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セピア幻想異聞録:No.3「マッチ売りの少女」
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◆
喫茶『セピア』の席についたタルトとマーガレットは、マッチ売りの少女が売っていた最後のマッチ箱を前に、長らく話しこんでいた。
「……みたい夢がみられるなら、当然、BLパラダイスだよね」
「そうですね、やっぱり理想のBL世界を」
ふたりで、しかとうなずき合う姿を見つめるのは、不思議そうな顔をした依菜里と、やや表情が引きつっているように見えなくもない悠弥である。
「ねえ、ユーヤ。びーえるって、なに?」
「依菜里は知らなくていい」
「むう……」
悠弥にばっさりと切り替えされ、依菜里は頬をふくらませた。しかし、そんなやりとりはよそに、タルトとマーガレットの話は白熱していく。
「とはいえ、理想のBLをみるためには設定を詰めないとだよね?」
「舞台はファンタジー世界か、現代日本か……悩ましいですねえ」
「あ。でも、僕は気持ちを伝えられないツンデレな美少年が見たいかも。いつも先輩をからかってるんだけど、ピンチには身を挺して庇うような感じの!」
「それだと学園物ですか? なるほど。定番といえば定番ですが、それゆえの安定感がありますね」
口もとに手を当てて考えるマーガレットに対し、タルトは嬉々として語る。
「たとえば、こう――『先輩、まだ彼女に気持ち伝えられないんですか? 誰かに取られちゃいますよ?』って先輩をからかってるの! でも、先輩のほうがためらっていたりすると……」
すると、マーガレットが、ぴっと人差し指を立て、タルトの言葉の先を制した。
「わかります。『じゃ、取っちゃおうかな。僕が――先輩を』みたいな感じですよね?」
ぱちんと、タルトは両の手のひらを叩いた。
「そうそう! それそれ、いいね! あ。外見は、硯先生とちょっと似た感じで!」
「……はい?」
突如として、名指しされた悠弥が、困惑の声を発した。目をぱちくりとさせる悠弥に顔を向け、タルトは言う。
「先生はどう思います? 好みのカップリングってどんなのですか?」
「ええと、いえ、その……私は……」
もごもごと言葉を濁し、悠弥は助けを求めるように、マーガレットへと視線をやる。けれど、そこはタルトと共通の趣味をもつ、マーガレットである。
「本職の先生の意見は貴重ですね」
至極真面目な顔で返され、悠弥はたじろいだ。
「先生には、子供たちが胸をときめかすようなBL童話を書いてほしいなあ」
と、タルト。
「新作も期待してますわ」
と、マーガレット。
「だから、びーえるって、なに……?」
とは、依菜里のささやかな疑問である。
悠弥が、どう答えたものかと頭を悩ませていれば、そこでふと、マーガレットの意識が卓上のマッチへと移った。
「ところで、タルト先輩。実は私、マッチを使ったことがないのですが、どうやって使うのですか?」
「えっ? マガレちゃん、使い方とか知らないの?」
しばし、きょとりとしたタルトだったが、すぐに困ったような顔になる。
「でも、僕も正直使ったことないからなあ」
「えっ。先輩も、マッチ使ったことないのですか?」
ふたりの間に、沈黙が落ちた。マッチ箱と、中に入っていた一本のマッチを手にしたマーガレットが、悠弥を振り返る。
「先生、これはどうすれば?」
「あ、ああ――それでしたら、箱の側面にあるざらざらとした部分で、擦っていただければ」
「なるほど。それでは、私が代表させていただいて……」
マッチに火を灯すべく、マーガレットがマッチの火薬部分を、箱の側面に滑らせた――そのとき、ぱきりと、乾いた音がその場に響いた。
「あ、折れた」
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あとがき
担当マスター:
かたこと
ファンレターはマスターページから!
この度は、喫茶「セピア」へのご来店、まことにありがとうございました。
マッチ売りの少女が訪れた「セピア」で起こった、ささやかなできごと。そして、映し出された夢幻の世界。ご参加してくださった皆々さまにとっては、どのようなものとなったでしょうか。
このリアクションが、皆々さまのお口に合いますことを、願って。
それでは、また、お会いする日まで。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
かたこと
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年02月01日
参加申し込みの期限
2020年02月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年02月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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