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アンチカップルの怪
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「さぁ、武正さん! 噂の不思議生物を捕まえに行くわよ!」
「何かの見間違いだろう? まぁカップルに迷惑をかける不届き者はいるのかもしれないし、見回るのは構わないが……」
伊藤 恵美
が目の前の暗い道を指して意気揚々に言うが、
伊藤 武正
はそれに対して冷静に言葉を返す。
二人は最近、寝子島を密かに騒がしている不思議生物を退治しに行こうとしているのだが、武正はそんな生物はいないと考えているようだ。
「しかし、腕を組んで歩く必要はあるのかい?」
「誘き出すには必要な事よ」
そう言われては納得するしかない武正だが、どうにも少し恥ずかしいようだ。
「ふふ。でも、こうしてると若い頃に戻ったみたいね」
「僕はともかく君は今でも充分若いよ」
「もう、武正さんたら♪」
少し照れながらも恵美へそう言う武正。
武正の性格を良く知り尽くしている恵美はそれが本心である事を理解し、顔を赤くして照れていた。
確かに二人ともまだまだ若いと言えるかもしれない。人気の少ない夜道とは言え、道を歩いていると時にこんなバカップル全開のやり取りをするのだから。
恵美はけして自覚を持っていたというわけではない。しかし、こんなやり取りが出来る二人だからこそ今回の事件の囮としては最適と言えるだろう。
その証拠ににょきっと壁から生えてきた腕が二人へと伸びていく。
「むっ!」
「えっ?」
だが、その腕の存在に一早く気づいた武正が恵美をかばう様に抱き込み、腕を払う。
武正の行動で恵美もまたその腕の存在に気づき、驚きの声を上げた。
「……今の腕は何だ?」
払った瞬間に壁の中へと消えた腕。その壁を武正が触ってみるも普通の石の壁であり、何か変な細工もされていない。
そうして武正が壁を調べていると、恵美が彼を呼びながら服を引っ張った。
「見て、武正さん! やっぱり不思議生物はいたのよ!」
そう言われ、恵美が指している方を見ればピョンピョンとあらぬ方向に飛び回る手足の生えた毛玉のような物がいた。
どうやら毛玉のような生物は手を抑えて痛がっているように見える。
しかし、自分の事を武正と恵美が見ている事に気づくと、キッと二人の方を見た。
「カップルは撲滅するべし! カップル絶滅するべし! ラブラブするべからず!」
威嚇するように両腕を上げ、そんな事を叫びだす毛玉生物。
言われた恵美と武正と言えば、それに対する反応はそれぞれで全く違うものだった。
「うんうん、解ってるじゃない。私達はラブラブなんだから♪」
と、呟きながら両手で頬を挟んで恥ずかしがる恵美。
その横では武正が――
「これは新種の生物か? 何処かの学会に報告すべきか?」
真剣な表情で悩んでいた。
そんな二人に毛玉生物のボルテージはより上がり、そこで恵美は正気に戻って武正に早く捕まえないと! と、促す。
「あ、あぁ。そうだったな。何かは解らんが人に迷惑をかけるのは感心しないな」
自然な動作で取り出したるは爪楊枝。
そして、武正は古流の足捌きで毛玉の行く方向へ先回りして逃げられないよう追い詰めていく。
「えーと、どうして爪楊枝?」
「僕はあまり漫画を読むほうじゃないんだが、子供の頃読んだ剣道漫画で主人公の父が爪楊枝でヤクザを撃退してたんだ」
恵美の素朴な疑問に武正は目の前の毛玉生物から一時も目を離さずに答える。
(あ、主人公の名前が生まれた日時のアレか)
どうやら恵美もその漫画を知っているらしく直ぐに何の事を言っているのか理解できたようだ。
そして、同時に今回は目立つ為に木刀は持って来ていないという事も理解していた。事前に恵美が囮である事を説明していた為だろう。
だが、恵美は例え爪楊枝だろうと武正ならば勝てると確信し、ただ彼を応援する。
そして、暫くの間、武正が足捌きで追い込んでいると体力を消耗し疲れたのか毛玉はベチャッと地面に倒れた。
一方の武正と言えば準備運動程度くらいにしか疲労を感じておらず、体力に歴然の差があったようだ。
「僕のような武骨者でも愛してくれる人はいるんだ。お前にだってきっといるさ」
倒れている毛玉生物に対して武正はそんな風に語りかける。
「そうね、貴方結構可愛いから気に入ってくれる子がいるかも」
それに同意するように恵美が続けて言うが、可愛いという点に対しては武正は首を捻っていた。
二人の言葉を聞いても、ただベチャッとしているだけの毛玉。その姿はまるで何を言われても変わらないという意思表示のよう。
「それにしてもやっぱり武正さんは凄いしカッコいいわ♪」
しかし、そんな毛玉生物の様子を気にせず、夫の恰好良い姿に感激して恵美は武正の頬へとキスをする。
「カップルが憎いぃいいいいいい!」
その瞬間、叫びながら毛玉生物はまるで溶けるように消えていった。
武正にキスをしていた恵美も、キスをされて真っ赤になっていた武正も、突然の事にただ驚く。
どうやら意図せずして退治をしてしまったようだが、もしかしたら再び彼らの前に毛玉生物は現れるかもしれない。独り善がりな憎しみと共に。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年12月26日
参加申し込みの期限
2020年01月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年01月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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