「三兄弟の妖精について……」
旧市街出身の寝子高生である
八千代 透子が見つけたのは一冊の本。それはこの寝子島にて時折現れるという不思議な存在の事について記したものだった。
透子は小さい頃から神社が身近なものであったからか、自然と妖怪等の目に見えない不思議な存在に興味を持っており様々な形でそういった存在や現象の事を調べていたりする。
もちろん、そうして得た情報が本当かどうかは彼女自身にも確認はできないが、それでも構わないのだ。
「この妖精の兄弟達はどれも似たような容姿をしている。大きさは大体一メートルくらいで三角帽子を被って背には虫みたいな半透明の羽。それ以外はそこまで人間と変わらない」
透子が読んでいるのは本の内容。結構天然気味な彼女は読んでいる内容を口にしているとは気づいていないかもしれない。
「彼らはそれぞれ興味を持っている事が違い、赤い帽子の妖精は食、青い帽子の妖精は景色、黄色い帽子の妖精は情愛を求めている」
そして、彼らの厄介な点は突然現れたかと思えばそれを人間に求めてくるところにある。例えば、赤い帽子の妖精ならば美味いものを食べさせろと行ってきて、青い帽子の妖精ならば良い景色を見させろと良い、黄色い帽子の妖精はイチャイチャしてるところを見せろと言うのだとか。
そんなもの拒否すれば良いと思うかもしれないが、拒否をすると着いて回って悪戯をしてくるのが困った点だ。しかし、その代わり要求に応えれば暫く応えた要求に関連した事で小さな幸運があると言う。
「私でも、赤い帽子の妖精さんや青い帽子の妖精さんならお相手できそうかなぁ」
本に記されている妖精が自分のところにきてそれらを要求してくるところを想像する透子。
その一方、寝子島の旧市街では――
「は、え? 良い景色を見せろ?」
「そうだ! 僕に良い景色を見せろ!」
「いや、良い景色を見せろって言われても……。この島なら幾らでもあると思うけど?」
「うるさい! 良いから見せろ!」
学校からの帰り道に正にその妖精の一匹に絡まれている
雨崎 楓香の姿があった。
「見せなければお前をずっと転ばし続けるぞ!」
「ちょ、止めてよっ!?」
どうやら妖精は拒否は絶対に許さないつもりのようだ。他の妖精達も同じように誰かに迫っているのだろうか。果たしてどうなる事か。ただ一つ言えるのは、巻き込まれた人はご愁傷様。
こんにちは、昂祈です。
まずは、雨崎 楓香さん。
ガイドに登場して頂きありがとうございました!
もし、参加して頂けるようでしたら、アクションについてはご自由に考えて頂いて大丈夫です!
概要
寝子島に現れた三匹の妖精。彼らはそれぞれが人間に自分が求めているものを要求します。そして、それを拒否すればずっと悪戯をしてくるという困った子達です。
彼らの要求に応えることができれば、彼らは満足してどこかに去っていきますので頑張って要求に応えましょう。
妖精達について
彼らは兄弟であり、赤い帽子の妖精が長男、青い帽子の妖精が次男、黄色い帽子の妖精が三男です。
ただし、好みが違うため、人間に要求する際にはそれぞれが単独行動しているので一緒にいることはありません。
ちなみに根本が悪戯好きであるため、要求に応えようとしていても一緒にいる間は時折悪戯をしてくる事があります。
また彼らは同行者以外の人にはその姿が見えませんし、何をしても気付かれる事はありません。例えば、一緒に店に入ってもスルーされますし、妖精が食事をしても誰かに何か言われる事はありません。
要求を拒否された場合に行ってくる悪戯は、妖精ごとに異なります。
かなり強力な力であるようで、それを無視して進む事はかなり困難となっています。
<赤い帽子の妖精>
要求してくるのは『美味しいものを食べさせろ』というもの。
一見漠然としているようですが、一応好みの味や食べ物が存在しています。但し、好みを直接聞いても答えてはくれません。必ずしも好みではなくとも良い場合もありますが、気分次第で変わります。
もし、気に入る味でなかった場合には悪戯を仕掛けてきます。食べる量は正常な大人一人前です。
一緒に行動中に行ってくる悪戯は食べている物の味の変化です。今、食べているものが味が突然変わり、辛くなったり甘くなったりします。(ただし、食べれない程辛くなったり不味くなったりはしません)
この妖精に応える事ができると、後日飲食店のクーポンが当たったりします。
<青い帽子の妖精>
要求してくるのは『良い景色を見せろ』というもの。
彼の定める良い景色はかなり範囲が広く、自然を見せてもいいですし、たくさんの動物を見せてもいいですし、都会の夜を高いところから見せても良いでしょう。あくまでもあなたが思う良い景色を見せれば大丈夫です。
一緒に行動中に行ってくる悪戯は、同行者へのちょっかいです。歩いていると突然擽ってきたり、転ばしてきたり、雨を降らして濡らしてみたり、木の根を操ってスケベ的シチュエーションを行おうとしてきたりします。
この妖精に応える事ができると、後日旅行の割引キャンペーン等に当たったりします。
<黄色い帽子の妖精>
要求してくるのは『イチャイチャしたり仲良いところを見せろ』というもの。
ただし、彼は妖精であるためか人間の事をちゃんとは把握しておらず、例えば友達同士で遊んだりするのも範囲内になったりします。
そのため、カップル(同性であってもOK)でデートしてイチャイチャするのもありですし、友達同士でどこかで遊んだりするというのもOKです。
ちなみにこの妖精だけは受諾された場合、満足するまで姿を消します。その方が良いと学んだようです。
一緒に行動中に行ってくる悪戯は、もっと身体を密着させるように背中を押したり、勝手に腕や足を動かしたりして抱きしめさせたりします。妖精は正確な関係性の把握ができないので、この悪戯は友達同士の場合でも行われます。
この妖精に応える事ができると、後日ペア関係のクーポンやチケットが当たったりします。
NPCについて
遠藤 健。
高校二年生。
同行のご希望があれば、一緒に参加します。
基本的に皆様のアクションに沿った行動をとります。
また遠藤以外のNPCの方でも、特定のマスターさんのキャラでなければ誰でもご指定して頂く事ができます。
気になるNPCさんがおられればどうぞご一緒にご参加ください。
Xキャラクターについて
この度、XキャラクターからNPCになった八千代 透子さんをガイドに登場させて頂いています。
彼女もまたご希望があれば皆様のリアクションに登場させる事ができますし、それ以外のXキャラクターでもコモンに指定されている方ならばご指定頂く事ができます。
口調などのキャラクター設定は、アクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLをアクションに書いて頂くだけで大丈夫です。