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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
いきなり夜間警備！？ 無事に連勤できるかな
◆ナイトメアはすぐそこに
陽気な男。胡散臭い少女。二人の説明を電話越しに聴いた後、水守 流は大きく伸びをしながらこう考えるのだった。
――まじかー、似た感じのゲーム動画では見たことあるけど未プレイなんだよな……参ったぜ。
類似したゲームがあるという点にSRSNのクリエイティビティが危ぶまれるがさておき、流はぬいぐるみの動向の把握とバッテリーの節約の二点のポイントを見出した。……が。
「言うはやすし行うは難しか……胃が痛くなりそうだぜ……」
そんなことを呟きながら流はモニターを確認した。ぬいぐるみはそれぞれの部屋でぼんやりと座っている。暫くの間は動かなさそうだった。流は彼らの位置から警備室までのルートをチェックし、モニターを切った。節電のためとはいえ、モニターを見ていない間は彼の心がじわじわと痛む。
「まだ動いてないか？」
流はボブとリサを確認した。この二体はまだ動き出していないようだが……。どこからかとてとてとて、と足音が響く。
「うお！ なんか音がしたような？」
彼はモニターをチェックしたが、すぐ近くにジェニーが迫っていることを確認してボタンを押した。
「ちけぇ！ シャッター！」
ばくばくと激しく動く心臓を押さえつつ、流はちらりと時計を確認した。時計は1:38を示している。まだまだ先は長いようだ。
「こ、この調子でいけるのか？」
不安を胸に、彼はモニターを確認した。
それから七日目。流は慣れた手つきでシャッターを下ろしている。シャッターの先ではぬいぐるみが暴れているのか何かと何かがぶつかり合う激しい音がしていた。
「動画の通りなら今日は運ゲーなんだよな……」
その言葉が示す通りバッテリーはめりめりと減っていき、最後まで持つ可能性は低い。
「持ちますようにっと……うお！？ またかよ！」
シャッターを上げた次の瞬間にはまた別のぬいぐるみが訪れる。時計は5:36を指していた。あと少し……だが、バッテリーもまたあと少しである。ぬいぐるみはシャッターの向こうで暴れているようで、鈍い音がする。その音が消えた途端、流の視界が真っ暗になった。
「やっぱりか……」
死を覚悟したその瞬間、時計が6:00を示して部屋に黒服がぞろぞろと入ってきた。戸惑う流は『おめでとうございます』というカンペを見せられた後、彼らに抱えられる。
「……よ、よっしゃー！ 賞金ゲットだ！！」
神輿や胴上げのような雰囲気の中で彼は勝利の喜びに浸るのだった――。
「というわけで水守 流さん、マリエッタ・ラシュリエさん。生還おめでとうございます！ ちょっと無理ゲーだと思ってたんですがいけるもんなんですねー！」
仮想空間の外、マイクの前に立った生身の不知火 ゆかりの前にあるのは、無数のモニターだった。そのモニターには朝日を浴びる流の姿が映し出されている。
「リタイアしてしまった方は残念でした。またの挑戦をお待ちしております」
そしてくるりと回転すると、どこか遠くの、誰でもない誰かへ向けて言うように語り掛ける。
「では名残惜しいですが、これにて『いきなり夜間警備！？ 無事に連勤できるかな』は一時閉幕！ ご視聴ありがとうございましたー！ よかったら高評価とチャンネル登録お願いしまーす」
奇妙なくらい明るい声を最後に、その番組は終わった。
陽気な男。胡散臭い少女。二人の説明を電話越しに聴いた後、水守 流は大きく伸びをしながらこう考えるのだった。
――まじかー、似た感じのゲーム動画では見たことあるけど未プレイなんだよな……参ったぜ。
類似したゲームがあるという点にSRSNのクリエイティビティが危ぶまれるがさておき、流はぬいぐるみの動向の把握とバッテリーの節約の二点のポイントを見出した。……が。
「言うはやすし行うは難しか……胃が痛くなりそうだぜ……」
そんなことを呟きながら流はモニターを確認した。ぬいぐるみはそれぞれの部屋でぼんやりと座っている。暫くの間は動かなさそうだった。流は彼らの位置から警備室までのルートをチェックし、モニターを切った。節電のためとはいえ、モニターを見ていない間は彼の心がじわじわと痛む。
「まだ動いてないか？」
流はボブとリサを確認した。この二体はまだ動き出していないようだが……。どこからかとてとてとて、と足音が響く。
「うお！ なんか音がしたような？」
彼はモニターをチェックしたが、すぐ近くにジェニーが迫っていることを確認してボタンを押した。
「ちけぇ！ シャッター！」
ばくばくと激しく動く心臓を押さえつつ、流はちらりと時計を確認した。時計は1:38を示している。まだまだ先は長いようだ。
「こ、この調子でいけるのか？」
不安を胸に、彼はモニターを確認した。
それから七日目。流は慣れた手つきでシャッターを下ろしている。シャッターの先ではぬいぐるみが暴れているのか何かと何かがぶつかり合う激しい音がしていた。
「動画の通りなら今日は運ゲーなんだよな……」
その言葉が示す通りバッテリーはめりめりと減っていき、最後まで持つ可能性は低い。
「持ちますようにっと……うお！？ またかよ！」
シャッターを上げた次の瞬間にはまた別のぬいぐるみが訪れる。時計は5:36を指していた。あと少し……だが、バッテリーもまたあと少しである。ぬいぐるみはシャッターの向こうで暴れているようで、鈍い音がする。その音が消えた途端、流の視界が真っ暗になった。
「やっぱりか……」
死を覚悟したその瞬間、時計が6:00を示して部屋に黒服がぞろぞろと入ってきた。戸惑う流は『おめでとうございます』というカンペを見せられた後、彼らに抱えられる。
「……よ、よっしゃー！ 賞金ゲットだ！！」
神輿や胴上げのような雰囲気の中で彼は勝利の喜びに浸るのだった――。
「というわけで水守 流さん、マリエッタ・ラシュリエさん。生還おめでとうございます！ ちょっと無理ゲーだと思ってたんですがいけるもんなんですねー！」
仮想空間の外、マイクの前に立った生身の不知火 ゆかりの前にあるのは、無数のモニターだった。そのモニターには朝日を浴びる流の姿が映し出されている。
「リタイアしてしまった方は残念でした。またの挑戦をお待ちしております」
そしてくるりと回転すると、どこか遠くの、誰でもない誰かへ向けて言うように語り掛ける。
「では名残惜しいですが、これにて『いきなり夜間警備！？ 無事に連勤できるかな』は一時閉幕！ ご視聴ありがとうございましたー！ よかったら高評価とチャンネル登録お願いしまーす」
奇妙なくらい明るい声を最後に、その番組は終わった。
あとがき
担当マスター：
六原紀伊
ファンレターはマスターページから！
六原です。オマージュ元バレバレでしたね。
不気味でブラックなアイスクリーム店、如何でしたか。
皆様の勇姿しっかり書かせていただきました。ご期待に沿うものとなっていたら幸いです。
判定ですが、公平性を考慮してダイスで判定いたしました。七日間無事だった方はおめでとうございます。
参加者の皆様にはこのシナリオから数日後ぐらいにSRSNからそれなりのお金とお礼の品が送られます。
お礼の品の詳細については、個別コメントの方でお知らせしております。
今後のガイドについてですが、未定です。マスターページにて改めて告知いたします。
ご縁がありましたらその時はよろしくお願いします。
最後に、SRSNの今後について。
今回の番組は続けつつも、また別の番組を考えているそうです。続編、あるいは別番組はまた別のシナリオにて。
それでは、ご参加ありがとうございました。
不気味でブラックなアイスクリーム店、如何でしたか。
皆様の勇姿しっかり書かせていただきました。ご期待に沿うものとなっていたら幸いです。
判定ですが、公平性を考慮してダイスで判定いたしました。七日間無事だった方はおめでとうございます。
参加者の皆様にはこのシナリオから数日後ぐらいにSRSNからそれなりのお金とお礼の品が送られます。
お礼の品の詳細については、個別コメントの方でお知らせしております。
今後のガイドについてですが、未定です。マスターページにて改めて告知いたします。
ご縁がありましたらその時はよろしくお願いします。
最後に、SRSNの今後について。
今回の番組は続けつつも、また別の番組を考えているそうです。続編、あるいは別番組はまた別のシナリオにて。
それでは、ご参加ありがとうございました。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2020年01月06日
- 参加申し込みの期限
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- 2020年01月13日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2020年01月13日 11時00分
