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【星幽塔】第一階層 親しき者への鎮魂歌
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◆
小高い丘へと向かった冒険者たちに襲いかかってきたのは、百はくだらないかという羊の大群だった。
濁った瞳でよだれを垂らしながら迫る羊たちは、当然ゾンビ化している。
そしてそれを率いるのは、一人の羊飼いの女ゾンビ。
マリーネの母、マリオンだった。
向かってくる羊の大群に、月詠は魔土の光で陣地を形成。
落とし穴や堀に引っかかり、ゾンビ羊たちは次々に身動きが取れなくなる。
「羊さんまでゾンビ化してるなんて…!」
もがくゾンビ羊たちに、リリエルが炎の弾を次々に撃ち込む。
羊とは思えないおぞましい断末魔をあげて燃えあがる仲間に、ゾンビ羊たちはそのまま次から次へと殺到する。
燃え移るのも構わない様子で仲間を踏みつけ乗り越え、ゾンビ羊たちは互いの身体を踏み台にする格好で迫ってくる。
さらさらとメモ帳にペンを走らせた月詠が、『絵空事』を発動。
進化能力により、絵と五メートル以内の距離にいるゾンビ羊たち――「死んだ動物」の間に引力が発生し、まとめてメモの中に封印した。
これで数は一気に減らせたが、依然としてゾンビ羊たちはタワーを作って壁を乗り越えようとする。
頂上付近の羊を火炎弾で叩き落としたリリエルが、その隙に土台になっている羊目がけて炎の弾を撃ち込む。
「そっちの群れはお願いします!」
「わかりました!」
リリエルの言葉に応じて、妙子が癒やしの光で羊たちの動きを鈍らせる。
すかさず夏朝がねこシールを射出し、どこでもいいから群れのどこかに貼り付いた瞬間に『重く軽く』。
突然重さを増した仲間を支えきれなくなり、羊の塔が一部崩壊。それでもなおのぼってくる羊は、戦輪でもって払い落とす。
それでも向かってくるのをやめないゾンビ羊たち。
そこで月詠が一計を案じた。
壁から身を乗り出し、ゾンビ羊たちの亡骸が比較的多い箇所へと一枚の紙を投げ落とした。
紙切れなんぞ気にもとめず、ゾンビ羊たちは同胞の亡骸を踏み台に登ってくる。
そしてどこかの一匹が、蹄で紙切れを引き裂いた。
『絵空事』が解除され、封印されていたゾンビ羊が一挙に飛び出す。
ゾンビ羊の塔は一瞬膨れ上がったかと思うと、次の瞬間には雪崩のように崩壊した。
あるいは足が他の羊の毛に絡まり、あるいは押しつぶされ、一つの蠢く塊のような有様。
「皆、イモを頼む」
月詠の合図で、リリエル以外の全員がありったけの炸裂イモを羊たちへと投げ込む。
その間にリリエルのフライパンに宿された光がひときわ強い光を放ち、特大の火炎弾が形成される。
「羊さん……ごめんなさい!」
ゾンビ羊たちへと叩き込まれた火炎弾の衝撃が、炸裂イモを爆発させた。ひとつのイモがもうひとつのイモを爆発させ、その爆発が――と連鎖的にイモは爆発。
ゾンビ羊たちを丸焦げにする勢いで、凄まじい爆音を幾重にも響き渡った。
小高い丘に残るのは、あとはマリオンただ一人。
けしかけた羊たちが尽く倒された今、その姿は動揺し途方に暮れているようにも見えた。
そしてそんな時、マリーネが不意に駆け出した。
「マリーネさん!?」
妙子と夏朝の制止も聞かずに壁を飛び越え、マリオン目指して走り続ける。
多分それは、「せめて自分の手で」という想いからだったのだろう。
斬空赤刃コピーで背後へと回り込み、剣を振り上げるマリーネ。
しかしその手が、一瞬止まる。
そしてその一瞬は、マリオンが牙を剥くには十分な隙だった。
マリーネが我に返るのと、噛みつく音がしたのはほぼ同時。
けれど噛みつかれたのはマリーネではなく、すんでのところで割って入った妙子だった。
「マリーネさん、大丈夫ですか!?」
自分の腕が噛まれているのも気にせず、マリーネを気遣う妙子。
「白石さん!」
戦輪が走り、マリオンが飛び退く。
駆けつけた夏朝が、すぐさま「癒しの光」を発動。妙子のゾンビ化を防ぐ。
そして二人は、マリオンへと向けて「癒しの光」を放った。
示し合わせたわけではなく、しかし全く同時。
きっと、二人が考えていたことは同じだった。
せめてマリオンだけでも――というよりは両親の片一方だけでも――殺すのとは違うかたちで葬りたかった。
誰かが実の親を殺す場面なんて、見せたくはなかったから。
その思いが、届いたのだろうか。
癒しの光を受けて弛緩したように緩やかな動きとなっていたマリオンは、やがて糸が切れたように倒れ伏す。
そうして、そのまま動かなくなった。
その直後のことだった。
陣地の後方から、ずしゃりと重い足音がした。
「あれって……マリオンさんの!?」
振り返ったリリエルが見たのは、クワを手にした筋骨隆々の農夫だった。マリーネから聞いた特徴と一致する。
……彼女の父親、トムのゾンビだろう。
だが、どうしてこんなところに現れたのか。獲物を求めて迷いでたのか、それとも――。
「それより今は止めないとです!」
ゆっくりと近づいてくるトムの足元目がけて、先ほど羊の群れへ撃ち込んだのと同じ規模の火炎弾を放つ。
炎が丘の地面で炸裂し、トムの足もとへ燃え移る。
並のゾンビなら少しは苦悶に暴れるところだが、トムの歩みは少しも揺るがない。
「恵御納、ドロップをもらえるか」
「う、うん!」
月詠の呼びかけに、夏朝はサファリリオレンジドロップを投げてよこす。
受け取ったドロップを月詠はひとつを自分に、そしてもうひとつをリリエルに渡し、星の力を回復。
堀と壁を再度形成する。
堀に足を取られるトム。しかし直後、無造作に振るったクワの一撃が堀の斜面をたやすく破壊してしまう。
崩れ落ちた地面を踏みしめ、やはりゆっくりと、しかし確実にのぼってくるトム。
そこへ、リリエルがいくつもの火炎弾を放つ。
何度目かの火炎弾が着弾したところで、トムががくりと片膝をついた。
杖代わりにしようとしたクワに炎が燃え移り、片手をついて動きを止める。
そうして何かに、あるいは誰かに手を伸ばすような仕草を見せたかと思うと、トムの巨躯はそのまま炎の中へと沈んでいった。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年11月07日
参加申し込みの期限
2019年11月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年11月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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