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凍える夜に闇鍋を
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「さーて……果たして俺のはどんな味なのやら」
楽しみ半分不安半分。流は正しくそんな表情をしている。
ののこから受け取って来た器の中にはスープと具材が入っているのだが、具材はスープの中に沈み込んでいるのか見えない。
「んー? あんま大きくない具材なのかなぁ」
箸を使ってスープの中を探ってみると何かに当たる。これこそが具材だろうと掴んで持ち上げてみたのは良いが、それは流の予想だにしていなかった物だった。
「……は?」
半透明の白い三角形、それも二等辺三角形だ。モチモチした皮の向こうには黒い物体が薄く見えている。それは京都の伝統的な和菓子。
「これって……生八つ橋だよな? え、マジで?」
マジのマジである。
「これ誰がもってきやがった? いやだがこれもまた闇鍋の醍醐味か」
観念したように生八つ橋を口に入れる流。その途端に広がる甘味。どうやら生八つ橋の中でも少し甘味が多い種類だったのか、少し広がる甘味が強い。そして、甘味がスープが持つ味と完全に喧嘩してしまっており、段々と複雑な味へと変化していった。
「ぐっ……こいつはきちー味だぜ……ん?」
生八つ橋を食べきったところにもう一つスープの中に何かがあるのに流は気付く。まさか生八つ橋がもう一個!? と、思ったもののそうではなくカニの足だった。
「こいつなら問題はないだろうが……。ちょっと何かで口直しした後じゃないとちゃんと味わえなさそうだなぁ」
そんな風にぼやきながら周囲を見てみると、近くで無表情でぷるぷると震えている海がいた。
何故、海がこんな風になっているのか? それは流が器を持ってやって来た頃に遡る。
(うーん……。スープの匂いは結構こってり系な感じ。出汁は何だろう?)
海は匂いから味を想像しようとしているが、直ぐにあまりそれは意味がない事に気付く。
何せ今回の鍋は闇鍋なのだ。本来の鍋ならば出汁とか味付けが何かと言う事は重要だろうが、闇鍋ならば一番は具材にある。要は幾ら美味しいスープであろうと具材で台無しにされる可能性が十分にあるのだ。
(とりあえず、具を出してみよう)
恐る恐ると箸を使って具をスープから出してみると、顔を出したのは丸くて白い物体であった。
(え……これってもしかして、大福?)
しかもよりにもよっていちご大福のようで、白い皮を通して赤いいちごが存在感を見せつけている。
合わない。合うわけがない。よっぽどスープの味が薄ければまだセーフの可能性はあったが、この器に入っているスープではそれも無理だろう。
しかし、それでも食べ物を粗末にするわけにはいかないと海はいちご大福を口に運ぶ。箸が微かに震えているのは気のせいだろうか。
(う……)
そして、咀嚼をした瞬間に器を置き、手を口に添える。すっかり顔から表情は消え失せていた。
口に広がる甘味は本来であればきっと美味であったのだろう。単体で食べれば。
だが、それも現状ではただただ不快な甘味となってしまっているのだ。味と味がぶつかり合うというのはこういう事を言うのだとこの日、海は知った。思い知らされてしまった。
ぷるぷると震えているとそんな海を見かねたのか流が声をかけてくる。
「あー……大丈夫か?」
心配そうな流だが、海にできたのはただ横に顔を振るだけだ。
「そっちも大分大きな外れを引いたみたいだな……。確かあっちで口直し用にカレー使った食べ物を用意してるらしいから貰いに行かないか?」
それは正しく天啓。勢い良く海は頷き自らの助けを得に向かう。
ただ、そのカレーは海が用意したカレー粉を使ったものであるので、万が一の備えは自分を助けたという事になるだろうか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年05月16日
参加申し込みの期限
2020年05月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年05月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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