【期末テスト】赤点？満点？？寒風、四日間の死線＜物語編＞｜リアクション

【期末テスト】赤点？満点？？寒風、四日間の死線＜物語編＞

〇Ｘマスフェア

　八神修は放課後の図書室で、七夜あおいを見つけました。
　時々放課後の図書室で勉強しているとき、あおいに質問を受けて教えたりしています。
　静かに近づくと、あおいもこちらに気づきました。
「あ、修君」
「あおい、テストお疲れさま。どうだった？」
　修はあおいに尋ねます。
「うん……まあまあかな。修君がいつも教えてくれるおかげだよ、ありがとう」
　笑顔でお礼を言われ、くすぐったくて誇らしい気持ちになる修ですが。
「それはあおいの頑張りの賜物だよ」
　と、心から努力を褒めました。
（良かったな、あおい。その笑顔が最高のご褒美だ）
「修君は？　いつも通り？」
「俺の結果？　まあまあかな。けど幾つか間違えちゃってさ」
「えっ？　何の教科？」
　目を見張るあおいに修は頭をかきながら答えます。
「家庭科……引掛けにやられちゃったんだ」
「あー……わかりにくいところあったよね、最後の問題？　私も間違えた」
「そう、それ。やられちゃったなあ。反省だよ」
　同じ問題を間違えたとわかり、二人は笑い合いました。
　が、テストが終わったとはいえ静かにすべき図書室だったと気づき、修は声を潜めます。
「ま、ともあれテストお疲れーってことで、軽くお茶でもしていかないか。実はこれ……」
　修はスマホを取り出し画面を操作してあおいに見せました。
「Ｘマスフェア？」
「そう、しかも」
　覗き込んだあおいは驚いた表情になりました。
「あ、割引クーポンがあるんだね。喫茶店なのにすごく安い！」

　そして間もなく、二人はＸマスフェアの喫茶店を訪れたのでした。
　ロマンティックなクリスマスの曲が流れる中、二人は飲み物を頼みます。
「まずは乾杯だな。テストお疲れ！」
「おつかれさま！」
　シャンパン風ジュースのグラスを打ち合わせ、乾杯しました。
「スイーツ、何がいい？」
　修がメニューを見せると、あおいは目を輝かせて見入ります。
「えー、どれも可愛いし美味しそう！」
「そうだな、選ぶのも楽しい」
　週はわくわくして心が温まっているj分に気づいて思います。
（あおいの心もぽかぽかだと良いな）
　ようやく注文を済ませたところで、修は話します。
「これからの予定を相談したいな」
　Xマスの計画を相談したかったのですが。
「これから？　修君は帰ったら何をするの？」
　雑談は違うほうに転がっていきます。
「帰ったら？　俺はペットの猫達をもふもふ構いまくる予定だよ。テスト中は構ってやれなかったからね」
「いいなあ」
　羨ましがるあおいに、修はにこやかに、
「週末でもおいでよ。猫達もあおいを覚えてるよ」
　と誘うのでした。
「猫ちゃんたち会いたいな……」
　あおいが考えているところにちょうどスイーツが届き。
「うわあ、可愛い！」
　相談は一時中断、二人は甘い時間を過ごしたのでした。

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