this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
VSもれいび 高校生強盗団を阻止せよ!
<< もどる
1
2
3
4
つぎへ >>
倫理子と別れたさゆるは最奥にある金庫に繋がる通路を走っていた。入り組んでいて、急な曲がり角やカーブが多い。その度に壁へ張り付いて、様子を伺う。
「ん……」
人影を見つけ、顔を引っ込めた。見張りだろうか。少年の姿がある。手にはモデルガンが。しかしながら、トップメンバーではなさそうだ。
さゆるはすっと息を吸い込み、角から少年の前へ飛び出した。
「! 何!? お前、どこから」
少年がエアガンを構えたその瞬間、彼の敵意により、さゆるのろっこんが発動した。
少年が引き金を引くが、さゆるはジグザグに避けながら彼の前へ。
「っ!」
頭を持って、首の後ろに手刀を叩き込む。途端に少年は崩れ落ちた。
「ここを守っていたのね」
少年が立っていた位置にはドアがあり、中に誰かいるようなのだ。様子を伺いながら、ゆっくりとノブを回す。
「うぉらぁっ」
部屋からいきなり突進してきた巨漢の少年に対し、さゆるはギリギリでかわしながら、廊下に片ひざをついた。
巨漢の少年、トップメンバーの一人ハジメが拳を壁にめり込ませながら、視線をこちらに向けた。
「避けるとはな。普通の人間にしてはやるな」
どうやら、さゆるのろっこんが発動したことに気づいていないらしい。さゆるはふらふらと立ち上がった。
「普通の人間? あなたもそうでしょう」
ハジメの表情が引きつるのがわかった。
「俺達が普通の人間? 笑わせんなっ」
壁に埋まり込めた拳を抜き、すぐにさゆるに狙いを定める。敵意を向ければ向けるほど、さゆるのろっこんの能力が現れる。
高速で繰り出される拳を避けながら、さゆるは思考を巡らせる。
言動や戦闘スタイルからして、力を手に入れて調子に乗っているようだ。
優位にたったと錯覚させられれば、隙を作れるかもしれない。
とはいえ、この廊下は狭すぎる。
と、その時。
さゆるの背後から小石が飛んできた。ハジメの額に直撃し、
「ぐあっ」
彼は額を抑える。
「よし、当たったか」
反射的に振り返ると、志波武道と桐野正也が立っていた。
「助かるわ。広いところへ」
さゆるは駆け出した。
二人もハジメの脇をすり抜けて彼女の後に続く。
「確かにここじゃやりづらい」
武道が言って、正也も首肯く。
「巡回している奴はそうは多くはなさそうだな。ん!」
正也は二人を止めた。丁度曲がり角だ。
そっと覗くと、巡回中らしき少年が廊下を歩いていた。手には木刀を持っている。
少年はキョロキョロと辺りを見回しているが。
正也は息を吐いて、
【ヤバイ】
心の中でそう唱え、もう一度少年を見る。
少年の背後にろっこんの力で吹き出しが出ていた。
【一度金庫室へ戻るか】
少年は進行方向を変えて、三人に背を向けた。
「チャンスみたいね」
と、後ろからバタバタとした足音が聞こえてきた。
「ぜってーに許さねぇぇぇっ」
どうやら、ハジメが追いついてきたようだ。
「さっきの奴は私が相手をするわ。先に行って」
「ああ、わかった。だけど、必要以上に攻撃するのは」
正也は、さゆるがちらつかせていたナイフを思いだし、そう釘をさす。
「善処するわ」
「よし、俺達はあいつを倒して金庫に向かうか!」
武道が言って、正也も首肯く。
角から飛び出して行った二人を見送り、さゆるは真正面からハジメの姿を捕らえた。
「追い付いたぜー?」
息を切らせながら、にじりよってくるハジメ。彼はまだ、さゆるのことを普通の人間だと思っている。表情からもわかるが、嘗めきっているのだろう。
ハジメは慣れなさそうな動作で拳にキスをして、ろっこんを発動する。
「うおりゃあああっ」
迫り来る拳の狙いは顔面だ。さゆるはバックステップを踏んで、それを避けて行く。
と、その時。
「避けろっ」
さゆるは後ろからの鋭い声に横へ飛んだ。
「!」
消化器を持った二人組が突入してきたのだ。ぶしゅーっという音がして、辺りに霧がかかる。
「そいつがハジメだな!?」
轟の声だ。
「ここは任せろ、サキリ」
サキリは頷いて、正也や武道が向かった方へと抜けていった。
「お前、大丈夫か?」
轟の問いに首肯くさゆる。
「ええ」
「そりゃよかったっ」
拳を繰り出そうとしているハジメに対し、轟は真正面から駆け出した。
「くそ、また増えやがったな? もれいびとか言うくそ共め」
豪の迷いない特攻にわたわたし始めるハジメ。そして、
「隙ありすぎなんだよ!」
轟は彼にボディーブローを叩き込む。
「ぐはっ。こ、このやろうっ」
ハジメは腹を押さえてよろける。その瞳に映ったのは後ろに立っているさゆるだった。
「へへ」
ハジメはニヤリと笑って、轟の横をすり抜けた。
女であるさゆるに目をつけたようだ。
「てめーから片付けてやるっ」
さゆるに向けて、拳が繰り出される。
しかしさゆるは顔を右に傾けてそれを避ける。頬をかするかかすらないかという微妙な位置。予想通り、ピリッとした痛みが走った。ほんの少しの痛みだったが、少し大袈裟にそのまま倒れ込んで、
「うっ……」
苦しそうな演技をしながら、頬を押さえる。ハジメは床に這いつくばったさゆるに満足したかのようににやにやと笑っていた。
「ざまあねぇなぁ?」
ハジメはそう言いながらさゆるの側頭部をゆっくりと踏みつけた。
「卑怯な奴めっ」
轟が叫ぶと、さゆると目が合った。何かの合図のようだ。
「へへ。俺達はなぁ、選ばれた存在なんだよ。普通の人間共に勝てるわけねぇだろ!」
ハジメが踏みつける足に力を入れた、その時。
布が裂ける音がした。
「え…………あっああっ」
右足には深々とナイフが刺さっていて、血液が流れ出していた。
「ぐあっ」
痛みに耐えかねたのか、その場に尻餅をつくハジメ。
「おりゃっ」
すかさず轟がハジメを蹴り飛ばす。
「おい、大丈夫か?」
「ええ」
さゆるは血のついた頬を拭いながら、ゆっくりと立ち上がる。それから、ハジメの顎を蹴り上げた。
「かふっ」
「……女を自分の胸の中に抱かせるときほど、無防備な瞬間はないのよ」
どこまでも冷たい瞳で、さゆるはそう吐き捨てた。
<< もどる
1
2
3
4
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
VSもれいび 高校生強盗団を阻止せよ!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年10月18日
参加申し込みの期限
2019年10月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!