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【星幽塔】第六階層 道化の遺産
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◆
ティオレの構えるダガーが紅い輝きを放った。
ダガーの刀身をそのまま延長したような炎の一閃が、幼体メンデスの翼を焼き焦がす。
怒れるメンデスは、ぐるり首を巡らせて牙を剥く。咄嗟に屈んだティオレの頭上で、ガチリガチリと鋭く不快な音が響いた。
そのまま、右足を軸に方向転換。後ろへ跳んだ。目の前にまで迫る鉤爪を、ダガーの側面で滑らせるようにして受け流す。
ティオレは受け流した勢いのまま、左へ回り込むように踏み込んだ。
メンデスの長い首がティオレを追いかける。だが盗賊の機敏さに、身体が追随しきれていない。
無防備に晒された横腹を、炎が斬りつけた。
たまらず苦悶の叫びをもらし、鉤爪を振り回してもがくメンデス。
ティオレは振り抜いたダガーを逆手に返し、逆袈裟に斬り上げる。
十字の炎を受けたメンデスがたまらず後退。
追撃の構えを取ったティオレは、しかし次の瞬間に迸った咆哮に後ずさる。
思わず耳を塞ぎ、軽い目まいすら覚えるほどの不快な咆哮。そいつが収まった時、ダガーが纏い、メンデスを焼いた炎は消えていた。
否、咆哮によってかき消されたのだ。
驚く間もなくメンデスが肉迫する。
「これが例のノイズってわけかい!」
二本目のダガーを抜き、ティオレは左右から迫る鉤爪を切り払う。次いで迫る牙を半身で躱し、メンデスの腹下へ潜り込むように前転。
そのまま後ろへ抜け、距離を取った。
◆
騎乗した羊の動きが、不意に鈍った。
鉤爪を避けそこねた瑠樹の肩口がぱっくり裂け、鮮血が飛ぶ。
「っ……! 羊さん、大丈夫?」
見れば羊はぐったりした顔をしていて、どう見たって大丈夫そうではなかった。
そして、メンデスはそれを見逃さない。
ノイズが放たれたかと思うと、弱々しい声をあげて羊は消滅してしまう。
騎乗先を失い、体勢を崩す瑠樹。
すかさず襲いかかるメンデスに、しかし瑠樹は態勢を崩した勢いを利用して思いきり地面を転がった。
起き上がりざまに矢を放ち、
「ほらほら、こっちだよぉ!」
人間なら青筋立ててそうな勢いで追うメンデスだが、羊がいなくとも瑠樹は小さくすばっしこい。
喰らいつこうとするその度に空振り、音だけは獰猛で鋭い牙鳴りが何度も響く。
そのうちに、瑠樹は隙をついて騎士の光を再度発動。再び現れた羊に騎乗し、弓を射かけて逃げまわる。
◆
喉首を狙って宙を舞う夏朝の肉球型戦輪を、メンデスは器用に首をしならせて回避した。
翼を翻し、旋転。牙でも鉤爪でもなく、体全体を叩きつけるようにして飛びかかる。
身を躱した夏朝のねこマフラーが、その風圧に音を立ててはためく。
避けると同時に戦輪のワイヤーを巻き取り、再び射出。手首のスナップでその軌道を制御、メンデスを囲う鋭い楕円を描く。
そして収縮。
しかしメンデスはひときわ強烈な羽ばたきで、楕円軌道の上へと抜けた。鉤爪とワイヤーが微かに触れ合い、耳障りな音を立てた。
夏朝はすかさず手首を返し、戦輪とワイヤーを縦に一閃。
旋回が遅れたメンデスは今度こそ避けきれず、翼に一文字の傷が走る。
痛苦に呻く身体が、溺れたように空中でもがく。
(フローレンスさんの為にも、ここで殲滅する……!)
距離を詰める夏朝。
瞬間、メンデスの光がギラリと獰猛に輝いた。
牙を右手甲で受け止める夏朝。鈍い金属音が響き、腕の骨が悲鳴を上げる。
痛みを噛み潰すように歯を食いしばり、札のように左手に構えるのはねこシール。
ほとんど押し付けるようにして直張りし、『重く軽く』。
急激に増加した自重にメンデスが態勢を崩し――
「っ!?」
目をみはる夏朝。
ノイズを撒き散らしたかと思うと、メンデスはろっこんの影響を振り払ったのだ。
(奴等、ろっこんにまで!?)
だが、それについて深く考える余裕は今はない。
◆
赤光纏うサキリの剣閃が、大型メンデスの翼を引き裂いた。
それにはいっさい構うことなく、成体は首を縦横無尽にしならせる。
大口を開けて放つその咬撃を、ゴーレムが一糸乱れぬ魔法弾の弾幕で迎え撃つ。
口腔に攻撃を浴びたメンデスは流石に怯み、その隙にサキリは離脱。メンデスが、ゴーレムたちを押しのけるように左腕を薙ぎ払う。
「させるか!」
豪が大岩を投げ飛ばす。小型メンデスならそのまま押し潰せそうな岩でも、『軽いぜ!』があれば小石に等しい。
着弾の瞬間に重さを取り戻した岩が、メンデスの腕を押しつぶして砕け散る。
砂煙がもうと立ち込め、紛れるようにしてサキリが再び空間を斬り裂く。
瞬間、メンデスが身をよじった。典型的なドラゴンであれば、そう――ブレスでも吐くような動き。
「ノイズです、気をつけて!」
フローレンスの声が一瞬先んじ、ならばとサキリは懐から真っ赤な円型の物体を引き抜いた。
炸裂イモである。
魔風の光を発動。空気の振動を起こすと同時、炸裂イモを押し込むように投げつける。
直後、爆音と突風がサキリたちの肌を叩いた。
微かに混じる不協和音に、蛇腹剣の赤い輝きが消えかけの蝋燭の火のように薄れ、またたく。
(――ダメか)
サキリは内心で舌打ちする。
同じ「音」をぶつければ、打ち消せるかと思ったが。軽減できるだけマシ、とも言えるか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年12月29日
参加申し込みの期限
2020年01月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年01月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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