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バトラーは願いを叶えるか
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羽生 碧南
は一瞬、目の前の光景を信じることが出来なかった。
「……はい?」
間の抜けた返事をしても仕方ない。
まるで乙女ゲームから抜け出してきたようだ。
圧倒的イケメンな低音ボイス。野性味のある浅黒い肌に、癖っ毛のオールバック。燕尾服を着こなす姿はバトラー然としており、気品すら感じられる。
(何、この2.5次元的な人)
胸のときめきが止まらない羽生に、男は一礼し、手を取った。
「佐島と申します。私のお嬢さまに、なっていただけませんか」
「えっ……」
それから佐島は簡潔に『燕尾倶楽部』ついて説明した。
(ここ、リアル乙女ゲーワールド!?)
執事とお嬢さま。完全に乙女ゲームの王道展開だ。
羽生の脳内妄想が爆発しそうになる。だが、すぐ冷静になった。
(この格好じゃ、お嬢さまとはいえないな)
モッズコートに、お気に入りのTシャツ、ジーンズ。お嬢さまと呼ばれるにふさわしい格好じゃない。
羽生は佐島をまっすぐ見つめた。
「……今の季節に合う洋服を、一緒に選んでくれる?」
そんな恥じらいを見透かしたのか、佐島はにこりと微笑んだ。
「ええ、喜んで。お嬢さま」
佐島の運転で、町まで繰り出すことにした。
「どのような服が、お好みです?」
「私の好み、っていうより、似合うのを選んでほしいな」
「かしこまりました」
佐島は、ルームミラー越しに灰色の目でじっと羽生を見つめた。
「時に、碧南さま。『お嬢さま』らしさとは、何だとお考えですか?」
「らしさ……?」
「はい。失礼ながら、最初わたくしとお会いした際、碧南さまはご自身の服装を恥じておられるように見えました。どうか、何一つとして気になさらないでください。主人の資質は、見目ではなく心のありようです。たとえジャージ姿でも、貴女の心は優しく、清らかです。立派な、私のご主人さまですよ」
羽生は目をぱちくりとさせた。
「……ずっとそれを、気にしてくれていたの?」
「生意気を申し上げて、ご無礼をお詫びいたします」
「ううん、気にしないで」
ぎゅっと膝の上で手を握る。
心のありよう。その言葉がじんわりと胸に残った。
「……入ってみたい、お店があるの」
「お供いたします」
佐島に告げたのは、入る勇気が無くて躊躇っていた店の名前だった。
「どれもよくお似合いでしたね! わたくしもいろいろと目移りしてしまいました」
佐島はほくほくと笑いながら、厚手のワンピースやロングスカート、ダッフルコートをレジへ持って行く。
いつもの自分では選ばないような色彩ばかりで、着替えるたび羽生はドキドキしてしまった。
(似合うかな、本当に……)
カーテンを開けるたび不安になってしまったが、どれも佐島は褒めた。それもそのはず、試着室へ持ってこられた衣装を選んだのはほとんど佐島だ。似合わないものははっきりと「いけませんね、これはお嬢さまを引き立てられない」とよそへやってくれるので、言葉にも信頼が置ける。
会計を済ませて、両手に紙袋を提げた佐島が、楽しげな笑みを浮かべて羽生のそばへやってきた。
「そろそろお疲れじゃありませんか。甘いものでもいかがでしょう」
「うん。暖まる甘いもの、食べたいな」
「でしたら、お汁粉などいかがでしょう。良い抹茶を添えて出してくれる店を知っています」
「本当? それじゃあ、案内をお願いできるかな」
佐島が車のドアを開く。車に乗り込む羽生を見下ろして、彼は少し笑った。
「素敵ですよ、お嬢さま。自信と品に満ちていらっしゃる」
「……そうかな」
「ええ。とても魅力的です」
佐島はにこりと微笑んでみせる。
「……っもう。上手なんだから」
佐島が車のドアを閉める。羽生の胸は、まだドキドキと高鳴っていた。
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あとがき
担当マスター:
39番地
ファンレターはマスターページから!
このたびは『執事俱楽部』の物語にご参加くださりありがとうございます。
自ら執事やメイドとしての体験に臨んでくださったかたも、素敵な執事に巡り合えた方も、楽しいひと時をお過ごしいただければ幸いです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
39番地
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年06月06日
参加申し込みの期限
2020年06月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年06月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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