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【期末テスト】赤点?満点?? 寒風、四日間の死線<物語編>
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(……さむい、ねむい、地元とは、比較に……ならない、なにこれさむい……)
2年生の
志波 拓郎
は、4日目のテストをそんな思いで終えました。
九州出身の拓郎は去年寝子島の冬は経験済みでしたが、それでもつい地元の暖かさと比べてしまうのでした。
(早く……食べて、暖まらないと……寒い、眠い……お昼ごはん、教室だと、だめだ……)
「食堂にいこう……温かいご飯食べなきゃ……!」
食堂に着いた拓郎はメニューを眺めます。
(スタミナ丼にしよう)
拓郎は食券を学食のおばちゃんに渡しました。いつもならそれで終わりのはずが、
「ご一緒にジャンボかき氷はいかが?」
と声をかけられました。
「え? かき氷? いや、自分はいらな……」
こんなに寒いのにとんでもない、と断ろうとしたのですが。
「そんなこと言わずに、助けると思って!」
すごくいい笑顔で迫られてしまいました。
「いら……いりま、す……」
「まいどあり!」
断り切れずに、拓郎はかき氷を頼んでしまいため息をつきました。
「俺寒いの苦手なのにもー! 早くエアコン直れー」
2日目、3日目とそう思っていたのは、拓郎の兄である3年生の
志波 武道
です。
「よーやく最終日かー。チョー寒くてこれ校庭でテスト受けても変わんないよね!?」
ようやく試験を終えた武道は立ち上がります。
「いつもならお弁当だけど、3日あることは4日あると睨んだとおり! ってことで今日は食堂でホカホカご飯にするぜーひゃっほい!」
やはり兄弟、考えることは一緒なのか武道も、食券を買い学食のおばちゃんに声をかけました。
「すみませーん、日替わりAひとつ!」
「はいよ。ご一緒にジャンボかき氷をどうぞ!」
「……え? かき氷? えー……ごめーんおばちゃん! 教室クーラー壊れて俺チョーカチコチで!」
相手を不快にさせないノリでにこやかに断った武道ですが。
「そんなこと言わずに。実は発注ミスで困ってるのよ」
おばちゃんにすがるような眼差しを向けられてしまい。
「アッハイイタダキマス」
困ってるなら仕方ない……武道は観念してかき氷を受け取りました。
「氷は保存するにも場所とるしなー、しかたないね!」
(……ご飯冷める前に先にかきこむかなー)
テーブルについた拓郎は、かき氷を前に悩んでいました。
(……どうしようこれ……体冷えてるからまずご飯? いや、最後に食べるとせっかく暖まったのが……)
悩みながらかき氷を一口すくい口に入れます。
「あ、美味しい……けど冷たい……」
次に丼ご飯をパクッと食べて、
(あったかい)
そうやって交互に食べていると。
「あれ? たー坊じゃなぁい!」
聞き慣れた声がして、武道が現れたのでした。
「……兄貴? 珍しいな、食堂」
武道はトレイを手に拓郎の前の席に座ります。
「そっちの丼も美味しそうだなー、で、断れなかったのね」
武道は拓郎のかき氷に目をやって笑い、食べ始めます。
(兄貴もか)
かき氷を引き受ける様子が目に見えるようでした。
「そーいやたー坊テストはどんな感じ? あと教室チョー寒くない!?」
明るく軽口をたたく武道。
「寒い……寒いのは、辛い……」
対照的に無口気味で言葉を選びながら話す拓郎は、食べながら、ポツポツと話しました。
「ダヨネー!」
「テスト、兄貴こそ……大丈夫なのか?」
丼は食べ終わった拓郎は、まだ多めに残ってるかき氷に仕方なく手をつけようとしました。
「俺はまーボチボチかな? たー坊は暗記科目とかダイジョブー?」
と、話しながら……武道は頃合いを見て、少し溶け始めた自分のかき氷を口の中に流し込みました。
「つめたーうまー! たー坊の分もチョーダイ!」
「……兄貴? って、あぁ!?」
拓郎が返事をする間もなく、武道は拓郎のかき氷を奪い一気に流し込みます。
「……マジか……」
拓郎は呆然とその様子を見ていました。
(食べきったぞ、あの氷を……普段なら、デザート横取りは絶対に許さない、けど……いや、まぁ、今回はいいか……)
「ゴチソウサマ!」
と、武道がかき氷の器を置くと、拓郎は立ち上がりました。
「先にいく」
と、トレイを手に席を離れながら思います。
(もしかして、困ってるのを察して食べたのかな?)
拓郎の背を見送り、お腹が冷え切った武道は思っていました。
(うぅ、体冷たいし、甘いの苦手なんだけど……缶コーヒーのホットでも飲むか……)
自販機に向かうと、拓郎が立っていました。
「……奢る」
「エッ?」
差し出してきたものを手に取れば、熱いお茶の缶でした。
「いいの? うれしー! エアコンの故障もたまにはイイカモ?」
無言で去る拓郎の成長を感じ、手だけでなく武道の胸は温かくなっていました。
そしてそっと心の中でつぶやくのでした。
(がんばれよ、たー坊)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
茄子りんこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年03月08日
参加申し込みの期限
2020年03月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年03月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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