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廃墟は暗闇にささやく
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マリエッタは床を軋ませ、廊下を歩いていた。
「……誰かに見られているような」
先程から視線を感じるのだ。寒気を感じ、振り返る。しかし、そこには何もない。
「気のせい?」
こんどはひたひたと湿っぽい足音がし始めた。
「っ」
今度こそ得体の知れない気配をはっきりと感じ、マリエッタは思わず走り出した。顔だけで振り返ると、巨大な鎌を持った黒い影が追いかけてくるではないか。
「!! いやああっ」
マリエッタは突き当りの階段を三階へ駆けあがる。
襲って来るのは死の恐怖。
「はあ、はあッ」
と、その時。
「えっ」
足元が揺らいだ。そして、ぎちぎちという音がして床が崩れ落ちてしまったのだ。
「あうっ」
そこまで高くはなかったのでよかったが、尻餅をついてしまった。
「え、大丈夫?」
目を開けると、七夜あおいが顔を覗き込んできた。後ろにいた修も心配そうにマリエッタを見ている。
どうやら、どこかの部屋へ落ちてしまったようだ。
「え、ええ。何かに追いかけられて」
あおいに手を貸してもらい、ゆっくりと立ち上がる。誰かと会話するだけで、少し気持ちが楽になった。
「俺達も隠れていたところなんだ」
「修君、そろそろ出る?」
「そうだな」
しかし、廊下へ出た瞬間、三人めがけて、飾られていた壺がひゅんと音を立てて飛んできたのだ。
「きゃっ」
マリエッタは修やあおいとは別の方へ飛んだ。
壺の追撃を避けるため、彼らとは反対方向へ逃げる。
見えてきた曲がり角を左へ。すぐに気づく。前方に髪の長い女が後ろ向きで立っていたのだ。
ゆっくりと振り返ったその顔は、真っ赤に爛れ、瞳が真っ白に濁っていた。
「きゃあああっ」
マリエッタはふらふらになりながら、横道へ入る。それから近くの部屋へ飛び込んで、クロゼットをドアの前へ移動させる。
「はあ、はあ……」
座り込んだマリエッタの指に何かが触れた。
「ひっ」
見ると、毛の長い猫がちょこんと座っていた。
「あ……」
猫はマリエッタの膝に乗って、くるりと丸くなる。
触れると、つるつるとしていた。ふんわり感はない。猫の霊だろうか。
「ふふ」
問答無用で癒される。マリエッタは息を吐いて、猫の頭に手を置いた。
マリエッタと分かれた修とあおいは探索を再開していた。
「無事だと良いけど」
「ああ、そうだな」
マリエッタとは完全にはぐれてしまった。
屋敷の奥へ歩いていると、近くの部屋のドアがきぃと音を立てて開いた。
「!」
あおいがびくっと肩を揺らして、修の腕に抱きついた。
「な、何?」
「大丈夫か? あおい」
「う、うん。ごめんね、修君」
修は腕から離れようとしたあおいの手を握った。
「あ」
「大丈夫だ。行こう」
「うん」
修はあおいを先導して歩き出した。
探索中に見つけた地下への階段、闇に見える扉が半開きになっていたのだ。
地下に何かがいる?
修はあおいの手を引いて階段を降り始めた。
ふと、あおいが足を止めた。
「あおい?」
足元に風を感じる。
「……」
修がゆっくりと視線を階段の床へ。
「!」
あおいの足首を、白くもやっとした何かが掴んでいた。
「あ、ああ……」
さすがのあおいも顔面蒼白だ。
「こっちへ」
修は手を引きながら背中に手を回し、無理矢理引き寄せる。すると足元のそれは消えた、のだが、
「っ!」
二人はそのまま後ろに倒れ込んでしまった。
目を閉じた修。ふと唇に何かが触れたような気がしてはっとする。吐息がかかるほど近くにあおいの顔があった。触れたと思ったのは彼女の吐息だったよう。もう少しでお互いの唇が触れそうだ。
「ごめん、修君」
少し慌てた様子で離れるあおい。少々顔が赤い。修も少なからず頬に熱を感じていた。
「大丈夫だ。それより」
はっとする。地下の扉からこちらを覗いているのは、小さな女の子だった。半透明で体が輝いている。
「ごめんなさい」
か細い声で呟いた。
「……なんで謝るんだ?」
「わたしがここに皆を集めたから」
この廃墟には無数の霊がいる。彼女が引き寄せたということだろうか。
あおいはふっと息を吐いて、彼女に歩み寄った。
「そうだったのね」
頭を撫でる。
「もしかして寂しかったのか?」
修もあおいの横に立つ。
「え、なんで」
「そんな顔をしてる」
修が笑いかけると、女の子はうつむいた。
「うん、寂しかった。一人は、嫌だったの」
修はあおいの手に自分の手を重ねた。
「一人じゃない」
「うん。友達になるよ」
「ほ、ほんと?」
二人が頷いた時、一階廊下が騒がしくなり始めた。
「あー! ここが地下なんじゃない?」
「本当ですね。何かあるんでしょうか。あら?」
タルトと島岡先生が言って、
「八神?」
サキリが修の存在に気づいたようだ。
「デイジーカッターか」
修は笑って女の子に向き直った。
「ほら、友達がいっぱいだ」
女の子は、ぽかんとした後、笑顔を浮かべて、すうっと消えて行った。
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あとがき
担当マスター:
高城ヒト
ファンレターはマスターページから!
廃墟の探索、いかがでしたでしょうか?
皆さんのお陰で、霊達も浮かばれたかもしれません。
ご参加ありがとうございました!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
定員
10人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年03月15日
参加申し込みの期限
2020年03月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年03月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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