this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
デスクトップウォーズ!
<< もどる
1
2
3
司法書士事務所にパソコンのキーを叩く音がする。事務員は目を瞬きながら画面に表示された数字を目で確認していく。その向かいには
星山 真遠
がいた。同じようにパソコンの画面を見ながらマウスを動かす。
「これは……」
机の上に置いていた顧客の名簿を手に取ってパラパラと捲る。該当する頁を開いた状態で画面と見比べる。
「ふぅ~」
名簿を元に戻し、椅子の背もたれに寄り掛かる。瞼を閉じた状態で目頭を軽く揉んだ。
――本土に出掛けた父親はまだ帰って来ない。こんな時に限って忙しい。
目を開けて壁掛けの時計を眺める。午後二時を少し回っていた。
――今回、引き受けることになった見積書の作成をしないと。別件で顧客の面談が、三時半だったか。
自身の肩を軽く揉んだ。意外と気持ちがよく、自然に欠伸が出た。ネクタイの結び目に指を突っ込んで僅かに緩めた。
一本のシャープペンシルが目に付いた。両脚で立ち、手は敬礼の形を取った。
「総司令官、全軍の指揮を取っていただきたい!」
「……俺に言っているのか」
「もちろんです! 総司令官は一人しかいません!」
熱い眼差しを受けて真遠は再び目頭を揉んだ。強く目を閉じたあと、瞼を開いた。
「……夢ではないらしい」
シャープペンシルは将校然とした凛々しい顔付きで立っていた。異変はとどまることを知らず、他の文房具も加わって相当の数に上る。
真遠は背筋を伸ばし、向かいの事務員に目をやった。机上には手足の生えたサインペンや鉛筆が準備運動のような動きを見せていた。
シャープペンシルは一歩、踏み込んだ。
「総司令官、敵国は着々と侵攻の用意を進めています。我が軍はどうすればいいのでしょうか」
「やるしかないようだな」
眠そうな目を見開いた。真遠は各文房具に役割を与える。
「筆、シャーペン、色鉛筆、マーカーは身軽さを活かした兵士として動くように。書類の壁を乗り越えてとにかく敵を叩くことに専念しろ」
「わかったのであります」
細長い兵士達は声を揃えた。
「消しゴムは戦車として突き進む。砲撃を忘れるな。それと筆箱は戦闘ヘリとして使う。向こうも同じことを考えると思うのでカッターは対空ミサイルだ」
最後に残った鉛筆削り器に目を向けた。かなりの大きさなので火力に期待が高まる。
「ガンシップとして利用する。全軍、出撃だ」
「おおおー!」
身軽な兵士は書類の壁をよじ登る。二機の戦闘ヘリコプターが飛び立ち、空爆を開始した。少し遅れて消しゴムの戦車隊が壁の隙間に突っ込んだ。
事務所に砲撃や銃撃の軽い音が鳴り響く。敵のステルス機、三角定規が飛んできた。真遠は兵士に命じてカッターの対空ミサイルで撃墜した。
「こちらが一方的に攻めているのだが」
事務員は激しい身振りで応戦する。その中、敵の鉛筆が派手に吹き飛んだ。
真遠は困ったような表情を浮かべた。
――少し遣り過ぎのような。だが、このおかしな状況から抜け出すには必要なことにも思える。
目は壁掛けの時計に向かう。
「まだ仕事もあるし……」
真遠は事務員を見ないようにした。起動していたパソコンの画面を切り替えて見積書の作成に取り掛かる。合間に兵士に口で指示を与えた。
「もう少しか」
「総司令官、前線が崩壊しました!」
悲痛なシャープペンシルの声を受けて手が止まる。
「そんなはずが、え?」
敵がファイルの壁を乗り越えて一気に雪崩れ込む。事務員は両腕を組んだ状態で微笑んでいた。
結果、真遠は戦いに負けた。事務員の慌てふためく姿は演技であった。
「大半がクリアファイルの下で爆撃から身を守っていたとはね」
口にしながら散らかった文房具を拾い集める。元の場所に収めると改めて席に着いた。
――勝利は逃したが仕事には戻れる。
真遠は苦い笑いでパソコンのキーを打ち始めた。
<< もどる
1
2
3
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
黒羽カラス
ファンレターはマスターページから!
机という小さな世界で展開される戦争物でした。
文房具が兵士になったり、兵器になったりと大忙し。
どこかほのぼのとした雰囲気の中で争いました。
どうにか元の状態に戻ったようで何よりです。
次は神魂で何が動き出すのでしょうか。
最後になりました。
本シナリオのご参加、誠にありがとうございました。
また別のシナリオで会えることを楽しみにしています。
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
デスクトップウォーズ!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年10月28日
参加申し込みの期限
2019年11月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年11月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!