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風の悪戯
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その日、
水上 桜
は散歩に出かけていた。何処に行くかも決めていないただ歩いて景色を見るのが目的の散歩。
お気に入りのキャスケットを被ってのその散歩は途中まで問題はなかった。しかし、何の前触れもなく突然強風が吹き抜ける。
「あっ!?」
そして、被っていたキャスケットが風に巻かれて空へと飛んでいってしまう。
お気に入り故にそれをただ見送るなんてできる筈もない。桜は慌ててキャスケットを追おうとするが何故か思うように進めない。まるで風が行く手を遮っているかのように吹くのだ。
どうにか進もうと試行錯誤していると一部の方向だけは何とか進める事が判明する。しかし、その進める方向に少し進むと直ぐに風の向きが変わって進める方向が変化する。まるで風の迷宮に迷い込んだかのような錯覚を桜は覚えた。
それでもキャスケットを追う為、長い髪が荒れる風によって乱れるのも構わず進んでいく。
「……あれは、何?」
すると、この風の迷宮の中を何もないかのように座っている猿がいる事に桜は気付いた。しかもその猿は一つ目であり明らかに普通の猿ではない。
その猿の存在は気になるが、今は猿を気にしている余裕は桜にはない。何せこうしている間にも風に遊ばれてキャスケットがどこかに行こうとしているのだから。
猿の事は気にせず再び足を動かし始める桜。向い風がとてつもなくて前に進めないかと思えば、あまりの強烈な追い風で転んでしまったり。
荒れ狂う風の中をそれでも諦めずに前へと進む桜の耳に、楽しそうに笑う猿の鳴き声が聞こえる。視界の端にはあざ笑うかのような振る舞いも見えている。
特に猿は桜が転んでスカートがめくれたりしてしまうと一層喜んでいるように見える。その様子からしてもしかしたらこの風はこの猿の仕業なのかもしれないと思うが、今はどうする事もできない。
幸いな事に猿は直接妨害をしてきたりはしないようなので放置しておいても問題はないだろう。
「こ、のっ!」
もう少し。もう少しで届くというところで桜の手を掻い潜るように飛んでいくキャスケット。
しかし、それでも桜は折れない。ただただ執念のみで行方を追っていく。
但し、けして折れないとは言ってもだからと言って怒りが溜まらないというわけではない。そもそも桜には何一つとして非がない筈なのにこんな状況にあるのだ。寧ろ、怒って当然と言えた。
しかも段々とエロ目的である事が露骨になってきているのだ。転ばした後にスカートがめくれるようにするのはもう当然で、おまけに服なんかも着崩れるように転ばしたり風が吹いたりするのだ。
その度に着崩れた部分を直す手間が必要になのでキレそうになる事数度である。
「……寝子ヶ浜海岸?」
キャスケットを追っている内に何時の間にか寝子ヶ浜海岸へとやって来ていたようだ。
恐らくはただの偶然なのだろう。だけど、久しぶりにきた寝子ヶ浜海岸を見て桜は懐かしい気持ちが湧き上がって来るのを感じる。
「そう言えば昔、ここでシーグラスを拾ったんだっけ」
それは桜が小学三年生の時の話だ。
何でこの海岸に来たのだったか詳しい事は忘れたが、海岸で遊んでいる時にシーグラスを拾ったのだ。波に揉まれて角の取れたシーグラスは曇りガラスのようでとても綺麗だった事を覚えている。
星よりも輝いて見えたシーグラスを使ってアクセサリーを作った。それが桜の最初のアクセサリー作りだったのだ。
そう考えるとあれが今も続けているアクセサリー作りの原点だと言えるだろう。あまりにも懐かしく、つい忘れてしまっていた出来事。
「あれっ?」
気付くと足元に追っていたお気に入りのキャスケットがあった。しかも何時の間にかあれだけ吹いていた風も収まっているではないか。
キャスケットを拾って被り直し、辺りを見回すとあの猿がどこかに去って行こうとしているのが見えた。その背中はどうにも満足そうだ。もしかしたら、散々桜を転ばしてパンツを見た事で十分に満足したという事なのだろうか。
「逃げられたわね……」
あれだけ好き放題されたのだ。一発くらい殴っておきたかったと桜が思うのも仕方ないだろう。
桜は足元にあった小石を拾って猿の方へと力一杯投げた。すると、桜の想いに答えたのだろうか。風に乗った小石が猿の頭に直撃したのだった。
「やった!」
小石が直撃した頭を擦りながら一つ目の猿は去って行った。
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あとがき
担当マスター:
昂祈
ファンレターはマスターページから!
昂祈です。
風の悪戯のリアクションをお届けいたします。
風に何かを飛ばされる経験というのは結構皆さんあったりするのではないでしょうか。
自分の場合は小学校の帰り道、手に持っていたプリントか何かの紙が吹き飛ばされて延々と追いかけたという覚えがあります。
風もそよ風くらいならば良いのですが、台風や竜巻となると災害となってしまうので一気に恐ろしい存在になってしまいます。
毎年台風が来る度にどれだけ発展しようと自然には勝てないなぁと思い知らされてしまいますね。
さて、今回はここまでという事で。
それでは、この度のシナリオにご参加頂きありがとうございました!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
お色気
定員
10人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年04月24日
参加申し込みの期限
2020年05月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年05月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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