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入れ替え! ろっこんですマッチ!
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「さぁ、私の相手はだれかな! 私のろっこんで……ろっこん、で?」
「入れ替わってる、ということね。ふふ……あはは!」
おぅ……そうだったー、なんて、やる気満々で臨戦態勢を取っていた
白 真白
が小首を傾げれば、それを視界に捉えた
虚栄 心
は暗黒色の瞳を細め、含んだ笑いを放つ。
「いいことを教えてあげましょうか、あなたが今持っている私のろっこん"人間惨禍"はもれいびには効果が無いの」
「ありゃ……そうなのかぁ」
「つまり……今のお前はただの人間だ!」
「なるほど」
「さーて、そんな"ひと"にしか効かないカスみたいな能力でどうやって戦うつもりかしら?」
「……これは、かなり戦略練り甲斐のある状況だねえ」
色々教えてくれてイイコだなーなんて思いながら、真白は入れ替わったらしいろっこんが、自分の方は発動出来ない事を確認する。
バトルかー。いつもの神魂の影響かな? そうしないと出られないなら、まぁやるしかないよね。
そしてやるからには楽しまないと。
本日もポジティブパラメーター絶好調に満タンな真白である。
対する
虚栄 心
は、余裕の笑みを崩さぬものの、内心動揺していることを認めざるをえなかった。
え? 平凡な、役立たずな、ただのヒトになったのよ? なんであんなに前向きなの?
拠り所たる特別な力がなくなったも同然な状況であろうに。
真白の表情には一点の曇り無く、それどころか益々活き活きと輝いてさえ見えた。
……きっと、見栄よ。意地よ。脆弱な自分を精一杯振り立たせているに違いないわ!
だって自分なら耐えられないから。
心は改めて、自身が得たろっこん能力を分析する。
この特殊空間の力だろうか、まだ知らぬ能力の内容が脳裏に閃いた気がした。
その口角が再び妖しく持ち上がる。
「へえ、対象の物を硬化する力なんだ。人体は無理そう、なら……」
心の手がスカートに付いていた装飾のベルトを引き抜き、力が集中される。
芯も無くぶらぶら垂れ下がっていたベルトが、次第に硬さを帯びて、振り回してみれば ブンッとバットを振ったような音を立てた。
「わ、そんなにすぐに、自分の持ち物武器にすること思いつくなんて、やるね」
「その可憐な体、あっという間にぼこぼこにしてあげる。
逃げまどっていい、絶望していい、せいぜい少しでも長く私を楽しませなさい!」
叫んだと同時に心が飛び出した。真白が構える。
やる気、と。そうこなくっちゃね。
己の能力を、自分ならどう攻略するか……真白の頭の中では、ろっこんが入れ替わった事実を受け入れた時から、すでにいくつもの作戦が立てられては消え、立てられては保留と、積み重ねられていた。
心が手にした武器は、予想していたものの中では相当に不利となるものである。
ただでさえ身長差がある中で、リーチの長い獲物を手に取られると、相手に近づくこと自体が難しくなる。
遠く離れた所から攻撃されるよりはマシ、かなあ。
自分がろっこんを使った時、どんな事をされたらイヤだったか思い出しながら。振り下ろされたベルト棒をギリギリで避けては、真白は少しでも距離を稼ぐため小さな体を勢いよく転がらせた。
「抵抗できないってどんな気分? 嬲られるって悲しい? いつ蒼白い顔を向けてくれる?」
一方的に有利な状況は、心の胸を躍らせ、濃く、熱く、黒い感情を解き放つ。
真白が転がるたびあえて僅か待っては、開いた距離を追いかけその脳天めがけ武器が振り下ろされた。
強者に与えられた特権! 力を持つ者の蹂躙! そう、だから私は特別なの……!
相手が抵抗すればする程、心は恍惚とした表情を浮かべる。
あの小さく可愛らしい身体 ――
あの綺麗な色違いの目 ――
あの揺るぎなく向けてくる言葉や姿勢 ――
自分が持たぬモノの全てが今、目の前で自分によって追い詰められていく。
入れ替わっているといえど、同じろっこん持ちの人間を倒したら、自分は更に格上の存在ということになるのでは?
心の、渇望ともいえる欲は、武器を振るっている内に次第に増大した。
「喜びなさい! あなたは私が更なる高みに上る糧となるの……!」
「いやあ、まだ勝負は分からないよ」
長い髪が羽毛のように、ベルト棒が突き抜けたと同時にふわりと翻る。
振り下ろしてくるだけなら動きも読めたんだけど……突きも入ってきたかー、向こうも考えてるね。
防戦一方である真白だが、色違いの双眸は常に心の動きを注視し、解析していた。
硬くなっているところを殴りでもしたら、こちらがダメージを受けることは容易に想像できる。
腕とか頭とか、露出してるところを狙ったら、ろっこんで服硬化して防御されるのは考えなくてもいい、かな。
問題は武器がないこと。
相手のベルト棒は、奪った途端能力が解けてただのベルトになる可能性が高い。
―― なら、あの手を試すしかないかな。
「そろそろ息も切れてきたんじゃない? 泣いて土下座して頼むなら一瞬で終わらせてもいいわ」
「勝つ手段が無くならない限り諦めない性分なんだよね。
っていっても、手段無くなったら新しく考えるまでだけど」
「負け惜しみにしか、聞こえ……ない!」
心はフルスイングで真白の首元を狙った。何かに苛立ったように。
命がけでそれを避けながらも、真白はそんな彼女の動きを、表情を、真摯に観察する。ベルト棒が頬を掠めて緋色の線を描いたとしても。
まだだ……仕掛けるにはタイミングが何より重要だから……。
実践もカードゲームも、心理的戦略を扱うならば用途は同じ。
使用時を見誤ってはならない。
小さな小さな体格を利用し、更に体勢を低くして。真白が徐々に心へと接近してみせる。
自分の下半身以下な位置へ攻撃を当てるとなると、方法は絞られてくることを狙って。
「こんの……っいい加減諦めなさいよ……!」
もう一つの目的、心の感情を波立たせることにも効果が出ているのを、真白は見とめた。
真白ほどでは無いにしろ、心の体も平均より小柄。肉付きや筋肉を見ても、決して体力がある方には感じなかった。
勝負を長引かせれば、疲れるのは向こうも同じなのだ。だから心も、次第に決着を焦り出しているのが表情に現れていた。
とはいえ……わ、私もそろそろきっつい……!
相手をじらせ、苛立たせるため必死に表情に余裕を保っているけれど、小さな体に反して大きく重くのしかかるブツが二つ、真白の胸元には実っているわけで。
素早く動くには明らかに動作を阻害するそれらを、攻撃を避ける時には目一杯の力で掌で抑えながら動いている、となれば、普通に動くより断然疲弊は早いのである。
なんで! なんで! なんでよ!
混沌とした叫びが、心の胸の内で空しく響く。
どう考えても有利なのは自分。負ける要素などありはしない、能力の有無。
実際、今も勝てるとは確信していた。相手に強烈な一撃をお見舞いできるのも時間の問題だと。
なのに、
そんな状況だというのに、
真白の顔からは、諦める気配が微塵も醸し出されないのだ。
ただの人間のくせに!
能力を私に使われているのに!
なんでそんなに変わらずにいられるの……!?
落ち込みもしない、悔しがりもしない、…………私と違って。
もしや、それほどに真白は強いのだろうか。
もしや、私以外みんな、こんなに強いというのだろうか。
―― どうせ私なんて……っ。
知っていたもの。今更傷ついたりなんてしてやらない。
だってもう昔の私じゃ無い。『今』の私はこんなに特別。
「だから……! 私以外の人間になんて負けないんだから……!」
激昂した心が、勢いよく走り込み武器を振り上げたのを、真白はしっかりと瞳に捉えた。
―― 今……!!
真白も駆け出す。心へ向けて、一直線に。
自ら懐に飛び込もうとする真白を、心も決して見逃さない。
飛んで火にいるなんとやらね……!
真白がこれで決着をつけようとしているのを感じれば、心も受けて立つ構え。
今度こそ、確実に直撃させられると確信できる範囲まで、真白が接近するのを許した。
低く前傾姿勢になった真白が、ベルト棒を最大まで振り上げた心の腹に、一撃が届くほどまで入り込んだその時、真白の体勢が僅かに崩れたのを黒玉の瞳が映す。
にたりと微笑んだ。
「よく頑張ったわ! さあ、おやすみなさい……!」
「…………それはどうかなー」
「え」
すでに振り切られたベルト棒が真白の頭上に届くまさにその瞬間、真白が見上げてきた。
とてもとても、可愛らしい笑顔で。
動かせなくなった視線とは裏腹に、スピードにのったベルト棒。その軌道を、真白は読んでいた。わざと崩した体勢によって。
白い髪筋が数本、宙を舞った。
避けた武器を握るその腕ごと、真白は掴んでは、僅か角度を変えながら更に押し込んだ。
「えっ、えっ!?」
制御できない程の速度にのったベルト棒が、自分の手を引き寄せるように振り切られ……振り切られ過ぎてグルンッと体まで回転し、そして ――
ゴチィッ!!
器用な軌道を描き、心の後頭部に見事直撃した。
「秘技・セルフ自滅……! なんかちょっと重複してる気がするのはご愛敬!」
真白が決めポーズをしたと同時に、心が意識を手放し……空間が蜃気楼のように歪んで霞んでいった。
(最後のページにちょっぴり続く)
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2人まで
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冒険
SF・ファンタジー
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定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年04月13日
参加申し込みの期限
2020年04月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年04月20日 11時00分
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