニューを商品名を省略せずにメモ。
　他の出演者の様子を窺いつつ、自分のものだけでなく、他人が予想したメニューも商品名を省略することなくメモ。
「オムキャットライスの他は、何を頼もうかな……」
　これは入っていそうかも……と、いろいろ考えながらメモを取る。

「ふむ、我が盟友光よ、どうやら俺達は天上を見抜きし儀式に招かれたようだ。くくく……面白くなってきたものだ」
「随分自信あるじゃない。お手並み拝見ってところかな～」
　自信に満ちたオーラを漂わせる折河樹を、ちょっと頼もしいかもと観月光は感心した。
「どれ、ここは俺が至高のメニューを当ててみせようではないか。光よ、我が偉業を思い知るがいい！」
「はいはい、偉業とやらを見せてもらおうじゃない」
　メニューを見て決めてね、と光は樹にメニューを差し出した。

「いろいろあって迷っちゃうわ」
　あれもいいし、これもいいしとメニューを見る楡宮遠海は1品ずつか、まとめて注文するか悩む。
　悩んだ時は相談すべし、と近くにいる番組スタッフに「こういった注文はできますか？」と尋ねた。
　番組的に問題なし、むしろ面白いという返答だったので、遠慮なく注文することに。

「理由はどうあれ、メニュー当てチャレンジをするからには当ててみせます」
　吉住志桜里は、程々に当てていきながら萌々子と交互に選ぶなら私は重ためのものを担当することにした。
「大食いなりのノブレス・オブリージュです」
「無理はせずに、人気そうなものを選べば大体ですよね？　それにしても価格がお安い……この秘密は何なのでしょうか」
　予算の心配はないのだが、萌々子が価格のことが気になる。
「価格のことは深く考えないで、楽しく食べましょう。たくさん食べられるチャンスなんですから」
　志桜里の言葉に「そうですね」と、萌々子はじっくりメニューを見て、他に食べたいものをじっくり選ぶ。

　最初にメニュー当てに挑んだのは、自信満々な笑みを浮かべた樹。
　胸を張って高らかに注文するか、と思いきや
「あ、すいません、鉄火丼ひとつください」
　と素に戻っていた。
「なに素に戻ってんのよ！！　せめて貫きなさいよ！！」
　腰は常に差しているミニハリセンでツッコミの如くスパン！　と樹を叩く光。
「鉄火丼はありえないって！　ファミレスに来て海鮮は少数派だと思う！　あんたの好物補正もあるでしょうがソレ！」
「鉄火丼はありえないだと？　愚かな……」
　前髪を掻き上げ、フッ……と笑って樹は鉄火丼について語り始めた。
「この至高たる珠玉の輝きを放つ赤身を盛り付けた鉄火丼こそ、間違いなく至高かつ天井の一品だ」
　鉄火丼が１位メニューだと言いたいようで。
　樹と光のやり取りを撮影中のカメラマンは、バラエティ要素があって面白いと楽しんでいた。

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