推理ゲーム『ねこじま人狼』6th｜リアクション

推理ゲーム『ねこじま人狼』6th

●　第６回人狼ゲームの結果発表

Result

　　＜人狼チーム＞
　　人狼　古尾桐子

　　＜島民チーム＞
　　占い師　神野美野梨
　　騎士　サキリ・デイジーカッター
　　パン屋　志波拓郎
　　らっかみ　夜海霧楓

　　＜妖狐チーム＞
　　妖狐　屋敷野梢

　人狼・桐子が吼える。
「んあー！　めっちゃ悔しいッス！　完敗ッス！　正直勝ち筋が細すぎたッス！」

　サキリは静かに紅茶を傾けて言った。
「勝利できて嬉しいよ。ただ今回は配役的に島民側が有利だったかな」
「二日目の朝日が拝めたのが……嬉しい。甘いもの、食べると……頭が、よく、働く……気がする」
　武道はブリオッシュをもぐもぐ。美野梨もパンに手を伸ばす。
「お疲れさまでした。私もパン、いただきます。美味しいわ……。それにしても甘かったわ」
「確か……に、甘い、ね」
「いえ、パンじゃなくて、詰めが。狐が島民の都合に合わせる理由はないものね」
　美野梨の苦笑に、梢は諦め顔でコンと鳴いて頬杖をついた。
「結果は、まあ、ですよねー！　って感じですよねー。最後まであきらめてませんよーというアレも込めて票をずらしましたが。まあ、ですよねー！！」
「そう、狐も人狼も投票を合わしてくる必要性はまるでないんだ」
　楓も帽子をかぶりなおし、ゆるゆると紅茶に口を付ける。
　梢が少しばかり恨めしそうに楓をねめつけた。
「始めは夜海霧さんが狼だと思ってたんですけどねー。狼があのポジションなら……と勝負に出ましたが、そこが大ミスでしたねー。ア……ってなったときには、時既に遅しでした。神野さんの神占いもそうですが、夜海霧さんにしてやられた感あります」
「ま、以前の全滅プレイのことは聞いてたからな」
「狙って票をコントロールしにいったということですか。してやられました。全員死亡を引き起こした私が、島民全員生存という爪痕を残したわけですが！　……なんの因果でしょうねー」
　梢の嘆きに、エムアも彼女のティーカップにお茶を継ぎ足さずにはいられない。
「みなさんもお茶のお代わりをどうぞ。甘いものもまだたくさんありますからティータイムとしましょうか」

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