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魅了された寝子島
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夏朝は城へと歩を進めていた。もうすぐで山の入り口が見えてくる。
「あー、危ない人が多すぎるよ……」
腹這いになってバタバタと手足を動かしながら、『ルネ様は~美しーい』などと歌っている男性の横を通りすぎる。
魅了の恐ろしさを思い知る瞬間だ。
「お前、ルネ様に心を預けてはいないな?」
そんな声が聞こえ、横の木を見ると、それは大きなコウモリだった。ピンク色の瞳がキラリと光る。さっそく邪魔をしに来たらしい。
夏朝は身構える。隠し持っていた金属のハンマーに素早くシールを貼り付けた。
「それはどうかな?」
「見ればわかる。ケケケ、生意気なやつめ」
「怪物に手加減はしないよ」
魅了された人間が襲ってきたらどう対処しようかと思っていたが
一思いに倒せそうだ。ルネを追い出すための準備運動としては丁度良い。
「こちらのセリフだ、人間め」
羽を広げたコウモリは止まっていた木の枝を揺らし、こちらへ飛びかかってきた。
夏朝は持参していた折り畳み傘にシールを貼り付け、右足を踏み込んで鋭い突きを繰り出した。
「ぐお!?」
予想外の動きだったのだろう、目を見開いたコウモリは左の羽のつけ根を突かれて、バランスを崩し、ぼたりと地面に落ちた。
「ぐぅ……」
夏朝はそれに歩み寄った。
「また襲って来られちゃ面倒だからね」
夏朝はそう言って、羽の指の骨の上を踏みつけた。
「ぐああっ」
さらに傘で指間膜を切り裂き、前足に突き刺す。
「はっ」
「うぐあっ」
「二度と人間に逆らえないようにしてあげるよ」
前足、後ろ足、細長い親指、人差し指、中指、薬指、小指を順々に踏みつけて行く。
「お前……何者、だ」
最終的に痛みで気絶したようだが、体はバキバキだ。もう立ち上がれないだろう。
夏朝は山の入り口へと歩を進めた。
「人間相手には無理だけど、強化されちゃってるらしいし、大丈夫だよね」
しばらく上ると、大岩の下に膝をついて様子を伺う美野梨の姿があった。
「神野さん?」
背中を向けていた彼女は驚いたように振り返る。その両手には猫が抱かれていた。
「にぁぁぁ~」
「恵御納さん……?」
突然声をかけられたかと思えば、ねこみゅ仲間の夏朝だった。
「もしかして、夏朝さんは無事なの?」
夏朝は頷いて、美野梨のそばにしゃがんだ。
「神野さんも正気だね。よかった~少し心細かったんだよね」
「うん、私も。ねぇ、あれを見て」
大岩の陰からその向こうを覗きこむと、
「!」
そこには大きな城の入り口、門扉がそびえ立っていた。
「これがルネの城?」
夏朝が問うと、美野梨は頷いた。
「そうみたい。でも、ほら見張りが」
門扉の前には数人の人間が直立不動で立っていた。手には槍を持っている。一様に瞳はピンク色で、表情は虚ろだ。
ルネに魅了された人間達は改造レベルで身体強化されているらしいので、暴力を振るっても問題はないはずだが。
「うーん。数が多いよね?」
「目的はルネだから、無駄な争いはしたくないわね」
と、二人のスマホが鳴った。
不思議に思って、二人同時に画面を見る。
それは『ねこったー』のダイレクトメッセージだった。
『魅了されていない方ですね?』
二人のアカウントに同じメッセージがとどいたようだ。もちろん、正体はエレノアである。
夏朝と美野梨は顔を見合わせた。
『情報によると、城の裏口の二階の窓が開いてるそうです。突入するなら使って下さい』
今度はそう送られてきた。
「え? 誰?」
立て続けに次のメッセージが送られてくる。
『ただの情報提供者です。それとお願いがあります』
メッセージで送られてきた指示は、夏朝達のアカウントで特定のタグをつけてほしいとのことだ。
『ルネ様は血を求めています。私も祈りながらこの血を捧げています』
「情報戦も行われてるってことかしら」
すると、夏朝がスマホをしまった。
「打ち終わったから、裏から入ってルネのところまで行こうよ!」
「私はまだ打ててないから先に行って。一人づつ動いてた方が見つかりにくいわよ」
「了解。神野さんも気をつけて」
夏朝は頷いて駆けて行った。
美野梨はスマホに、指示された文章を打ち込む。
「これでいいわよね」
「おう? 神野か」
振り返ると、寝子島高校教員の
吉田 熊吉
が立っていた。
「なんだ、お前も無事だったんだな」
「先生も正気みたいですね」
今腕に抱いている猫も魅了されているわけではないので、動物に深く関係があると良いのかもしれない。
美野梨は顎に手を当てた。
「私も恵御納さんも猫好きだし、先生は熊吉だし、なくはないか」
こじつけだがその傾向はあるだろう。もちろん、そうではない人もいるだろうか。
「おう、この城にルネって奴がいるんだな? チカをたぶらかしやがって。さっそく行くぞ!」
「先生っ」
美野梨は吉田先生の腕を掴んだ。
「見張りがいるんです。裏口があるらしいので」
「そんなの、正面からやっちまえばいい」
声が大きい。それを注意しようとした時、
「おい、誰かいるぞ!」
案の定見つかったらしい。
「先生、これを被って」
猫鳴館から持ってきた毛皮を渡す。呼びで二枚持ってきて正解だった。
と、気づいた見張りが岩の陰を覗き込んできた。美野梨達は近くの林へ隠れ、毛皮を頭から被る。
「ん? いないな」
「動物もいるからそれだろう。ルネ様には報告しないほうが良いだろう」
「ああ、動物はな」
美野梨ははっとした。ルネは動物が嫌いということだろうか? それは新情報だ。
「戻るぞ。ルネ様の命令だ」
「おい、裏口とやらは本当なんだろうな?」
「はい」
夏朝から連絡が来ないということは無事潜入できたのだろう。
「あんたら、正気かい?」
小声で話かけてきたのはティオレだった。
「お、お前も正気を失ってないようだな」
「ええ。私はここの……」
住人じゃないと言おうとして止めて置いた。
「あなたも協力してもらえる?」
美野梨が問うと、ティオレは頷いた。
三人は一先ず、裏口へと向かった。
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担当ゲームマスター
高城ヒト
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年02月25日
参加申し込みの期限
2020年03月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年03月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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