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妖精の三兄弟
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「あれー……? おかしいなぁ……」
とぼとぼと誰が見ても落ち込んでいると分かる様子で歩いているのは
楡宮 遠海
だ。遠海は現在、絶賛迷子中であった。
規格外且つ最強無敵の方向音痴である遠海は、シーサイドタウンの駅から学校までの通学路こそ迷わなくなったもののそこから一歩でも外れればまるで迷宮を彷徨うが如く迷子の無限ループに入る。
「はぁ……。あの時、つい良い匂いに釣られちゃったからなぁ」
何とも遠海らしい迷子の理由だが、ここまでの迷子である事を自覚しながらこのありさまとはどれだけ食に対する欲求が強いのだろうか。
「おい!」
「……ふえ?」
「お前、何か食べさせろ!」
遠海がふと気づくと目の前に赤い帽子を被った妖精がいるではないか。宙に浮いたままえらそうに腕を組んだ妖精は、可愛いというよりも小憎らしいという感想になってしまう。
「もしかして、私に言ってる?」
「当たり前だろ! さぁ、さっさと食べさせろ!」
「絶賛迷子中の私にそんな事を言うとは……もしかして、迷子希望かな?」
遠海は力ない言葉でそう返すものの何か食べさせろと言われた事で途端に空腹を自覚してしまった。何せ迷子になって歩き続けていたのだ。お腹が空くのも無理はないというものだ。
「うう……。お腹空いた……。でも、そんなに都合良く見つかるわけが……って、この匂いはっ!?」
嗅いだ事のある匂いが漂ってくる。その瞬間、即座に反応して遠海は表通りへと駆けていく。そして、視界を巡らせれば道路の向こう側にラーメン四郎を発見する。
「ラーメン四郎! これこそ正に天のお恵み!」
どうやらあまりの空腹感に若干思考がおかしな方向に飛んでいるようだ。
しかし、匂いに釣られて表通りへとやってきたのは遠海だけではない。
「ほう、良い匂いがするじゃないか! いいぞ、あれを食わせろ!」
やはりえらそうに言う赤い帽子の妖精。そう、この妖精もまた遠海の後を追うようにしてやってきたのだ。
だけど、今の遠海には妖精の言葉は聞こえていない。ただ、目の前の店のラーメンへと思いを馳せている。引き寄せられるようにして店の中へと入り、席へと着いたと思えば即注文。
量は当然大を注文。この店の大は普通の店の大盛り二杯分の量に相当するが、それでもまだとりあえずの注文なのだ。勿論、トッピングもマシマシである。
「いただきまーす!」
ようやくありつける食事。湯気の向こうに見えるのはスープの中を泳ぐ麺。猫舌な遠海はフーフーと冷ましていざ口の中へと。
「っ!?」
描いていたのと全く違う味が口の中に広がり遠海は驚きでを目を見開く。ここのラーメンは豚骨ベースの醤油味だというのに、感じる味はまるでシロップのような甘い味。
「え、何で……?」
「自分だけ食べて良いと思ってるのか!」
遠海の横でぷりぷりと起こっている妖精。ずっと遠海の後をついて来ていたのだが、ラーメンに釘付けだった遠海はすっかり妖精の事を意識の外へと追いやってしまっていたのだ。
「あっ、忘れてた」
「忘れてたー!?」
「ごめんごめん。そんな怒らないでよ」
「うるさい! 良いからさっさと僕の分も頼め! 美味しくなかったら許さないぞ!」
「仕方ないなぁ。だけど、ちょっと食べ終わるまで待って」
すっかり味が変わってしまったラーメンだが、それでも食べ物には変わりはない。残すのはしゃくだと思った遠海は気合いで完食する。
そして、全く同じ注文をもう一つと、量を減らしたものをもう一つ注文。
大和撫子風お嬢様にしか見えない遠海が、大を食べた後に更に二つもラーメンを頼むという状況に流石に店員は一瞬驚きを露わにしていたが直ぐに調理へと戻る。あっさりと大を平らげた時点で少しばかり注目されていたのはここだけの話だ。
「ほら。来たよ」
「やっとか!」
そこからは二人ともただ無言でラーメンをすする。そして、遠海が食べる様子を密かに覗いている店員はその食べっぷりに驚く。その顔には一体あの身体のどこにあれだけ入るのかと言わんばかりだ。
二人とも食べ終わった時には互いに満足な表情を浮かべていた。どうやら妖精の舌にもここのラーメンは美味しかったようだ。
そして、後日遠海の元へ飲食店のクーポンが届きそれをどう使おうか悩む遠海の姿があった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
お色気
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年03月09日
参加申し込みの期限
2020年03月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年03月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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