「なるほど……」
「だから、絶対に許せないのです!」
響 タルトが今日は何しようかな~と考えていると、何やら随分と大きな声とそれとは逆に落ち着いた声の会話が聞こえて来た。会話の主は少し離れたところにいる笛吹 ぴりりと
八千代 透子だ。
どうも普通ではない様子に好奇心を刺激されたタルトは声をかけてみる事にしたようだ。
「そんなに興奮しちゃってどうしたの?」
「エッチで変な猿が女子のスカートを風でめくってパンツを盗んで楽しんでるのです!」
「……へぇ?」
突然会話に入り込んで来たタルトに対してもそのままの勢いで言うぴりり。どうやら余程頭にきているらしい。
だが、それでは意味が良く分からないのでタルトは視線で隣にいる透子に尋ねた。どういう事? と。
「恐らくは……一目連という妖怪なのではないかと」
「一目連?」
「はい。天目一箇神と言う神と同一の存在なのではないかとも言われる妖怪で、その姿や性質は土地によって違うのか様々な伝承が言い伝えられています。この寝子島では一つ目に猿の姿をしていて、昔から良く人にちょっかいをかけるとされています」
「ふんふん。それで?」
「こちらの笛吹 ぴりりさんは風紀委員所属の方なのですがその一目連が悪戯をするところを目撃してしまったようで」
「妖怪? 良く分からないですけど風紀委員として見逃す事はできないのです! もうやらないように兎に角お仕置きをしなければいけないのです!」
鼻息を荒くしてそう言うぴりりだが、果たしてそんな事できるのだろうかとタルトは首を傾げる。
「さっき妖怪とか神様とか言ってたけど、そんな相手にそんな事できるものなの?」
「あくまでもそれは人間が勝手に言っているだけで、どういう存在なのかははっきりしていません。お話によるとお仕置きをされた事はあるようですよ」
「へぇ、そうなんだ?」
「はい。ただ、一概に悪い妖怪というわけでもないのですが……」
「お仕置きするのです!」
しかし、どうやらぴりりの中では悪い妖怪という事になっているようだ。
「分かりました。とりあえず、一目連の性質等はお伝えします。そこからどうするかはお任せという事で」
こんにちは、昂祈です。
まずは、響 タルトさん。
ガイドに登場して頂きありがとうございました!
もし、参加して頂けるようでしたら、アクションについてはご自由に考えて頂いて大丈夫です!
概要
時折寝子島に現れ、風を使って様々な事を起こす一目連という妖怪。
この妖怪が起こす事に対してアクションをどういう風に取るかを決めて頂くシナリオとなります。
一目連について
一目連は寝子島においては一つ目の猿という風貌をしています。
性格としては兎に角油断するタイプで、追われててもちょっと相手の姿が見えなくなると直ぐに手に入れたパンツの確認を始めますので追いつく事は簡単にできるでしょう。
好物は林檎と自分で手に入れたパンツで、林檎が置いてあるとどう考えても罠に見えそうなものでも普通に引っかかったという記述が残っています。
風を起こす能力を持っており、その能力で様々な事をします。
その様々な事とは主に以下の通りです。
1:パンツを奪う悪戯をする
目の前で風を起こして男性女性に限らず何故かパンツを奪います。パンツであれば何でも良いのか?
どういう原理なのかは分かりませんが、ズボンであろうと問答無用で何故かパンツを奪います。スカートの場合は当然めくってから奪います。
しかもパンツを奪った後は、まるで戦利品をゲットしたどー! と、言わんばかりに高々と掲げます。
2:凄い強風を起こして歩く道を制限し、その人が懐かしく感じる場所に誘う。
道を歩いていると突然強風が起り、歩く道を強制されます。正しい道以外はとてもではないですが歩ける状態ではありません。
そして、道なりに歩いていると懐かしく感じる場所へと辿り着きます。
懐かしく感じる理由は人によって様々でしょう。場所そのものが懐かしいのか、そこにある物が懐かしいのか、久しく会っていなかった人物がいたのか。
3:強い風に吹かれてトラブルに見舞われる。
ただ単純に強い風が吹いた事で、持っていた物が吹っ飛んだり自分が飛ばされそうになったりというトラブルに見舞われます。
これが原因で結果として長時間色んなところに行く羽目になる可能性も?
アクションについて
一目連がやる事は上記の通りです。ここからどういうアクションをとるかはご自由に決めて頂いて構いません。ただ、少しアクションのヒントになればと思う事を書いておきます。
1:について。
パンツを奪われた後、パンツを取り返したりお仕置きしたりするために一目連を追うのも良いですし、友達とコメディ的にワチャワチャとするのも良いでしょう。
2:について。
懐かしい何かを楽しむというのが主体になるかと思います。何かについては本当に何でも構いません。何だったら恋人と初めて会った場所とかもありです。
3:について。
吹き飛んだ物がピタゴラスイッチ的にどんどんどっか行ってそれを探すとか、吹き飛んでいった物を追ったり風で飛ばされたりして人にぶつかった事でラッキースケベ的な展開になるとか。
吹き飛んだ物を追ったら偶然辿り着いた先で自分が知らなかったイベントに遭遇するというのも良いでしょう。
ここに書いたのはあくまでもヒントになればというものなので、これ以外にも考えついたものがありましたらそれを書いて頂いて大丈夫です。
NPCについて
遠藤 健。
高校二年生。
同行のご希望があれば、一緒に参加します。
基本的に皆様のアクションに沿った行動をとります。
また遠藤以外のNPCの方でも、特定のマスターさんのキャラでなければ誰でもご指定して頂く事ができます。
気になるNPCさんがおられればどうぞご一緒にご参加ください。
Xキャラクターについて
笛吹 ぴりりさんと、XキャラクターからNPCになった八千代 透子さんをガイドに登場させて頂いています。
彼女達もまたご希望があれば皆様のリアクションに登場させる事ができますし、それ以外のXキャラクターでもコモンに指定されている方ならばご指定頂く事ができます。
口調などのキャラクター設定は、アクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLをアクションに書いて頂くだけで大丈夫です。