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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
入れ替え！ ろっこんですマッチ！
「あなたと私が相性抜群だなんて、とんだ勘違いもいいところね……」
現実空間に戻ったのを見渡してから、未だ気絶し倒れたままな男性を見下ろし、椎井 莉鳥は呟いた。
軽そうな雰囲気も、おしゃべりな口も、……まぁ似ていなくもないけれど。
あいつは卑怯ではない。あいつは軽薄ではない。あいつは変態ではない、……はず。
誰かを思い浮かべ比べている自分に、莉鳥はハッと気付き途端虚ろなまなざしになる。
もはや、腐れ縁の関係すら崩れかけているというのに。
不本意に与えられた温もりまで思い出しそうになれば、莉鳥は振り払うように携帯を取り出した。
とりあえずこの男の人……通報しとうこうかしら。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「……なによ、無様だと思ってるんでしょ。ざまーみろって見下してるんでしょ」
現実に戻って来ればすぐに目覚めた虚栄 心が、膝をついて地面を睨みながらこぼすのを、白 真白は正面に立って見つめる。
そしてすぐに、心のそばにしゃがみ込んでにっこりと声をかけた。
「私のろっこんの使い方、中々いい線いってたよ。初めて使ったとは思えないくらい」
「……」
「私みたいにちっちゃくてすばしっこいの相手にする場合、キーになったのは発動の切り替えかな。
硬くした武器、振り下ろすと見せかけて能力解いてさ……あのベルトの武器なら、首に巻き付いて動き止められたりしたかもねー。
そしたらそのまま締め上げてーとか」
「……あなたも大概な戦法を思いつくわね……」
心が盛大に息を吐き出してから、のろのろと立ち上がった。
どっと疲れたからか、燃え尽きたからか。今はどこか、彼女が戦友のように感じられて。
嘲笑で無い笑みが心から一瞬漏れれば、真白は笑顔で談笑を続けるのだった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「……お姉さま、気絶されましたよね？」
「そっくりその台詞返すわ」
交差し終えた立ち位置で、瞬きしてみせる吉住 志桜里と矢萩 秋の姿。
骨に異常すらあった身体が、鮮血に濡れた手足が、何事もなかったように綺麗に整っているの見つめながら、最重要項目をそれぞれ確認する。
―― 手ごたえは確かに。ならば……。
―― 格別な勝利の味、だな。
強烈な眉間への一撃は、完璧なる昏倒を二人に導いた。立ったまま。目を開けたまま。
現実で覚めるのも仲良く同時ともなれば、判定はもはや話し合い、否、気持ち任せとなるわけで。
「お腹がすきましたね。甘い物食べにいきましょうか、お姉さま。そこでじっくり……」
「いいさね、敗北はどんな味だったか聞かせてくれんだろ」
「では例のスイーツ喫茶まで競争と行きましょうか♪
……え、あら？ こんなところにどうしたんです？ お姉さまの妹さんたち……」
「なにィ！？ 愛しのマイシスター！？」
大変真に迫った志桜里の、誰かへ問いかける視線と仕草に、条件反射的に秋は振り向いた。
が、案の定か、そこに人っ子一人いるはずもなく。
「隙ありです！！」
「志桜里ィ……せこいマネしてくるじゃねェか！ この程度で抜けると思うなよ！！」
体力無限コンビ、怒涛の速さで山を駆け下りる音が響くのだった。
現実空間に戻ったのを見渡してから、未だ気絶し倒れたままな男性を見下ろし、椎井 莉鳥は呟いた。
軽そうな雰囲気も、おしゃべりな口も、……まぁ似ていなくもないけれど。
あいつは卑怯ではない。あいつは軽薄ではない。あいつは変態ではない、……はず。
誰かを思い浮かべ比べている自分に、莉鳥はハッと気付き途端虚ろなまなざしになる。
もはや、腐れ縁の関係すら崩れかけているというのに。
不本意に与えられた温もりまで思い出しそうになれば、莉鳥は振り払うように携帯を取り出した。
とりあえずこの男の人……通報しとうこうかしら。
「……なによ、無様だと思ってるんでしょ。ざまーみろって見下してるんでしょ」
現実に戻って来ればすぐに目覚めた虚栄 心が、膝をついて地面を睨みながらこぼすのを、白 真白は正面に立って見つめる。
そしてすぐに、心のそばにしゃがみ込んでにっこりと声をかけた。
「私のろっこんの使い方、中々いい線いってたよ。初めて使ったとは思えないくらい」
「……」
「私みたいにちっちゃくてすばしっこいの相手にする場合、キーになったのは発動の切り替えかな。
硬くした武器、振り下ろすと見せかけて能力解いてさ……あのベルトの武器なら、首に巻き付いて動き止められたりしたかもねー。
そしたらそのまま締め上げてーとか」
「……あなたも大概な戦法を思いつくわね……」
心が盛大に息を吐き出してから、のろのろと立ち上がった。
どっと疲れたからか、燃え尽きたからか。今はどこか、彼女が戦友のように感じられて。
嘲笑で無い笑みが心から一瞬漏れれば、真白は笑顔で談笑を続けるのだった。
「……お姉さま、気絶されましたよね？」
「そっくりその台詞返すわ」
交差し終えた立ち位置で、瞬きしてみせる吉住 志桜里と矢萩 秋の姿。
骨に異常すらあった身体が、鮮血に濡れた手足が、何事もなかったように綺麗に整っているの見つめながら、最重要項目をそれぞれ確認する。
―― 手ごたえは確かに。ならば……。
―― 格別な勝利の味、だな。
強烈な眉間への一撃は、完璧なる昏倒を二人に導いた。立ったまま。目を開けたまま。
現実で覚めるのも仲良く同時ともなれば、判定はもはや話し合い、否、気持ち任せとなるわけで。
「お腹がすきましたね。甘い物食べにいきましょうか、お姉さま。そこでじっくり……」
「いいさね、敗北はどんな味だったか聞かせてくれんだろ」
「では例のスイーツ喫茶まで競争と行きましょうか♪
……え、あら？ こんなところにどうしたんです？ お姉さまの妹さんたち……」
「なにィ！？ 愛しのマイシスター！？」
大変真に迫った志桜里の、誰かへ問いかける視線と仕草に、条件反射的に秋は振り向いた。
が、案の定か、そこに人っ子一人いるはずもなく。
「隙ありです！！」
「志桜里ィ……せこいマネしてくるじゃねェか！ この程度で抜けると思うなよ！！」
体力無限コンビ、怒涛の速さで山を駆け下りる音が響くのだった。
あとがき
担当マスター：
蒼色クレヨン
ファンレターはマスターページから！
ご参加誠にありがとうございました！ アクションもお疲れ様でございました！
大変充実した執筆をさせていただけました、蒼色クレヨンです☆
らっかみ！現役当時は、ほとんど戦闘シナリオを出したことのなかった当方でしたが、
実は大好きです♪
この度良い機会を与えていただき、本当に本当に楽しかったです！
皆様、ナイスバトルッ☆☆☆
まさかもう一度、この世界を堪能させてもらえるとは思っていなかったので
ご指名下さった当選者様に、ご参加くださった皆様に、心より感謝申し上げます。
ではでは……see you again☆
大変充実した執筆をさせていただけました、蒼色クレヨンです☆
らっかみ！現役当時は、ほとんど戦闘シナリオを出したことのなかった当方でしたが、
実は大好きです♪
この度良い機会を与えていただき、本当に本当に楽しかったです！
皆様、ナイスバトルッ☆☆☆
まさかもう一度、この世界を堪能させてもらえるとは思っていなかったので
ご指名下さった当選者様に、ご参加くださった皆様に、心より感謝申し上げます。
ではでは……see you again☆
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2020年04月13日
- 参加申し込みの期限
-
- 2020年04月20日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2020年04月20日 11時00分
