「おい、こんなのめんどくせえよ。なんで真正面からドカッとやっちまわねえんだ? 俺たちの力がありゃ……」
「バーカ。この力はな、人が大勢いるとこだとうまく発動しねえんだよ」
暗い裏路地に集まったのは十数人の、おそらくは男子高校生たちであろう。
制服は寝子島高校のものではない。
「なるべく目立たないように、こっそりやるんだ。そうすりゃ俺たち、大金持ちだぜ」
「お、おう……!」
時刻は深夜。
彼らがぎらつく視線で見据える先には、大手銀行の店舗があった。
「ああ、そうそう。この島には、確か……もれいび? とかって名乗ってる、ヒーロー気取りのバカどもがいやがる。くだらねえ正義感を振りかざす、甘ちゃんの偽善者さ。もし連中が出てきたら、遠慮することねえ。やっちまえ」
桐野 正也は思わず前のめりに聞き返した。
「もれいびの銀行強盗……しかも高校生!?」
『はい、そうなんです……!』
声をかけたのは、
ミラだ。
未来を予知する力を持つ彼女が言うには、今夜、日が変わる頃に彼らは動き出し、ろっこんによって警備をくぐり抜けて金庫の金を根こそぎ奪い去り、銀行は大損害を被ってしまう。
それだけではない。
『ここは、
<時の特異点>です! 今夜彼らを止められなければ、どんどん力を増して、10年後には日本中を揺るがす巨大な犯罪組織に成長してしまうんです……!』
「や、やべーじゃん!」
既に日は沈もうとしている。時間はあまりない。
正也に、それに仲間たちに、何ができるだろうか?
「さて、どうする……!?」
こんにちは、よろしくお願いします!
桐野 正也さん、ガイドに登場してくださりありがとうございました。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをかけてください。
概要
時刻は深夜、舞台はシーサイドタウンにある『木天蓼銀行』の店舗です。
もれいびに目覚めた数人の高校生たちが、銀行強盗を働こうとしています。
彼らは本土の在住ですが、足がつきにくくするため、
地元を避けてあえて寝子島の銀行を狙うことにしたようです。
皆さんは、ミラのお願いで事態の収拾のために集まったり、ねこったーの呼びかけを見たり、
いつの間にか参加させられていたりで、なんだかんだで強盗阻止のため銀行へ乗り込むことになりました。
行内には警備員が数名いるものの、既に敵もれいびによって昏倒させられているようです。
★アキラ
頭が回るリーダー格。
今回の計画は全て彼の手によるものです。
ろっこん:念を込めながらビー玉を置くと、監視カメラとして機能する。
能力者はビー玉に映り込む映像を全て把握することができる。
★ハジメ
肉体派の巨漢。
短絡的で手が早く、思慮が浅いものの、格闘能力は脅威です。
ろっこん:拳にキスをすることで、パンチ力が大幅に増強される。
★トオル
背が低くすばしっこい。
金庫の鍵を開くためのろっこんを持ち、今回の計画の要です。
ろっこん:鍵のかかった扉に触れ、30分間意識を集中することで、鍵を解除することができる。
★ケンジ
いつもぼーっとしているぽっちゃり系男子。
相手を眠りに誘うろっこんで、警備員を眠らせました。
ろっこん:シュークリームを食べると、1分間自分の息が強力な催眠ガスになる。
この他に、筋力や身体能力を増強するろっこんを持つ敵が十名程度おり、
行内を巡回しているようです。
いずれも一筋縄ではいかない強敵ですので、心して臨んでください。
ミラによれば、彼らが強盗を成功させてしまうと、やがて巨大犯罪組織に成長し、
寝子島にも甚大な被害を及ぼしてしまうのだそうです。
彼らの犯罪を阻止してください!
以上になります。
それでは、皆さんのご参加をお待ちしています!