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【演劇祭】猫海破魔戦記
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どこか時間が緩やかに感じられる休日。星ヶ丘寮の邸宅の一室でささやかな茶会が催された。純白のテーブルクロスに覆われた大きな円卓を五人が囲み、紅茶と洋菓子の味を楽しむ。最初の緊張は時間と共に解れて和やかな雰囲気に満たされていった。
葉月 朱真
はそれとなく周囲を眺める。ケーキスタンドの大半が空の状態になっていた。
「頃合いか」
「お下げ致します」
羽入 癒雨
は速やかに席を立った。メイド服に相応しい働きで各自の食器を片づける。
「お待たせしました」
一仕事を終えた癒雨が席に戻る。朱真は全員に目を向けてから口を開いた。
「わたしは演劇の主宰者ではないが、話し合いの場を提供することになった。あとは小萩に任せる」
目配せを受けて
本条 小萩
が立ち上がる。チュニックの生地越しに豊かな胸が揺れた。その迫力に
四野辺 蘭月
は生唾を呑んだ。
「まずは皆さん、ご応募ありがとうございます。名文句で綴られた宣伝は最大の効果を発揮しました。これも小萩の才覚と人徳のなせる技なのでしょう。役柄は事前に伝えた通りです。
ですが、無理強いはしません。色々な意見を聞いた上で脚本に反映させます。名監督で名脚本家の小萩に不可能ありません!」
小萩は円卓に両手を突いた。青く澄んだ瞳で一同を促す。
蘭月は八重歯を覗かせた笑みで軽く手を挙げた。小萩は目を輝かせて、どうぞ、と力強く言った。
「演技って初心者には厳しいと思うねん。そこで素のあたしに近いキャラでやりたいんやけど、ええかな」
「もちろん、採用です!」
小萩は持参した手帳を取り出し、即座に書き込む。
「それと役がカンフーガールやから、
ボビナム道場
で習った動きを取り入れてみたいんやけど、どうやろか。蘭月殺法の使い手で、蘭の構え! 月の構え! みたいなネーミングも考えてみた」
言いながら拳を突き出した構えを取る。瞬時に変えて両方の掌を前面に向けた。切れのある動きを見た小萩は、ぬー、と声を漏らす。
「蘭月殺法ですか。蘭の構えは敵を華麗に幻惑する攻撃技っぽいですね。逆に月の構えは攻撃を無効化する防御技っぽいです」
「おー、それめっちゃええやん! 採用やで!」
「小萩の台詞を取らないでください。もちろん採用ですが」
開いた手帳に要点を書き出していく。終わると笑顔を見せた。
「良い感じに纏まってきました。他にはありますか」
「わたしの役について、少しいいか」
「もちろんです。朱真さん、意見をどうぞ」
全員の目が朱真に集まる。顎先を撫でながら軽く頷いた。
「今回の演劇の話はメイドの癒雨がわたしに勧めたものだ。悪役の大物、闇鼠公主(あんそこうしゅ)を引き受けたのだが、派手なアクションは避けて魔法の類いで戦いたい。運動は得意ではないので」
「ぬー、魔法ですか。そうなると演出が難しくなります」
「今回の舞台では映像も使えるらしい。魔法のエフェクトはわたしがCGで表現しよう。時代に適した背景画像を見つけて舞台演出にも利用できるはずだ」
次々に案を出し、朱真は自身で解決してゆく。小萩の頭が徐々に横に傾いでいった。
「小萩はハイテクのことはわからないので、朱真さんに舞台演出の全てをお願いしたいです!」
「そのつもりだ。わたしの自己判断では裏方に向いている。その関係で台詞も少し減らして貰いたい」
「同じ悪役のあたしの出番だね」
白衣姿の
天神平 庵
がピンクの前髪を弄りながら笑った。
「どのようにするつもりですか」
小萩の質問に、そうだね、と答えて眼鏡の中央を押し上げる。
「悪役の台詞の場面はあたしが中心で進めて、朱真さんは大物らしく重々しい口調で相槌を打ってくれればいいと思うんだよ」
「そうして貰えると助かる。小萩、どうだ?」
「その案で台詞の部分を書き替えます。任せてください!」
小萩が手帳に書き込んでいる間に庵は朱真に目を向けた。
「あたしの最初の登場シーンをスモークで演出できるかい?」
「CGを使えば可能だ。歌舞伎で使われるセリ出しと合わせて使っても面白いかもしれない」
「スモーク演出に、それとセリ出しですね……」
言いながら小萩は演出方法を加えていく。書き終えると手帳を閉じた。胸を張って自身の役柄ついて語り始める。
「小萩が演じる本条萩は剣術の達人という設定なので殺陣に力を入れます」
「武家の設定だからコスチュームは和服よね。胸が揺れるとアクションの妨げになるわ。事前にサラシを巻いた方がいいわね。
まあ、あたしがセクシーヒロイン役でもいいんだけど、今回は若い二人に譲るわね。サポート役も、それはそれで楽しみだし」
「参考になります。蘭月さんはどうしますか」
「え、あたし? どうやろなぁ。動きは激しいと思うんやけど……」
蘭月は自身の胸に目を落とす。癒雨は下唇を舐めて微笑む。
「蘭月とお嬢は要らないよね?」
「そうなのですか?」
小萩は不思議そうな顔で二人に目を向ける。
「あたしはスポブラでええかな」
「わたしもそれで」
朱真の口数は少ない。鋭さが増した目を癒雨に向けた。本人はにこやかな顔で受け流す。
小萩は主宰者の顔となって全員に向けて言った。
「皆さんの意見は全て手帳に纏めました。今日中に完璧な脚本に仕上げ、改めて配りたいと思います。今日はありがとうございました!」
深々と頭を下げる小萩に朱真が拍手を送る。他の三人も加わって良好な状態でお開きとなった。
夕食を終えると朱真は自室に籠って作業を開始した。起動したパソコンに多種多様の画像を取り込み、舞台の背景に適した加工を施していく。時に複数を合成して出来栄えに笑みを浮かべた。
ノックの音が耳に入る。
「開いている」
朱真は画面を見た状態でマウスを動かす。扉が開く音がした。
「お嬢、夜食をお持ちしました」
背後に立った癒雨は机の端に紅茶の入ったティーカップを置いた。焼き立てのクッキーの皿も添える。
朱真はパソコンに表示された時間に目を遣る。長く息を吐き出し、背筋を伸ばす。
「もう、こんな時間なのか」
「はい、もうこのような時間です。終わりそうですか」
「あと少しだ。作業の楽しさで時間を忘れてしまった」
「程々にしてくださいね」
癒雨の目が優しくなる。そうだな、と朱真はティーカップを手に取り、一口啜った。
「今回はお嬢を劇に引っ張り込んで、すみませんでした」
「癒雨が気にすることはない。わたしの意志だ。それに蘭月と小萩は寝子高の後輩だからな。たまには先輩らしいことをしてもいいだろう」
朱真はクッキーを摘まむと一口にする。頬を出っ張らせながら子供っぽい笑みを浮かべた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
バトル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年09月06日
参加申し込みの期限
2019年09月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年09月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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