this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
セピア幻想異聞録:No.3「マッチ売りの少女」
<< もどる
1
2
3
4
つぎへ >>
◆
一方で、一足早くマッチに火を灯していた葉月は、緑が濃く香る深い森の中で目を覚ました。
身体を起こすと、白く可憐な花で編まれた花冠が、膝へと落ちる。葉月が花冠を手に取って眺めていると、どこからか、声がした。
『ハヅキ』
それは、不思議と頭の中に響くような、声だった。葉月が顔をあげたのなら、木々の枝葉がさざめいている。
『ハヅキ、ハヅキ』
『わたしたちのお姫さま』
『やっと目を覚ました』
森の木々たちが語りかけてきているのだと、葉月は直感的に理解した。花冠を手にしたまま、葉月が立ちあがると、うっそうと茂っていた木々が生きているかのように動き、道を開ける。
「ありがとう、通してくれるのね」
手近な木の幹にふれて、ささやくように礼を告げれば、ふれられた木は、よろこびに打ちふるえるかのように枝葉を揺らした。かと思いきや、葉月の手がふれた箇所から、薄い紅色へと色づいていく。やがて、枝には小さなつぼみがつき始め、桜にもよく似た花が咲きほころんだ。
次々と花を咲かせていく木々の間を、ゆったりと歩きながら、葉月は、徐々に移り変わるその不思議な景色を、ながめていた。ふと、振り返れば、葉月の歩いたあとには、淡い光を帯びた無数の花々が咲いている。
それはまるで、葉月という存在が、閉ざされた森に春を導いたかのように。
と。一陣の風が吹いた。
たちまち、木々がつけた薄紅の花びらは風に散り、葉月の視界を埋めつくした。しかし、葉月は動じない。緑がかった黒い髪を風に遊ばせながら、舞い散る花びらのひとひらへと手を伸ばす。花びらは、葉月の手に吸いこまれるかのように収まった。
世界を染めあげた花吹雪が、ふいに、やむ。気づけば、葉月は、光と闇で覆われた世界にたたずんでいた。空には、ふたつの丸い月が昇り、足もとでは、月光を浴びて光る水晶の花々が、大地を埋めつくしている。
それは、さながら万華鏡のようだった。次々と移り変わっていく世界を、しかし、葉月は、ただあるがまま素直に受け止め、その幻想をたのしむ。
一歩、足を踏み出すと、足もとで水晶のすずらんが、ちりんと、澄んだ音を鳴らした。
「次は、どんな世界をみせてくれるのかしら。たのしみね」
かすか、その唇が笑みをかたどった。
<< もどる
1
2
3
4
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
セピア幻想異聞録:No.3「マッチ売りの少女」
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
かたこと
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年02月01日
参加申し込みの期限
2020年02月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年02月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!