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【星幽塔】第一階層 親しき者への鎮魂歌
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◆
冒険者たちが村へと到着したのは、血と腐敗を孕んだ風を感じてからほどなくだった。
ほんの一ヶ月前ならば、村人たちが皆を暖かく歓迎したのだろう。
けれど今、迎えるのは飢えた唸り声と腐臭ばかりだった。
(うう……改めてみるとすごい数の村人がゾンビにされてしまったんですね……)
目の前に広がる酸鼻極まる状況に、
リリエル・エーテライト
は唇を固く結んだ。
可哀相だが、彼らをこのままにしておくことのほうが、もっと可哀想だと思う。
「……せめて、安らかに眠ってください」
ぎゅっと握りしめるフライパンに、星の光が宿る。
他の階層に被害を広げないためにも、そして――と、リリエルはマリーネを見やった。
「……皆さん、お願いします」
そう皆に告げたマリーネの横顔に浮かぶ憔悴の色に、
白石 妙子
は胸を締め付けられるような思いがした。
これからゾンビになった顔見知りの村人たちと――そして、両親と戦うことになるのだ。
そうするしかないと、誰かがやらなければならないと頭ではわかっていも、とても心が耐えられるものではない。
だからせめて、少しでもマリーネの心を支えてあげられたらと思う。
「数はこちらが圧倒的に不利ですから、囲まれないようにしないと……」
そうこうするうちに、生者の臭いを嗅ぎつけたのだろう。
ゾンビたちが、濁りきった無数の瞳を皆と向けた。
ぎごちない動きで緩慢に、あるいは不気味なくらい活発に、新鮮な餌を求めて迫り来る亡者たち。
今はまだ、彼らを悼む時間ではない。
リリエルが魔火の光を宿したフライパンを振るい、いくつもの炎の弾をゾンビの群れへと目がけて撃ちこむ。
過剰な食欲と衝動が、本能的な恐怖すら凌駕しているのだろう。
炎に巻かれるゾンビたちは、それでも進むのをやめない。
やがて焼きつくされて、崩れ落ちるまでは。
運良く火をくぐり抜けたゾンビたちに向かい、夏朝はねこシールを射出した。
『重く軽く』のよって急激に増した自重に、戸惑うような不規則さでゾンビの身体が揺れる。
(どうかこれで……!)
動きの鈍ったゾンビたちに夏朝が放ったのは、戦輪ではなく癒しの光だった。
アンデッドに使えば、浄化して倒すこともできるのではないかーーそんな考えからの行動だった。
マリーネだって、覚悟は決めているのだろう。それでもやはり、彼女に残酷な光景はあまり見せたくない。
それに、村人たちの痛みも少ないはずだ。……既に、痛みは感じないだろうけれど。
同じ発想だったのだろう、妙子もまた癒しの光をゾンビへと放つ。
白光に包まれたゾンビたちは、結論からいえば倒れなかった。
しかし、水の中に全身沈んだように、その動きが鈍る。口元から滴っていた唾液か胃液かもわからない液体が、はっきりとわかるほどに量を減らしている。
その様子を、
旅鴉 月詠
が興味深げに眺めている。
「ふむ。星の力による癒しが、ゾンビたちの飢えをやわらげたのか。興味深い作用だが……」
どんなゾンビにも有効なのか、今回のケースがたまたまなのか。後者だと思っておいたほうが、致命的な失策には繋がるまい。
「さて、と。少しずつ切り崩させてもらおうか」
おもむろに、月詠は巨大な鍵――大竜牙秘鍵を地面に突き”挿した”。
錠をまわすように軽く捻り、魔土の光の力を行使。
地面がボコボコと盛り上がり、あるいは沈んだ。そして冒険者達をぐるりと囲む壁が、その向こうには堀が形成される。
できあがったのは、簡易的な戦闘陣地だ。
全速力で駆けてきたゾンビが堀を飛び越え、しかしその先で急に姿が見えなくなる。
身構えていた妙子が、そーっと警戒しながら塀の向こうを見おろす。
ゾンビは、落とし穴にはまっていた。
唸りながらもがくゾンビの頭上から、月詠がポイっと真っ赤な円型イモを投げ込む。
導火線のついた炸裂イモがゾンビの頭を直撃し、次の瞬間に爆発した。
そうして順調にゾンビを撃破していく冒険者たちは、村人ゾンビのソレとは異なる唸り声と、軽く素早い足音を聞いた。
おそらくは牧羊犬の類だろう。ゾンビ化した数匹の犬が、村人ゾンビたちの間を縫って陣地へと迫る。
リリエルが火炎弾を放つ。ゾンビ犬たちは、村人ゾンビとは比べ物にならない身軽さで火炎をかわした。
しかし火の中に自分から突っ込むことはしないのか、火を睨むように吠えるばかり。
すかさず夏朝と妙子が癒やしの光で動きを鈍らせ、今度こそリリエルの魔火の光で焼き尽くされた。
息をつく間もなく、唸り声と足音。
ゾンビ犬のように素早く、そして村人ゾンビのように重いその足音の主の姿に、壁の向こうを警戒していた夏朝が思わず眉をひそめた。
「あれも……ゾンビなの?」
「状況から考えて、そうなんだろう」
興味深げに月詠が見つめるのは、筋骨隆々に膨れ上がった身体のゾンビ犬に、四つん這いの体勢で走り回る、それこそ四足獣のような姿のゾンビがそれぞれ数体。
それまでのゾンビたちとは比較にならない、猛烈な速度で冒険者のもとへと殺到する。
堀も落とし穴も飛び越え、壁に飛びつくゾンビたち。
爪が、指先が、土壁に食い込む。
そのまま壁を乗り越えようとする亡者たちを、果敢に斬り捨てたのマリーネだ。
「私だって……!」
「マリーネさん、危ない!」
彼女の頭上に差した影に、妙子が叫ぶ。
四足獣のようなゾンビが、壁から顔をのぞかせていた。腐敗しつつも爪だけが鋭く伸びた腕を伸ばす。
マリーネに手を伸ばす妙子。
その手が届くよりも先に、マリーネの姿はふっとかき消える。
次の瞬間、彼女の姿は空中にあった。
そのまま、四足獣ゾンビの首を跳ね飛ばす。
跳ね飛ばされた頭はだらりと口を開け、勢いよく零れ出たのは大量の消化液。
しまった、と目を見開くマリーネ。
消化液を浴びる寸前、
サキリ・デイジーカッター
が『斬空赤刃』で飛び込んだ。
間髪を入れず、マリーネを抱えて転移を重ねるサキリ。
一拍遅れて、消化液が誰も居ない地面を溶かした。
サキリが鞭形態の蛇腹剣を振り抜き、しなる動きでゾンビの頭を真っ二つに斬り捨てた。
「無茶はしないでね、って言っただろう?」
「……すみません」
諌めるサキリに、駆け出し冒険者の手は小さくうつむいた。
村に着く前に、サキリはマリーネに『斬空赤刃』をコピーさせていた。釘はさしておいたのだが……。
もう一匹飛び込んだ四足獣ゾンビを、
ティオレ・ユリウェイス
がロングソードで迎え撃つ。
大口を開けて飛び込むゾンビの脇へと回り込み、首に一閃。
気味悪く跳ねる死体には目もくれず、ティオレはそのまま壁を飛び越えた。ちょうど飛びかかってきたゾンビ犬には、横面に強烈な蹴りをくれてやる。
「おいティオレ!?」
ルーク・ポーラスター
の声は聞き流し、走るゾンビの首を跳ね飛ばし、のろまなゾンビは後ろへ回り込んで首を落とす。
這いずるゾンビが吐き出した胃液は飛び越え、その勢いのまま踏みつけるように、ロングソードを腐った頭蓋に突き立てた。
「マードックのヤツを探してくるわ」
塀の向こうへとひらりと手を振って、ふり返りもせずにそのまま駆けていく。
それに続いて、
フォルカ・ヴィクスン
も戦闘陣地を飛び出した。
「パウダーの残り探してくる!」
「こっちも後から追いかける!」
サキリの言葉にひらりと手を振って、フォルカはそのままティオレを追いかけていった。
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担当ゲームマスター
風雅宿
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年11月07日
参加申し込みの期限
2019年11月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年11月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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