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お化け狸は腹ぺこ中
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◆狸の思い出
小狸は街中で困惑していた。人里へ降りるのが初めてだった小狸は、次々に人に化け、散って行く狸達に乗り遅れポツンと取り残されてしまっていた。
ぼふんっ、と小学生低学年程の見た目の少女に化けてみるも、次々に大人達に親御さんは? お家は? 等答えられない質問を迫られてしまい、少女は必死に逃げ回っていた。
遂にはお腹もぺこぺこ、体力もへとへとになってしまい、街中でぺたりとうつ伏せに倒れ込んで、雪に埋もれ動けなくなってしまった。
「わぁ、いっぱい積もったねぇ。帰り道転ばないようにしなくっちゃぁ」
曖浜 瑠樹
は、忙しいお母さんのお手伝いをする為、雪景色を眺めながらお買い物へ向かっていた。ゆるゆるな白猫のキャラクターが描かれた手提げバッグが、楽しそうに歩く瑠樹の手に揺られ、まるで散歩をしているみたいに見える。
そんな穏やかな雰囲気で歩いていると、スーパーの近くで少女が倒れているのを目撃する。
「大丈夫かなぁ?」
少女はうつ伏せのまま、返事の代わりにお腹を鳴らした。
「お腹空いてるのかなぁ? そうだ! 家でカレー作ろうと思うんだぁ。一緒に作って食べるかねぇ?」
瑠樹の提案に、少女は身体を素早く起こさせこくこくと頭を縦に振る。少女はカレーを知らなかったが聞き覚えはあったのだ。それは美味しいとよく聞く。
「それじゃぁ材料を買って帰ろうねぇ」
瑠樹は迷子にならないようにと、自然に少女と手を繋ぎスーパーに入っていく。
「えーっと、カレーはニンジンにぃ、タマネギとぉ、ジャガイモかなぁ。確かこの種類で……。サラダの……お野菜は苦手だけど、レタスときゅうりとトマトー!」
瑠樹は材料をカゴに入れていく。野菜を入れる時だけ目を瞑っていた。それでもトマトは潰れないように最後に選んだりと、小さいながらしっかりとしているようだ。
「あとデザートのリンゴー! うさちゃんりんごに切るんだよぉ!」
瑠樹は嬉しそうにリンゴを手にし、少女に話し掛ける。少女は首を傾げたりしている。
「後はお会計だねぇ。ほろぉ?」
前を見ながら歩いていた瑠樹が後ろ手を引かれる。少女が立ち止まったようだ。どうしたの? と瑠樹は少女が眺めている物を覗き込む。
そこには小さな造花のヘアピンが袋に入って並んでいた。
「もしかして、それ欲しいのかねぇ?」
瑠樹の言葉にじーっと見ていた少女は振り返り、目を輝かせうんうんと頷く。
「うーん、しょうがない1個だけならオレのお小遣いから買うよぉ」
お会計を終えると、少女は袋を開けようとぱしぱしと何度か袋を叩いてみる。けれど袋から花は出て来ず、何度もぱしぱしとし続ける。
「それはねぇ、こうして開けるんだよぉ。それでねぇ、はい」
カゴの中身をバッグに詰めきった瑠樹は、袋を開けてあげた。そして中に入っていた造花のヘアピンを少女の髪に付けてあげる。
「うん、かわいいと思うよぉ」
少女は髪に付いたヘアピンがなんだか気に入って何度も手で触れていた。
買い物を済ませた二人は、バッグいっぱいに詰まってデブ猫と化した白猫バッグを、二人でぶら下げながら、瑠樹の家へと向かって行った。
「さぁて作ろうかぁ。まずはお米をといでおこうねぇ。お米をよく水で洗ってから、ふっくらするように水を入れてー、炊飯器で炊くんだよぉ」
瑠樹は慣れた手付きでお米を炊き始めさせ、その間に野菜の準備に取り掛かる。
「オレはジャガイモを剥くから、タマネギお願いねぇ。皮が剥けたら包丁で切ろうねぇ」
瑠樹は少女にタマネギの皮を指で剥いて見せた後、ピーラーを使ってじゃがいもの皮剥きを始める。少女も見様見真似でタマネギの皮を剥き始める。
「オレも包丁使い始めたばっかりで、上手じゃないんだぁ。そっちはどう? 包丁は使えるかねぇ?」
じゃがいもの皮を剥き終えた瑠樹が少女の様子を見る。すると、少女は目から涙をぽろぽろ零して泣いていた。タマネギの成分が目を刺激してしまっているようで、少女はぐしぐしと目を手で拭って余計刺激してしまっている様だ。
「こういう時は水で洗うと良いんだよぉ」
瑠樹はタマネギを水で洗い流す。そしてタマネギを置くと、水で指を濡らし、少女の目の周りを拭いてあげる。
「タマネギ剥くの初めてだったんだねぇ。それじゃぁレタスをちぎって欲しいかなぁ」
瑠樹はレタスを洗いながら細かくちぎって見せる。少女は今度こそ、と意気込みレタスを一生懸命洗いながらちぎっていく。それを見て瑠樹は少し和んでしまう。
「完成だよぉー!」
作業を分担して材料を準備し、煮詰めた後にカレーが完成した。家の中一面に美味しい香りが漂っていく。少女の目はもう鍋の中に釘付けで、いっぱいの湯気を浴びてしまっている。
「お父さんお母さんは今日帰りが遅いから、先に一緒に食べようかぁ」
瑠樹の言葉に少女はこくこくと素早く頷き、キラキラした瞳でカレーがお皿によそられるのを眺めていく。
「いっただっきまーす!」
二人は机の前に座ってカレーを食べ始める。刹那、カラカラ、と少女のスプーンがお皿に落ちる。
少女の表情が困った様な表情に変化していく。人は美味しすぎるとこんな表情になってしまう事があるらしい。
「美味しいねぇ。おかわりもあるからねぇ」
刹那、しゅばばばっと、少女の手が動き、物凄い速度でカレーを食べ始める。
「わぁ、すごい速さだねぇ。もうおかわり? おかわりはしていいけど2人の分残しといてなぁー!」
それを聞くと少女はぴたりと手を止める。瑠樹に困ってはほしくない様だ。
「急いで食べるから口の周りいっぱい汚れちゃってるねぇ。きれいにしようねぇ」
そう言うと瑠樹は少女の口周りを濡れタオルで拭いてあげる。
少女には、それがなんだかとても温かくて。その瞬間に、恋しくなる。
ふと見上げると、家の窓をこつこつと叩く狸が目に映る。それは少女がよく知っている狸で。少女は立ち上がると困った表情で瑠樹を見つめる。
「もう帰るのかねぇ? もう夜遅いもんなぁ。今日は楽しかったねぇ、ありがとうなぁー!」
少女は何かを気にしながら出口まで走っていく。
「これ、おみやげだよぉ。それじゃ、またなぁ。気を付けて帰るんだよぉー!」
瑠樹は、小さな紙箱を少女に渡し、大きく手を振った。振り返る少女はそれを見て、見様見真似に、大きく手を振り返した。
山里へ帰った少女は煙に包まれ小狸に変化する。そこへ狸が寄ってくる。狸はすんすんと小狸の持ってる箱の匂いを嗅ぐ。小狸は紙箱を開けてみると、中にはかわいいうさぎの形をしたリンゴが入っていた。
森の中で、シャクシャクと、二つの音が鳴った。その音を鳴らした者の口いっぱいに、甘い香りが広がった。
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担当ゲームマスター
スーパーにょろんにょ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年06月13日
参加申し込みの期限
2020年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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